***** 2017年5月14日 ***** (独り言) 昨年の紅葉の季節以来・・・・・の訪問というわけでもなく、特にネタ もなかっただけで今年入って何度目か、ではあるのだったが、調子悪かっ たクルマのささやかな快気祝いも兼ね、今年初めてクルマで行く・・・・・ なにせ横軽廃止前からの付き合いなので、流石に最近あちこちガタが来て、 今度が最後か、今度が最後かと、ビクつきながら転がしてる次第で、やが て訪れるであろう別れを思うと、やや切ない。 さて今日は、安政遠足。久しぶりにこれと、シェルパくんを絡めてみよ うかという算段で・・・・・そして今日はそれと別に、ロクサン体験乗車 と称して、ヨ8000を繋いでお客を乗せて推す、というイベントもあったり。 ただ、今に始まったことではないのだが、かつて第16中山道踏切でラン ナーを通せんぼしてた頃、当然ながらランナーがそこに留まるので写真的 には纏めやすく、また列車も何本か通るのでそれだけチャンスもあったの だが、今は「シェルパくん」の初便が 1000、この時点で既に通過ランナー のピークを過ぎようかというところで、これが返して来る頃にはもう、終 わってる。しかも踏切の足止めもない今となっては、ただただ、タイミン グから何から、運に任せるしかない・・・。 それでも、シェルパくんとロクサンとでピーク近くに 2本チャンスはあ り、しかもロクサンはその場で引き返すから実質 3本、更に今日はヨがくっ 付いてるので、若干のプレミアム感が、ないでもない。 そんなわけで毎度の関越上信越、R18では誘導や給水の用意をしている 人達を横目に見つつ、現着。旧中山道には近所の人が応援に出ていて、程 なくして先頭ランナーが通過して行った・・・・・シェルパくんが出るま で、まだ1時間ほどある。それまで焦れながら、ランナーを見送り続ける しかない。 さてお目当ての立体交差、以前もここで撮ったのだったが、さてアプロー チの道路の上の「高さ制限4.2m」の標識、あれれこんなに邪魔だったっけ かな・・・・・圧縮効果を狙って関所寄りに引くと、コイツがバッチリ、 シェルパくんを遮るのだ。しゃがんでも無理だし、こりゃ駄目だと脚立を 出してきたが、足らない・・・・・上にも下にも逃げられづ。更には遠足 や関所まつりの幟、道路標識、マラソンの走路、諸々のからみで、あちら を立てればこちらが立たずと、万事休す。 ならばと圧縮効果を諦め、広角寄りでローアングルで・・・・・これは 以前撮ったものだが、今は走路を明確に区切るカラーコーンが並んでいて、 流石にそこへ入って撮るわけにもいかず、そしてカラーコーンの処理も考 えねばならづ・・・・・続々と過ぎる走者を見ながら、あーでもないこー でもないと試みはしたものの芳しくなく、半ば戦意喪失(哀)。 だがまあ来たからには撮るしかないなと腹を括り、「シェルパくん」の 通過まで、まーだこんなに時間あるのかと途方に暮れていると・・・、 「あさま」。 えっ、と見やれば、往時のL特急のでっかい絵入りヘッドマークを背負っ た人が走り去っていく。制帽被って、服もJRの制服のような・・・・・な んちゃってコスプレなのか、もしや中の人なのか・・・・・時計を見れば 0940頃、おおっ、あさま3号だな!? 仮装ランナーはこのマラソン大会の名物だが、段々その割合が増えてき て、シェルパくん来るなら今来い、今来い、と気を揉みながら、また時計 を見ると非情にも、「あさま」から 5分くらいしか経ってねえ・・・・・ どうもここいらがピークのようで、駄目かなやっぱこれ。 さらに15分。 やはりピークアウトっぽく、このあたりまで来るともう、ランナーも腕 こそそれらしく構えているが、脚はもう殆ど走ってない(笑)・・・・・ いや 100m でゼエゼエな人間が、他人様を云々する資格はないんだけど。 そこへ、若干遅れ気味に登場のシェルパくん・・・・・おせーよ!・・・・・ 立体交差に差し掛かり・・・・・その時である、ピタリとランナーが途絶 えた。うっそ。 なんだよもー。 続いてロクサン・・・・・散々通った目ぼしい仮装も、この時ばかりは これまた微妙。完全に見放されたか・・・・・五十前にして天命を知る。 やはりこの時刻では、遅過ぎる・・・。 徒労感と敗北感でヘトヘトになりながら、今日はこの後ぐるっとドライ ブにでも、という気も失せて、そうだヨ8000に、乗っておくか・・・・・ 先週はソレを主体に撮りに来て、ざんげ岩から俯瞰もしたが、そういえば、 乗ってない。 これまでにも、ヨにロクサンを繋いで、お客を乗せた例は、あったよう に思うが、考えてみると個人的には、横軽廃止以来・・・・・いやその直 後の、大宮でのイベントで、489系に乗って推してもらったことが、あっ た。現役時代の組み合わせでは、あれが最後の最後だったのでは、なかろ うか。 そこから数えて、19年と半年ぶり。 ロクサン体験乗車は、体験運転と同様シェルパくんに続行する形で発車、 これが昼休みを除き 1時間ヘッド。1100発の便の受付にはまだ間に合うぞ と、文化むらに入り、庫の奥の受付コーナーへまっしぐら、ギリギリセー フ・・・・・抽選式とのことだったが、受け取った整理券が「2」、あれれ 定員割れ? これ外れたら午後の便まで2時間待ちだぞ、どう時間潰したものかと思案 していたところで、ホッとしたというか肩透かしというか。 その後抽選・・・・・の気配がないままに、¥300ナリを払って首掛け 式の乗車票を受け取った。やはり定員割れであるらしく、先着順で追加受 付をしてるが、それでも定員には達してない気配・・・・・ホームページ 見て思ったが、毎度のことながら PRの余地が、まだあったと思う。 では参りましょう、と係の人にくっついてゾロゾロ、シェルパくんの機 関車の前を横切り、ロクサンのいる側の線路へ。そしてヨ8841のステップ を上がる・・・・・んー、これだけでも結構、ウハウハ。 デッキから振り返れば、手の届きそうな間合いで EF63 24 の顔がある。 足元を見れば双頭連結器、左へ目を移せば、接続こそされていないが、 賑やかなジャンパ栓受け。 流石に、現役時代でもこの間合いはなかった。 前へ移動してシェルパくんの出発を見送り、また後へ戻って、ずっとロ ロクサンだけ見る・・・・・前にいたのでは、いつものシェルパくんと変 わらないわけだし。 電圧が違えばブロワー音も違い、全力で駆け上がった本気のロクサンは、 もうここにはいない。とはいえ、目の前にいるのは紛うことなく、往時の 記憶を宿すロクサン自身である。19年半ぶりに、こんな風に推してもらい ながら、あの頃はさーなどと昔話でもするような気分で、その寡黙な顔を しみじみ見つめる。 本当はここいらでパラまで進段して、第1閉塞進行!・・・・・となる ハズのところで減速、折り返し点に着いてしまった。体験運転と違いパン タの上げ下げも行わないため、すぐに引き返し始める。 それにしても悔やまれるのは、こんなつもりはなかったものだから、魚 眼を置いて来てしまったことである。ライカ判換算16mmがやっとで、この 間合いでは思うように収まらない・・・・・それでもなんとか、記録には 収めたいぃぃぃ。 やがて、元の場所に着いた。あっという間だったが実際、正味 5分程度 だったろうか。余韻を身体に染み込ませようと内心努めつつ、お世話様ー とヨのステップを降りた。 横川駅の方が賑わっている様子で、SLレトロが着いていた。返しのカマ は何だろかと奥を覘けば、EF64 1001・・・・・ロクヨンもあれよあれよと いううちに激減してたんだよな、そういえば。 久々に旧道流して軽井沢、駅だけ偵察してバイパスから降り、磯部まで 行って、妙義山バックに返しのELレトロを、ぱちり。 (終)