***** 2010年12月23日 *****
(独り言)


 結局二度手間三度手間の、今月に入って三度目の訪問。久しぶりに電車
で行くことにする・・・・・そういやSuicaが使えるようになってか
ら行くのは、初めてではなかったか。少しだけ安く行けるようになったの
は嬉し。

 高崎線の記憶が殆ど無いまま、朝の横川着。おぎのやドライブインを軽
く覗いて・・・・・タカダカ2週間足らずでそうそう変化があるわけもな
かったが、久しぶりに釜めし買い込んで、いざ、ざんげ岩。



 身体が重かったが、それでも大体いつものペースで到着。早速「文化む
ら」を見降ろす・・・・・元機関庫だった展示館の、今回建て直す奥の方
は、既に南側、即ち国道側の壁が無くなっていて、屋根もパックリ。瓦礫
の中で重機が今日の作業に取り掛かっていて。

 ともあれ、まずは釜めし。久々にここで食べてみたかったのである。岩
に腰かけて、釜めしをパクつきながら、横川を見渡す・・・・・うーん、
至福(笑)。

 暫くすると、展示館の工事現場では、重機が西側即ち屋外展示側の壁を
幾分か切り出して、引き倒しにかかっていた。倒したところでこれを刻ん
で片付ける・・・・・それを繰り返しながら進めるものと見たが、この分
だと、年内には大方片付いてしまうのかもしれない。

 体験運転のロクサンが、その向こうを過ぎて行く。

 ぱちり、ぱちり。 



 暫く寛いだところで下へ降り、「文化むら」へ。丸山までの区間運転の
「シェルパくん」が11時頃に出たと思ったので、工事現場を偵察してこ
れに乗ろうかと企てる。

 窓口で、11時のシェルパくん共々切符を所望すると、¥900です・・・
・・・えっ? いつもの料金? 文化むらは割引中だし、トロッコは区間
運転だし、ハテハテと思えばこれ、丸山までの往復、なんですな。片道料
金は無いらしい。あらー・・・・・向うで降りて歩くのは勝手らしいので
そうすることにして、終点までの片道より高いプレミア料金となってしま
うことは、考えないようにする。

 さて、展示館、入れませんがな。シャッターが閉じてる。前回12/11
の訪問では、建て替え部分だけ立入禁止のようにも思われて、境目には幕
でも張って危険防止に努めつつ、庫の車両は見せてくれるのだろうと思っ
ていたが、結局展示館丸ごと工事現場扱いに、なってしまって。

 となると、乗り物も運休中、見られるのは資料館と屋外展示の車両達の
み、これで通常の¥100引を、どう見るか・・・・・いやいや、いつで
も来られるわけではない人達のことを思えば、丸ごと休園にならないだけ
マシと、考えるべきか。



 展示館の西側を覗き込んで、重機の作業を見学しているうちに、シェル
パくんの発車時刻が迫った。

 軽井沢方の展望車にはさすがに、窓ガラスが嵌め込まれていた。やや酒
臭いおっさんの一団も乗り合わせていたが(笑)、そうこうするうちゴト
ゴトと走り出して、「まるやま」着。折角なので写真などぱちり。

 お客さん出ますよ〜、いやいいです〜、てな具合でシェルパくんは折り
返し、変電所建物共々それを、ぱちり。



 紅葉も過ぎて、この師走のさ中、ピーカンにも拘らず歩きに来る人は流
石に少ない。そんな淋しさを楽しみつつ、テクテクと坂を登って行く。予
報見て分厚いコート着てきたら、暑くてたまらんのだが・・・。

 いくつかのトンネルを過ぎ、眼鏡橋へ出る。ここを渡れば暫定の終点で、
国道へ降りることになるのだが、前方を見ると、ロープが渡されていて。

 横ちょから出られるのだろうと思いつつ進むと、しっかり袋小路になっ
てる・・・・・ありゃりゃ。今出て来たトンネルを戻れということか。国
道でクルマを止めても上がって来られないし。

 ロープの先を見ると、次のトンネルの口は思いっきり開いていて、通せ
んぼするように重機が止めてある。足元はというと舗装が仕掛中であるよ
うで、具体的な情報を持ち合わせていないが、春には公開されそうな気配、
と見えなくもなく。さらに目を凝らし窺い知る限りでは坑道内の壁面にま
だ灯りなどの設備は整ってなさそうだったが、数ヶ月も時間があれば、そ
れくらいは出来ちゃうだろな、と思ったりもする。



 大回りして国道へ降り、橋の足元付近C=33の駐車場の工事を覗き込
めば、カーブ内側の法面をコンクリートで固めている風。その先も工事は
続いていて、しっかり「法面工事」の看板もあった。谷側に少し広げて、
歩道を新設するようである。

 そしてC=40までやって来ると、その内側の整地部分はやはり駐車場
工事で、乗用車なら何十台も入りそうな広さ、バスも余裕で入れそうであ
る。看板によると来年の2/27までの工期、ここから眼鏡橋まで誘導す
るのであろう歩道は、3/25までとある。

 さらにてくてくと歩き・・・・・そういえばこうやって旧道を歩いて行
くのって、いつ以来のことだったか。もしや今世紀初めてだったり、した
だろうか。時折山側に遺構が見え隠れして、廃線跡巡りは葉の落ちた冬に
限るなあと満喫しつつ、立ち止ってはぱちり、立ち止ってはぱちり。

 C=83の内側の駐車場も、工期は2/27とある・・・・・こっちも
となると、「アプトの道」はやはり、来春の延伸、ということなのか?
遅くともGWまでには整えたいところだろうし、眼鏡橋で見た感じとも符
合するようにも。「文化むら」のリニューアルも、その前後で進めてるん
じゃないかしらん。表向きにはスケジュール出てないようなんだけど。

 そういえば来夏は「群馬デスティネーションキャンペーン」が控えてる
んだわこれが。ならもう、そこターゲットで行きますわな。うむ、うむ。



 熊ノ平入口のトンネル前で小休止。こちらはもう終わったか、治山工事
の看板は無くなっており。

 その後もテクテクと歩き、立ち止ってはぱちり、立ち止ってはぱちり。
ふぅーっと聞こえるのは風の音かタイヤの音か、クルマもたまーにしか現
れず、硬質だがやや華奢な日差しと、この静けさの中を独り歩き・・・・・
この、独り、が良いんだこれが。

 道路が微妙に付け変わっていたり、木が増えて線路が見えにくくなって
たり、地味ぃ〜ながらも変わり往く歳月に想いつつ、そういえばここは、
そういえばあっちは、とその記憶を辿りつつ、とうとうC=184を過ぎ
て、軽井沢。

 再開発の話はどうなったんだ、と思い出すことすら忘れてた矢ヶ崎を過
ぎ、軽井沢駅着。これまた久々のバスで降りて、鈍行で帰る・・・・・思
いっきりシーズン・オフな中、程々に地味ぃ〜な旅程を楽しみつつ・・・
・・・あーなんか、もっと遠くへゴトゴト揺られたく、なったような。



(終)