***** 2016年7月2日 ***** (独り言) 浅田次郎原作の「一路」のドラマが地上波でやってて。先週末はいよいよ 碓氷ダウンヒルかと、勇んで留守録したのを見てみると、いきなし松井田宿 に着いており。昨年BSでの放送より、一話毎の尺が若干詰められているの が気にはなっていたが、BS放送の時は安中市のホームページに・・・、 > 劇中では、熊野神社、碓氷峠、碓氷関所、松井田宿、安中藩等々 > 安中馴染みの場所が登場予定です。 ・・・とお知らせまで出ていたところからすると、どうやらバッサリ、切ら れた様子・・・・・チッ。 さて。 ホタルの季節。毎度の夜汽車シェルパくんである。 ダイヤは今年も変わらず。10日前を切ってようやくアナウンスが出た。 土曜だけというのも変わらず。 ぶ と 1830─┐ ┌┘1900 1930└┐ ┌┘2000 2030└┐ ─┘2100 #ぶ:ぶんかむら と:とうげのゆ いつものように早朝の出立。関越乗っていつもの・・・・・と違って今回 前橋ICで降りてちと寄り道。 保渡田八幡塚古墳。「ヒストリア」に出てきたの見て行ってみようかとミー ハー丸出しなのだったが、そもそも何度もこの近くを通りながら、今の今ま で知らなかったとゆー・・・・・埼玉古墳群の他に、これ程のものがあると わ・・・・・要は無教養なわけだが、それでもそれなりに、レプリカの埴輪 やら石で葺かれた紛糾やら石室やら。 気も済んだところでクルマを走らせ・・・・・R18の安中市街に入ろう かというあたりに立ってる、「碓氷峠鉄道施設を世界遺産に!」の看板を、 そういえば撮ったことないかもと、ぱちり。一時は富岡製糸場と抱き合わせ で世界遺産登録を目指していたが、作戦変更で外されてしまい、そのまま世 界遺産登録が実現。置いて行かれた側としては、言い分もあるだろう・・・。 横川着。どこも寄らず早速ざんげ岩へ。予報は2、3日前まであった傘マー クは消え、午後には晴れ間さえありそうな気配だったが、足元は湿っぽく、 例によって這い上がってくる蛭をピンピン弾きながらの登攀。 ようやっと・・・・・今回40分位で着いたので、近年にあっては絶好調 のうちに入ろうか・・・・・着いて、あぢぃ〜あぢぃ〜言いながら三脚・・・ ・・・といってもテーブルポッドに近いヤツ・・・・・を引っ張り出し、最 近買ったコンデジを据える。丁度1100、園内のアプトくんと、トロッコ のシェルパくんが同時発車のハズで、シェルパくんの後には体験運転のロク サンが続く・・・・・これをジオラマモードで1/20の微速度動画撮影す れば、チョコマカと模型のように見えるだろう、という魂胆である。 と。 アプトくん、早えよ・・・・・定刻2分くらい前にフライング発車され、 思惑はノッケから崩壊。アタフタと撮り始め、シェルパくんとロクサンはそ こそこ狙い通りに入ったものの、同じ線路を追いかけるだけで、アプトくん が無いのはどうも、物足りない。ダイヤ上、今日の同時発車はもうないので、 次回持越し・・・。 暫くウダウダした後下山して、久しぶりに旧道を上まで流し、国道の峠か ら別荘地を抜けて、中山道の峠へ出た。 熊野皇大神社。或いは熊野神社。あれはデアゴスティーニの週刊「日本の 神社」であった。三大熊野とまでいうからには当然出てくるものと、毎号毎 号・・・・・というほどでもないながら時々バックナンバーをチェックして いたのだが、100号を迎えても見当たらず、延長120号を迎えても尚見 当たらず、最後の最後の索引号でもって、数多取り上げられた社の横で結局、 碓氷の熊野がスルーだったことを確認したような具合で。 そんなものですか。 或いは、神社の側で断ったのか・・・。 ブラタモ効果か、水流したらここが境かなどと言い合ってる観光客を横目 に、まずは県境の茶屋で、八咫烏のお御籤と、八咫烏ラベルのお神酒と、力 餅・・・・・今日は折詰で。そういえばこの掛け紙、持ってなかったカモ。 力餅は時間がかかるというので、その間にお参りを。群馬側と長野側、来る 度交互にお参りしてるが、今回は群馬側の番・・・・・と思う。 茶屋に戻って折詰を受け取り、さてどこで食べようかと思案しつつクルマ に戻り、これまた久々の軽井沢駅偵察。真田丸で押せ押せなところでもって、 JR東側のコンビニで、おぎのやおにぎり・・・・・ローソンにあった「監 修」でなくて直々の方・・・・・など。 久々シリーズで矢ケ崎踏切。草ボーボーは以前から認識していたが、木、 こんなに生えてたっけか。軽井沢方はまだ駅まで見通せぬこともないが、横 川方はちょっと先に僅かに錆びたレールが認められるのみ。線路に堂々、木 がポンポン立ってる・・・・・廃止から19年、木だって生えりゃ伸びる。 1本だけ残ってる警報器も木に呑み込まれていて、ストロボを焚くとバッテ ンの反射板が透けて見える、そんな感じ。 こんなにだったっけ、と思えば最近、枯れた季節しか見ていなかったかも しれない・・・。 矢ケ崎ついでに変電所跡近くの、坂を降り始める辺りに至ってはすっかり 腐海状態だったが、それを見下ろしつつ、おにぎりと力餅とで、昼食じみた ものを食す。力餅、二人前なんだなこれ。 再び旧道を流して降りて、「峠の湯」。最後に入ったのは3年前、今日の ように夜汽車シェルパくん目当てで訪れた際だったが、その後1ヶ月もしな いうちに火事を出してしまい、2年あまり休業、昨年暮れにようやく、リニュー アル・オープンとなった。リニューアル後に入るのは、今日が初めてである。 「安中市合併10周年」の幟。もうかよ早えなおい・・・(汗)。 中のレイアウトも大分変わって、売店まではそのまま入れる。まずはそこ を一通り物色して、靴を脱いでチェックイン、階段を上がると、優勝カップ が飾られてる。 碓氷峠 國盗り綱引き合戦 優勝 贈 サンケイスポーツ ああ、これか。兵越峠みたいなアレ。兵越峠では長野県は海を目指してい るそうだが(笑)、新潟とやり合った方が近いんじゃあるまいか。 風呂上りにグイっと瓶牛乳など飲み干し、暫く涼んで「峠の湯」を出る。 ご挨拶をと思った方がお昼寝のご様子だったので(ぉ、おぎのやドライブイ ンまで降りて、またまたグッズ漁り。 469系・・・? 「富岡発夢の超純急 469系 誕生」・・・・・だそうである。蚕をベー スにオリジナルの200系新幹線ぽくアレンジされたキャラクター。どこへ 向うのか富岡製糸場・・・・・なんだかじわじわ来てしまい、根付を所望。 まさか着ぐるみまでは発展しないよな?? 日が差してるでわないか。 毎年こんな梅雨のさ中であるので、必然的に雨絡みが多く、雨が降らなけ れば俯瞰のチャンス、と毎年目論んでいた。殊に何年目かからは土日運行が 土曜のみに縮小されてしまい、一発勝負、逃せばまた来年と、そうそうあれ もこれもとはいかなくなっていたのだが、ざんげ岩からは銀塩時代に撮った きりだし、刎石の覗きからは、雨上がりで抜けが良くなかった。いずれも機 会があれば撮り直しと行きたいトコロ。 ところが、昨年「シェルパくん」の車内放送で、ホタルの里まつりは次回 ・・・・・つまり今年・・・・・が最後になるかもしれない、という話を聞 かされたものだから、ここはまだ撮っていない場所を優先させるべきか? という悩ましさ。来年以降も続行の話が聞かれない限りは、今年で終わる可 能性を視野に、優先順位を付けるべきだろうやっぱり。 再びざんげ岩へ登りたいのもヤマヤマ・・・・・ほんとだってば・・・・・ だったが、下で撮るしか、あるまい。 勝負は2往復目以降だが、日が差してるということは、1往復目、西日ギ ラリ、来るか??・・・・・そう思い立つや、上信越道下の、霧積川越しの ポイントへゴー。んが、どうもすぐにも山の陰に入って、通過までは間に合 いそうもない。 仕方がないので「文化むら」の外れにあたる、招魂碑の横あたりで、正面 からロクサンとの並びを狙う。高齢のご婦人がニコンの立派な一眼レフ持参 で現れて並んで撮ることになったが、ざんげ岩を見上げて鼻曲がりが云々と 言うので、こりゃ地元の方だと「ホタルの里まつり」の今後のことなど訊い てみるも、今日やってると返されどうも咬み合わづ(笑)、大人しく待つこ と暫し、夜汽車・・・・・まだまだ日没前後で明る過ぎるが・・・・・シェ ルパくんの第1便がやってきて、これをぱちり。 本題は2往復目・・・・・今年は丸山変電所がヘッドライトに浮かぶのを 狙おうと考えた。「シェルパくん」の客車もこれまでに細かなバージョン・ アップがなされていて、ヘッドライトの増灯もそのひとつ。運転開始当初の ヘッドライト1灯だけでは光量が足らず・・・・・球切れの時もあったカナ ・・・・・係員が懐中電灯(?)で照らしたり自転車用を貼り付け(?)た り、3灯への増灯、それも仮の物から標準装備化へと、そんなような次第で、 直近が最も明るいように、思われる。 一方でカメラの性能も上がったし、ぼんやりとでも浮かび上がる丸山変電 所を、狙ってみようか・・・・・しかし悲しいかな、列車がどの辺りに来る とどうライトが当たるのか、リハーサルが出来ないのである。昨年車内から 撮った写真などを参考にイメージを膨らませはしたが、あまりギチギチに詰 めてしまうと、外すリスクも高まる。そしてこれを逃せば、また来年・・・・・ それも走ればの話。 シェルパくんの位置は融通が利くように、変電所建物と架線柱の位置関係 を重点に、立ち位置を決めていく・・・・・最悪、3往復目で煮詰めるチャ ンスはある。そこへ1往復目の返しが降りてきた。まだまだ明るいが、構図 の確認と、微調整。 いよいよ、2往復目が来る。刻々と光線は沈んで行き、微調整を繰り返し ながら、その時を待つ。やがて横川方の先がぼお、と明るくなり、シェルパ くんが現れた。長い直線をなかなかこっちまでやって来ないのに焦れつつ、 ライトの当たり方に不安を覚えてきたので、モニタリングしつつ速攻対処出 来るよう、ライブビューに・・・・・使えるものは何でも使う。 来た、来た、来た・・・・・どうか?、どうだ?・・・・・あらっ?・・・ ・・・あ゛ーっ!? 遠い。ヘッドライトだから変電所に近付き過ぎると当たらない、と思い引 き目にしていたら、随分と先まで進んでから、期待したような光線になって おり・・・・・アチャー、やっちまったか。 いいいやまままだ、ささ3往復目が、ああああああるぞ。 気を取り直し前進して据え直す。2往復目の返しをやり過ごし、もうちょっ と前か、やっぱり後かと、やってるうちに真っ暗になって、最早AFも利か ずライブビューでもスクリーン上でも、ままならぬ状況。長時間露光しては 画像を見て煮詰めていくしかない。 さて、今度はどうだ。撮れた? 撮れてるか? 構図はほぼバッチリ、の ハズ。よぉーし撤収! チェックする間も惜しく・・・・・見たところでフィードバックのしよう がない・・・・・「文化むら」へ取って返し、シェルパくんの最終便を迎え る。ようやく本日のミッション、終了。 いつもの流れで閉店前の高崎の書店で郷土本漁り。やれやれ一通りこなし たぞと、あらためて丸山の成果物を、見る。 暗い。 すんげー暗い。 撮った直後チラッと見た時は、そこそこの露出が取れてたようだったが、 暗闇で見た為だったらしく、スマホに取り込んでレタッチソフトでトーンの 調整を試みたが、どうも芳しくない・・・・・うっへえ、まさかの大空振り か!? えー・・・。orz い、いや、まだRAWがある・・・・・こんなこともあろうかと、普段は JPEG撮って出ししつつ、こういう自信が無い時は流石に、RAWでも残 しているのである。帰ってからはこいつとの格闘だな・・・。 で結局、「今年が最後かも」という話はどうなっているのか・・・・・噂 で聞こえた感じでは、「ホタルの里まつり」自体の、これまで土日で行われ ていたのを土曜日だけにしよう、という話があるとかないとか、丸ごと止め ましょうとまではなっていない、とかなんとか・・・・・日曜日は翌日仕事 や学校が控えてる人が多いためか、土曜日と比べて入りが少ないということ はあったようで、現に「シェルパくん」も6年目から、日曜日の運行を止め てしまった経緯があり、土曜日だけにするという見立ても、一定の説得力は ある・・・・・主催者側にとっても、土日の都合は同じようなものだろうし。 いずれにせよ、こればかりは地元の人達の決めることだから、この先1年 近くの間に方向性が決まって、来年また近くなったら、それが判るのかもし れない。今は待つしかないだろう。 オマケ。中断を挟んで今年で正味10年目だったようで、自分でも色々判 らなくなって来てるので(汗)、以下メモ。 2005 丸山変電所にライト(逆光) 2006 ざんげ岩から俯瞰 2007 霧積川橋梁下 2008 丸山直線ざんげ岩シルエット 2009 刎石山覗きから俯瞰 2010 峠の湯付近から丸山方向へ超望遠 (2011〜2012 機関車不具合に付休止) 2013 霧積川橋梁付近で流し 2014 上信越道下で霧積川対岸から流し 2015 文化むら出口付近でロクサンがらみ 2016 丸山変電所にライト(順光) (終)