***** 2010年11月6日 *****
(独り言)



 さて今年も、丸山変電所跡の公開。6年目。

 文化庁のページの方が早かったので専らそちらしか見ていなかったが、
「全国近代化遺産活用連絡協議会」でもギリギリには(?)今年の情報が
出ていたようであった。
    http://www.zenkin.jp/
 旧サイトは相変わらず隠し文字で「有料老人ホーム云々」とSEO禁じ
手状態(?)なのだが、どうすんだろねこれ。
    http://www.kindaika-isan.jp/
 はさておき。

 鉄道で行くのも久しいな、そういや1年ぶりになるか、などと迷いつつ
今回バイクで。よく晴れて小春日和の様相であったが朝夕は結構冷え込み、
また風も切るのでほぼ冬装備で関越、上信越と。

 松井田妙義で降りてまずはと眼鏡橋に着いたのは、0800を回った頃。
もう少し早く着きたかったが、光線はすっかり朝日の色味を過ぎており。
残念。



 ともあれぱちりぱちりと撮りつつ、横川へ戻って「おぎのやドライブイ
ン」をうろちょろ。

 「グンマの休日」ってナニ(笑)。トイレ出たところにポスターがあっ
て。「マ」だけじゃん、というのはおいといて、やはり地元、中山秀征に、
後は井森美幸・・・・・らしいが顔変わった?(ぉ・・・・・尾瀬と思し
き風景に立ってて。来年「群馬デスティネーションキャンペーン」てのが、
あるんだそうで。

 土産物チェック。お菓子など、かつては軽井沢がらみのものが多かった
のだが、最近結構碓氷ブランド(?)のものも見かけて。世界遺産云々で
そういう流れになって来てるんだろか・・・・・あらためて見る。

 眼鏡橋のイラストのパッケージで「碓氷峠 胡麻だれ餅」、黒地に眼鏡
橋イラストのパッケージのお菓子もあったが名前失念。D51 498と
思しきイラストがどーんと、下にキハ57らしきものも見える「横川メモ
リアルクッキー」など、「横川印」はこれまで無かったような気もする。

 そして「よこかわの列車焼き」。ロクサンのイラストで、中身は人形焼
きっぽいものでロクサンの顔の焼印。箱のサイズも手頃なので帰りにこれ
買おか。

 キーホルダー系では、最近よく見かける、ソーラーパネルにLEDライ
トの「ECOライト」てのの、横川の駅名標を模したのが新登場のようで。
しかも隣の駅に、西松井田と軽井沢が入ってる・・・・・反対側には、駅
入口の筆っぽい字体のそれ。



 そろそろ開いた「文化むら」へ。重ね着してた上着を荷台に括り付け、
今日は「シェルパくん」にも乗ることにして・・・・・なんでもかつて機
関庫だった鉄道展示館が、増築だったか改築だったかである由。それで暫
く閉まってしまうので、その前の見納めに。

 詰所だった方の資料館はそのまま営業のようだが、そのすぐ西側から
「あぷとくん」乗り場の傍まで、こちらもごっそり立入禁止になるらしい
から、こちらも色々出来るのだろう。当然「あぷとくん」は運休、ミニ
SLも然り。

 開園から10年を過ぎ、そろそろリニューアルの時期を迎えているとい
うことなのだろうか。冬の閑散期の間にえいやっと片付けるスケジュール
なのか、もう少し長いスパンなのか、今のところそのあたり定かでないが、
さてさてその先に、どんな姿で、現れるか・・・・・運転区ゆかりの建物
は、出来るだけその匂いを残しておいて欲しいとは、願うものであるけれ
ど。

 奥ではゴハチが綺麗になっててそれを撮ったりしつつ一周、そろそろシェ
ルパくんの発車時刻なので乗り場へ向かう。

 既に定員に達してるらしく賑わう車内。やがて発車、ゴトゴトと進んで
行く。丸山では、帰りに寄るつもりの変電所内をチラ見。笛に呼ばれて車
内へ戻り、列車は本番の急勾配へ入って行く・・・。

 今は遊歩道の隣の線と見比べて下さい、などと車掌のおねいさんは急勾
配を強調するのだけれど、いやあ、申し上げにくいのですがぢつわですね、
こっちの下り線は66.7‰じゃなくて66‰、本当はあっちの上り線の
方が急な66.7‰で、勾配の始まる箇所が違うからあっちが低いだけな
んですわ・・・・・あの後付けな「66.7」の勾配標、罪だと思うんだ
やっぱ。両面「66.7」はそもそも標識としておかしいし(笑)。



 んな細かいツッコミはさておき、「とうげのゆ」に着いて、返しのシェ
ルパくんを見送って、アプトの道をテクテク降りて行く。紅葉プロジェク
トで植えられた沿道の紅葉は所々色付いて、枝ぶりがどうのという程の成
長はまだまだながら、将来どんな並木道になるのだろうと、思い描いてみ
たり。

 変電所まで降りて来て、再び中を見学。内容的には昨年と変わらず、か。

 「碓氷峠鉄道施設ガイドブック」という小冊子が、頒布されていて。
¥200ナリであったか。ボランティアの説明員の方のお話では最近新装
したそうで、前のものより写真も増やして少しソフトになった由。

 奥付によると、今年の2月に安中市教育委員会から発行の由。

 前のもの・・・・・A5判でこれくらいのというと・・・・・ああ、
「碓氷旧線の探索」? と思ったらこれは違った。1989年の自費出版
で、しかも随分濃い。

 あ、あれか、「碓氷線煉瓦造構造物を訪ねて」。こちらは松井田町教育
委員会から、1996年3月に出てる。新線廃止前だ。サブタイトルなど
が似てる。しかしこれから今度のまで14年間空いてるから、その間の版
もあったカモ・・・。

 シェルパくんをぱちり。アプトの道の沿道の紅葉を無理矢理からめてみ
たが・・・・・うーむ。



 横川まで下って、やはり工事前には、もう一度行っておかねばならんだ
ろか・・・・・ざんげ岩。ふう。

 バイクのブーツのままというのもナニではあったがこれが初めてでも無
し、さらに上着を脱いで括り付け、いざ、いざいざ・・・・・コンディショ
ンは良い方ではないと思ったが、それでも40分程で現着、やれやれ。

 ところでこのざんげ岩のところに、木の看板(?)が掛けてあって。今
回初めて見るというより、前にも見てたのを忘れてる気配がしつつ・・・、

 「鼻曲り 640m 安中の山に登ろう会」

・・・とある。土地の人はこの山を「鼻曲山」とか「龍駒山」とか呼んで
いて、どちらで呼ぶかは結構分かれるらしいのだけど、「ざんげ岩」と呼
ぶのはほぼ、他所者であるらしい(笑)。

 さて肝心の「文化むら」にはこの鼻曲山或いは龍駒山或いはざんげ岩の
影が入り込んで、しかも丁度今度の工事の辺りにかかっており、記録とし
て残すにはちと微妙な具合で・・・・・まあそこはそれとして、丁度やっ
てきた国鉄色の115系や、シェルパくんなど、ぱちり。



 ざんげ岩を降りたら旧道を走ろうかと思っていたが、ずーっとピーカン
のままで、これはひょっとするとシェルパくんのギラリが、狙えるやもし
れづ・・・・・日暮れまで晴れっぱなし、しかも西の空に雲も邪魔せずと
いうのはなかなか狙って狙えるものでもなく、となれば自ずと優先順位は
入れ替わる・・・・・今朝国民宿舎から丁須に登ってきたのか、もっとハー
ドな行程だったのか、カラビナがカチャカチャ、しっかりヘルメットも被っ
た一団が前を降りてた。

 ギラリの場所は上信越道の下の、霧積川の対岸。何故か現役時代にはこ
こで撮っていなかったこの不思議。シェルパくんでは運転初日から幾度か
撮ってはいるが、カメラが新しくなれば撮り直したくもなるもので。

 現場へ降りて行く道は、一時河岸の工事か何かで「生きて」いたが、今
はもう植物生えまくりな風情で、いつぞやのように霧積川橋梁まで行こう
とすると、気が重い。肝心のお立ち台も鉈くらい欲しいような具合だった
が、どうにか窓を作って、ギラギラでぱちり。どうだろな。



 やれやれとおぎのやドライブインへ戻り、昼食には遅過ぎ夕食には早過
ぎおやつには重過ぎな丼物など。忘れてなかった「よこかわの列車焼き」
はというとこれが、無い。積み上がってた山ごと、無いのである。うっそぉ、
そんなに飛ぶように売れてたのか?? 代わりにせんべいか何かがある。

 こうなると火が付く性分である。坂を上って横川SAへ乗り込み、こっ
ちはどうだと目を皿にしていると、あった、あった、列車焼き・・・・・
ふと思うに、午前は下り重視でドライブイン、午後は上り重視でSA、な
んてことがあったりするんだろか? ともあれ、忘れかけてた駅名標ECO
ライト共々、これを確保。

 すっかり夕闇に包まれる中、高崎へ出ていつもの書店で郷土本チェック。
今回は特に無い、かな・・・。

 と、雑誌コーナーを通り掛かって、「自転車の旅人」というのが目に止
まり。学研ムック。「輪行でいこうよ!」とあり、人気コースで軽井沢だ
のの文字が見え・・・・・パラパラ捲ると果たして、碓氷旧道のダウンヒ
ル、これが人気なのだそうだ。そういや私もやってみたかったのだが、通
い始めて15年以上、未だに実現しない。ずーっと「艦載機」が欲しいと
か言ってるんだが・・・・・で、記事は「文化むら」の紹介へ至っており。
途中からアプトの道を下っていたが、そこではちゃーんと、押して歩いて
ますヨ。ぬかりはない(笑)。

 ついでに鉄雑誌コーナーでは、ダイヤ情報別冊の「鉄道俯瞰撮影ファー
ストガイド」。「俯瞰」とするにはビミョーなものもあった気がしたが、
まさかまさかで載ってますがな、「ザンゲ岩」。今更感濃厚とも思われた
が、国鉄色の115系が来るし、SLや臨時列車も来るし、「文化むら」
がどーんとあるし、ふむふむ。そういや10年以上前から密かに「大月の
ざんげ岩」と呼んでいて、そのうちそのうちと思っていた岩殿山まで載っ
ていて。あーやっぱここ、見込み以上らしいわ・・・。



(終)