***** 2011年1月3日 *****
(独り言)


 暮れに「文化むら」のファンクラブの会報が届いて、これによると、園
内のリニューアルは3月下旬までの予定の由。工事の看板などからそれは
窺えたが、当事者からの一次情報で得られるとやはり、ほっとするもので。



 解体工事中だった、旧機関庫の「文化むら」の展示館。昨年暮れに見た
感じでは、年内には跡形も無くなってそうな勢いだったので、まっさら状
態を見ておこうかと、新年早々、様子を見に出掛けることにする。

 今回もまた、高崎線の記憶が殆ど無いまま、朝の横川着。おぎのやドラ
イブインを軽く覗きつつ、今回は上で釜めしとかはいいやと、飲み物だけ
買っていざ、ざんげ岩への登山口へ。

 と。碓氷川渡る橋の横の看板に、目が止まり。

      登山注意  当地域は熊が生息しています。
            鈴やラジオを鳴らす等十分な
            熊避け対策をお願いします。
               安中警察署・安中市

 え・・・。

 前からあったのだろうけどこの看板、立てられたのは割と最近では、な
かろうか? しかしこっちでクマとは、いなくはないだろうけど、あまり
認識になかったな・・・・・今日は鈴が無いが、次回から考えよう。



 思いの外暖かく、麻苧の滝もまだ凍結には程遠い風情だったが、いつも
の道をえっちら、おっちら、と登って行く。

 3つ目の鎖場を過ぎ、尾根へ出ようというところで、ドン、と右足の脹
脛に何かが当たったような気がした。左足で枯れ枝でも踏んで当たったか、
石でも転がってぶつかったかしたのだろう、くらいに思いつつ進もうとす
ると、イデデデデデ!

 ええ?

 打撲の痛みではなさそうである。まさかさっきの、物が当ったような感
触は、ぶちっ! とどこか切れちゃったとか、そおゆう衝撃だったのか??

 恐る恐る足首を動かしてみると、動く。アキレス腱ブチ切れではない様
子・・・・・触ればちゃんとある。しかし痛くて踏ん張れない。これ、肉
離れって、やつですかい?

 初体験。

 こんな歩き方は山登りのセオリーから外れてるよなあ、日帰りがやっと
だよなあ、スプリントだよなあ、てなことをぼんやり考えてたのは、虫が
知らせたか? 寒い中ウォームアップもしておらなんだ。思えば登り始め
た頃は、柔軟体操くらいしてたよなあ。

 慢心。まさにそれだわ(汗)。

 ざんげ岩はすぐそこ。勇気の撤退か、リスクを取って進むか、そもそも
それに見合うことなのか? いやいやここで定点観測を止めてしまえば、
己の一部が死ぬ。(ぉぃ



 なんとか行けそう、ではある。勝手知ったる道でもある。だましだまし
どうにか登り、ざんげ岩着。よろけて落っこっては洒落にならないので、
岩の上を這って前へ出る。

 「文化むら」の展示館の奥の部分は跡形も無くなっていて、周囲の足場
も既に片付けられ、食べ残しのように瓦礫が残っている。まだ三が日、昨
年の仕事納めの時点のまま、なのだろうが、文化むら自体が休みなのでこ
れといって動きもなく、ただただ、その上を時が流れて行く・・・。

 用事はこれで済んでしまい、踏ん張れない右脚にビクビクしながら道を
降り、今度は地上から工事の様子をぱちり。工期が春までなら、あれよあ
れよという間に出来てしまうわけで。



 すぐ退散するつもりではあったが、こんな脚ではもう欲張ることも叶わ
ず・・・・・電車の時間までは少々間があり・・・・・そうだおぎのやド
ライブインに薬置いてたよなあ、と思い出して寄ってみると目の前にトク
ホンが見えた。それくださいー、と安堵の思いで告げると、「薬剤師がい
ないので今は売れないんです」・・・・・うー、なんというおあずけプレ
イ。(ぉ


(終)


補:10日もすればとりあえず普通に歩けるように。やれやれ。