***** 2015年11月1日 *****
(独り言)


 近代化遺産な季節。

 丸山変電所跡もご多分に洩れず、これで11回目を数えようかというとこ
ろだったが、8年目までは皆勤賞だったものの途切れてしまって、3年ぶり
に訪ねようかと。色々フォローしておきたいネタもあるし。

 上野東京ラインの楽チンさに味を占めて、今回も電車で行くことにした。
クルマやバイクも考えたが、季節柄また日曜ということもあって、帰りの渋
滞必至であろうというわけで・・・・・寝て行けるのも大きい。

 そんな次第で事実記憶が飛んだまま、ドヤドヤと人の降りる気配に起こさ
れて高崎着。乗換時間の間に、話に聞いてた北側の跨線橋に掲出の高崎支社
のSL歴代ヘッドマークがズラズラってのを、ぱちり。



 横川で巡る順番はぼんやり考えていたが、信越線で三脚持った人が乗って
いて、もしやと時刻表を開けば今日は「DLぐんまちゃん」が走るらしい。
ぐんまちゃんかあ・・・・・最初にざんげ岩に行っておこか。

 道すがら「文化むら」を覗くと、「シェルパくん」の姿が無い。旧信越線
上り線だった線路の老朽化で、若返り工事をするということだったので、退
避したものと考えられたが、その線路はまだ剥がされる様子もなく、しかし
砂利やコンクリートマクラギが運び込まれていて、重機もいて、いよいよと
いう感じはある。

 「文化むら」を過ぎ県道のオーバーパス上に、自称DB20がいて、その
先に「シェルパくん」が休んでいた。DB20は車止め代わりで動かないだ
ろうから、「シェルパくん」の運転区間はこの先ということなのだろう。仮
設ホームのようなものは見えないが・・・・・案内の立て看板によると、
「さくら並木」という仮設駅の発着らしい。

 そちらは後回しにして、いざざんげ岩。天候にも恵まれ、眼下の色付き始
めた横川界隈の木々も鮮やかに。「文化むら」内を観察すると旧信越線の線
路はやはり手付かずのようだった。「シェルパくん」が降りて来て、丸山の
直線の横川方の入口付近・・・・・31kmポスト付近・・・・・で止まっ
た。設備が見えないがそこが「さくら並木」なのか。廃止前の通り道で言え
ば小路を上がって線路に合流する辺り、駐車場になったりしてた辺りである。
「文化むら」園内から辿って行けるようには、見えないが・・・。

 遠く安中方面には、両端オレンジの青い編成が見えた。「DLぐんまちゃ
ん」である。抜けの良いコンディションの下、超望遠でぱちり。やがて横川
へ滑り込んで来て、ホームに人だかりが出来てると思えば、ぐんまちゃんが
いる。どうやら同乗してきたらしい。ずっとあのまんまじゃこりゃ大変だろ
な・・・・・いやいや中の人などいない! 

 んで機関車の前で秋間の「こうめちゃん」とツーショット。そんなところ
を上からぱちり。

#こうめちゃんは横川で出迎えてたらしい。

 暫くパチパチ撮って・・・・・遠く臨む「峠の湯」もすっかり出来上がっ
てる様子で、聞けば来月営業再開という・・・・・失火から2年4ヶ月。



 とにかく腹が減ったので、下山するなりドライブインへ・・・・・と、通
り掛かりに関所をふと見上げれば、史料館が開いてる。入ったことはあるに
はあったとは思うが、殆ど記憶に無いので初めてのようなものだなと、ちょっ
と寄ってみると、「一路」と記された色紙が目に入った。ををを浅田次郎直
筆。眼を皿ににょろにょろとした筆跡を追うと、「平成癸巳九月吉日」・・・
・・・「癸巳」は一昨年、とすれば小説は既に世に出ていて、日テレの紀行
番組のロケの時のものか。

 ドライブインはモロに昼時の賑わいで、丼物でもという希望は諦め、釜め
し買って駅前広場で食べる。

 腹ごしらえも済んだところで、ようやっと丸山変電所跡へ。内容的には例
年通りなので、ここではお初となるスイングパノラマに精を出した他には、
特に・・・・・、

    ”ブラタモリ 放送決定!!”

 えっ??

    ”#24 軽井沢への道
     9月中旬 タモリさんろ桑子アナ(NHK)
     で プラタモリの番組収録が行われました。”

 なんと。

 そういえば軽井沢編では、ED42 2が保存されてるすぐ近くまで来て
終わってたんだよ。この番組も都内編から既にタモさんの接待のようになっ
ていたから、ご本人の意向も、或いはあったのやもしれづ。大体はいつも学
者さんが付いていたりするものだが、碓氷編では果たして・・・・・歴史家
の方か、或いは前にも番組に登場された鉄道構造物系のアノ方か。

 その貼り紙には、さらに番組ホームページの引用が続いていて・・・・・
そのやや勿体ぶった文面によれば、江戸時代の五街道整備以降の歴史を紐解
くらしいが、思い起こされるのが「タモリ倶楽部」の「御巡幸道路」編。あ
そこでは旧中山道を歩いていた。

 ネタ的には恐らく県境の茶店、どこまでも左右に分かれた熊野神社、或い
はここが分水嶺なんです的な・・・・・さらにはどうやらタモさんロクサン
を転がした様子。これマトモにやったら45分じゃとても足りないのではな
いか。シブ〜い遺構にも触れて欲しいところだが・・・・・せめて丸山の避
線くらいはとも思うし、熊ノ平の玉屋跡なんてのも推してみたいところで、
絵面的には旧線のシャフト付のトンネルも良い感じなのだが、旧峠と横川、
坂本宿界隈で終わってしまいそうな予感・・・。



 横川方向へ引き返すと、丁度シェルパくんが降りて来た。んで例の「さく
ら並木」臨時駅なのだが、お手製の木の階段がひとつ、置かれてるだけ(笑)。
臨時乗降場の更に上を行ってるカンジ。「アプトの道」と線路の間には柵が
設けられているが、丁度ここに門扉があって、その門扉ピッタリに階段を置
いて、乗務員が門扉の鍵を開けて、乗客が乗降するといった寸法。やはり
「文化むら」園内からではなく、「アプトの道」即ち外部から直接乗り込む
ことになって、殆ど公共交通状態。片道¥300ナリ。

 ざんげ岩をバックに、そこに佇む「シェルパくん」をぱちり。

 久々に「文化むら」に入ってグッズなどチェックしつつ、珍しく明るいう
ちに横川を発って、帰りも記憶が飛ぶ。線路の若返り工事もこれからのよう
だったし、再訪必至か・・・。


(終)