***** 2012年7月15日 ***** (独り言) 2、3日前、富岡製糸場が世界遺産へ推薦決定!、というニュースが流 れてて。「世界遺産推薦候補として推薦」・・・・・まあとにかく、そち らへ動いたということで。 で、関連サイトをカチカチ見てみると、「富岡製糸場と絹産業遺産群」 とある一連の中に、碓氷峠の鉄道施設が全然出てこない。かつて繭を運ん だ鉄道とはいえ、合わせ技的にここまで入れるのは率直なところやや無理 筋・・・・・とまでは言わないにしろ広げ過ぎというか散漫な感があった が、そういえば早期実現を目指して立候補を見直して、一旦は含めたこの 鉄道施設を外した、というような話を聞いたような聞かないような・・・。 横川では一時「おぎのやドライブイン」でもPRコーナーを設けてたし、 そこかしこに世界遺産云々の幟も立ってたが、あれらを見なくなった頃が、 そうだったのカモ・・・・・時期的にはここ3年以内のハズ。 しかしまあ、箔が付いて観光客で賑わうのはいいとして、その一方では 手前勝手100%は承知ながら、賑わい過ぎるのも如何なものかという不 安もあったのだが、当面はこのままな感じで、落ち着きそうで・・・・・ こちらはこちらのペースで。 近頃185系電車がちょっとだけ、キてるのだな。湘南色に始まりあれ これと塗りだして、そのデビューから身近に見てきた身としては、近頃の 世の倣いでそろそろお別れも近そうな予感の昨今、気になったりもするわ けであり。 で今日は、往年の157系もどきの特急色で「そよかぜ」が来ると。 157系での「そよかぜ」の実績は実のところホンの僅かだったらしいが、 結構印象に残ってたりする不思議。横軽廃止後は189系でも走った筈だ が、これまた185系の方がインパクトがあるかなやはり。 ともあれ、そのような次第で、折角なのでざんげ岩で迎えようかと。 ちょっと早めに来れたので富岡で降りて・・・・・前のトロい車に付き 合わされてると案の定ETCで立往生しやがり・・・・・遠く製糸場を横 目に見つつ、県道をのんびりと進んで、「そよかぜ」の返しの方を撮ろう かという場所を下見。磯部に程近いここは前にも・・・・・12年も前だ わ・・・・・189系の4連で「あさま」が来た時に撮った場所で、カー ブを正面がちに寄って撮ればバックに妙義の稜線が入る。今日は蒸機も来 るし、場所取りに不安がないでもないが、編成では撮れないしそんなに人 気無いだろ多分・・・。 横川に着いて駅を偵察、特に変わりなし。「そよかぜ」のダイヤは判っ ていたが一日の運用をロクに押さえてなかったので、往路と復路の間はど うするのか判らなかった。蒸機も来るので3番線に居座るわけにはいかず、 4連「あさま」の時は1番線横の電留線に収まってたが、見に行ってみる と有効長は定かでないながら、入換信号機も点いてて線路は生きてる。今 も夜明かしでこっちへ引き上げる電車が、あったんだっけかな・・・。 ここでないとすれば中線の2番線がある。こっちなら蒸機と並ぶじゃん! なこと考えつつおぎのやドライブインへ寄ると、峠仲間とばったり。や たらばったりの多い御仁なのだが、185系は一旦高崎へ引き上げるのだ そうな。あらそうなの、やれやれ。 さてそろそろ、ざんげ岩に向かわねば・・・・・ばったり氏を誘ってみ るも今回も断固拒否。 駐車場で身支度をして、パラパラと雨粒が落ちてくるのが気になりつつ、 いざ登山道へ・・・・・途中板材やらが沢山置かれてて、道の整備なのか よく判らぬままに進むと今度は滝の手前の小屋の辺りでそれを運んでる人 達がいて。なんだろう、なんだろう・・・・・通してもらいながら「ヒル いるよ!」と声かけられ、はーいとそれに応えながら、雨上がりであるこ とをすっかり忘れてたのに気付く。 最初の鎖場からしてもう垂れる水量が多く、格好の足場の如何にもケコ ミな穴にかけた足に水がザブザブかかる始末。その先も足元はぬかり気味 で、普段であればひょいひょい進めるところを、滑らないように全身を使っ て身体を支えてなかなかしんどく。しかも、ちょっと歩く毎に靴をチェッ クしては、這い上がるヒルをピンピン弾き・・・・・あーもー。 しかしヒル弾きは適度なペースメイクになってたか、コンディションの 割には意外や40分程で現着。のんびりもしてられず早速カメラを引っ張 り出すも、生憎白く霞んでて、遠くはもう何が何やら。 と言ったそばから列車が来てしまった。露出もロクに煮詰めないままと にかく、パチリパチリと撮り始め・・・・・天候がコレなんであまり身も 入らず、半ばここまで登って来た意地で。 列車は3番線に到着。ホームの屋根や跨線橋に隠れ、最後に屋根の終端 から顔を出すのを待っていたが、どうにかこうにかギリッギリで顔を覗か せて、止まってしまった。ありゃりゃ。ざんげ岩の少し手前の「第2ざん げ」(勝手に仮称)へ移動し、少しでも余計に見えぬかと試したが、ほん んんんんんの僅か、違いが認められた程度で。 まあ、やるだけはやった、ということでコンデジでオモチャっぽく撮っ たりしつつ、回送で出て行くのを見送り、こちらも下山。滝の近くの小屋 ではさっきの人達が何か作業していて、その前を通り掛かりにどこまで行っ てきたのかと訊かれ、「ざん・・・いや龍駒山まで」。鉄的には全国的に 知られたざんげ岩も、地元ではその名が通用しない不思議。 先月発売の「国鉄時代」30号は「鉄道と峠」特集。結構良いお値段な ので暫く控えていた同誌だったが、今回ばかりは見過ごすわけにはいかづ。 巻頭からドドーンと碓氷の大家の作品、上信越道の橋などその気配すらま だ無い頃のもので、これはもう羨ましいばかりの風景なのだが、丸山の切 通しの木登り撮影など一見地味な上に現場を訪れてないとそういうモノと まず気付かない濃いぃネタは、もしや狙ってか(笑)。 ともあれ、もう20年も前になる、初めて訪れてどこからどうしたもの かと途方に暮れていた記憶が、俄に甦った。一方丁度その頃外堀を埋める が如く色々本などが出揃いだして、その後はズブズブとそして今に至る。 峠仲間にそんな話をすると、久々にまた集まりますかね、丁度そよかぜ 撮りに行くところですけど?、じゃあその日に・・・・・そんなわけな今 日だったりもして、横川駅で蒸機を出迎えて、外へ出ると先のばったり氏 他と再会、眼鏡橋にいるというもう1人と、まずは玉屋さんで合流。 一同に、という程ではなかったが、こうして顔合わせるのも思えば3年 前の文化むら10周年の時以来。座敷が空いたのでそちらで味噌カツ丼セッ トなど食べながら、近況や昔話を交えて旧交・・・・・今やそういうスパ ンになっており・・・・・を温めたりなど。最近オークションで落とした 品などと言って出てくるのが、駅舎や機関庫の図面やら濃いぃったらありゃ しない。別のアプローチではチバレーが表紙の月カメのカメラマン最前線 って、それ持ってくるかいみたいな。 聞くところによると、横軽を撮ってましたというともう、それだけでキャ リア的にベテラン扱いなのだとかで。年月だけで言えばたしかにそういう 所なのだろうが、今の若い世代・・・・・ああこの言い回し・・・・・か ら見る横軽との距離感は一体、どの辺りなのか? 個人的な皮膚感覚に置 き換えればC62重連ニセコくらいなもんだろかーと思い浮かべるのだが、 横軽も廃止数年後には、神格化にも似た扱われ方に温度差を覚えるように なり・・・・・えてしてギリギリ届かなかった世代というのは殊に、バイ アスもかかるものらしいケド。 なこと言ってるうちに「そよかぜ」の返しへ向かわねばならぬ。一緒に どうかと発してみたが反応は全く芳しくなく、真面目な撮り鉄(え?)は オレだけかい(苦笑)。 混むかなあ、と朝下見をした磯部のポイントへ1時間弱前に着いてみる と、誰〜れもおらづ。厳密には数人いるにはいたのだが、こちらの目当て の山を入れるアングルの踏切ではなく、その横の県道のオーバーパスから 俯瞰気味に狙ってる。 期せずしてやって来た送り込み回送を見送り、そして本番のその返しを、 ぱちり。天候に恵まれればもう少しシルエット感を出して光る輪郭とライ トを強調出来たのだが、なんだか普通な感じで、無難というかつまらない というか。続けて蒸機・・・・・を最後尾にしたDDも狙うも、こちらは 半端に晴れて、稜線を残す方を優先にしたのが裏目に出て完全にグダグダ。 結局この踏切には他に誰も来なかった。 とりあえず本日のメニューは消化、と。 横川方面へ戻ると、他の面々は碓氷湖でダベリング中。カメラ出して望 遠着けてるので何かと思えば、イタチが出たらしい。イタチは見たことな かったのでやや羨む。 駐車場ではテントなど張っていて、明日は「湖水まつり」だったらしく その準備の最中。そういえば道すがら「ホタルの里まつり」の幟が立って て会場横を通るC=2のカーブも遮光してあった。例年であれば7月第一 週だったと思ったが、今年は湖水まつりと連動なんだろか? そろそろ作業の邪魔っぽい感じ濃厚になって来たので、またまた玉屋の 座敷でダベリング、そして夕食。雑誌掲載やら写真展やらの諸々の話にほ ほうと唸りつつ、しかしこの、居心地の良いダラダラ感(笑)。 ダラダラやってるうちにさすがにこちらも閉店、じゃあホタル観ますか あ、と会場へ行ってみたが、どうにも「ホタルの里まつり」な気配がなく。 例年であれば駐車場も草生えてるところまで使って一杯で、誘導員が立っ てたりするのだけど、いないんだ誰も。 しかし幟はあったよな? 明日か? 明日なのか? てか3連休で明日 だけなのか? 会場へ進んで行くと、例年であれば露店の出る倉庫らしきあたりで地元 の人と思しきが準備作業を終え前夜祭然とした風情で、やっぱ明日なのか、 と思われたが、散策路の照明はあるし、ホタルも休みってことはあるまい、 と暫し見物してみたりなど。 #後で判明したことには「ホタルの里まつり」は例年通りの日程で前の週 #に行われた由。そうだろうと思って観られるつもりでなく日程も確認し #なかったので、無いと思っていた幟を見て今日が当日なのかと思い込ん #だ次第。 今年の9/30は日曜日ですねなどと意味深なフレーズを残し、ダラダ ラなままに、解散。朝が早かったので高坂SAで辛くなり仮眠、すっかり 午前様な帰宅となったが、一度寝ればリセットかけられたのも、今は昔(哀)。 (終)