***** 2018年8月11日 ***** (独り言) 前回訪ねた折、文庫化された土橋章宏著「幕末まらそん侍」の帯の「映 画化」の文字が飛び込んで以来、カチカチと情報を探していて、来年公開 予定であるらしいことや、昨年エキストラの募集などがあったらしいこと、 ロケ地が全然違う場所であるらしいことなどがチラホラ判ってきた程度、 だったのだが、そんな中で、日経の「マラソン侍でござる」という記事を 目にする。 宇和島藩の「遠走」・・・?? 江戸中期・・・・・「安政遠足」から遡ることほぼ 100年、宇和島藩で 「遠走」なるものが行われた旨の記述が、家臣の綴った史料にあった由。 それが昨年か一昨年あたりの話のようなので、今の今まで知らないわけで ある。 しかし安中城址の「日本マラソン発祥の地安中」碑、どうしますのこれ。 三代後の当主、伊達宗城が江戸に上った折に、国許のマラソン事情を吹 聴したに違いなく、その翌年に安政遠足も始まっている・・・・・と先の 記事では経緯を推理しつつ、それを今に伝える安中市民こそ立派と、安政 遠足を立てることも忘れない。 そして、2020東京五輪開会式で、サムライ達が走る様を再現しては、と 結ぶ・・・・・良いなそれ! さて。 ドライブイン前の看板を昔のものに戻すなど、このところ”イニD”方 面に肩入れしている風なおぎのやなのだったが、この盆休みにドライブイ ンの看板前で、”シルエイティ”を展示する由。 なんと。 さらにドライブインのみで、限定”シルエイティ”(と真子?)のイラ ストの掛け紙の釜めしを売る由・・・・・おいおいおいおい。 参ったな。 お盆休みは毎年、コミケの物販を除いては予定を入れない「富士登山シ フト」を組んでいるのだが、さてさて、これはどうしたものか・・・。 今日しかないじゃん(困)。いや、まあ、今年はどうも富士山へ向けて 心身共にイマイチ、エンジンがかからない感じでいたのだが、軽くざんげ 岩でも登って、押しがけと行こうか・・・・・うんうん、そうだそうだ。 そんな次第で、電車に揺られて横川へ。ドライブインへ向かうと、看板 の前に、シートに覆われたクルマと思しき物体がある。あれか、あれだな。 お披露目にはまだ早いかと、そろそろ開店の頃合のドライブインへ向か うと、もう開いてる。この時期は流石に通常より早く開けてるらしい。入 るなり真っ直ぐ釜めしカウンターへ向かうと、釜めしは今切らしていると ころだという。 もうかよ! 20分程で次のが入るというので、テーブル・・・・・無論カウンターが 見える位置・・・・・で寛ぎつつ、待たせてもらう。見回せば、同じよー な思惑らしき人が、そこここに座ってる。駐車場には走り屋風味なクルマ が何台か入っていたし、これは意外と、侮れない展開なのかこれ。 そうこうするうちに、ゴロゴロと台車がやってきたので、平静を装いつ つ、すかさずカウンターの前に躍り出る。果たして、他の客もワラワラと 集まってくる(笑)。だがそこは大人の余裕、或いは在庫豊富な初日の余 裕であろう、普段と変わりない風で、並ぶという程でもない感じで並んで いる。 予定では 6日間、売れ行き次第では早く終わることもある由だったが、 ここで売る分は全て限定掛け紙であるらしく、指定するまでもなく、シル エイティ柄の釜めしが出てきた。折角なので、半ばブランチでここで食べ るのと別に、折角なのでざんげ岩でお昼用にと、2ヶ所望。 中身はいつもとおんなじ。 外へ出ると、シルエイティがお目見えしてた。ギャラリーは数人程度、 増えても10人程といったところで、しかもスマホであっさり撮ってすぐ入 れ代わるので、ちょっと待っていれば割と好きに撮れて、なんとも平和。 そういえば昔、横川界隈でまさに青い 180SX を駐めているお宅があっ た。傷だらけで少し浮いたバンパーなどを見るにつけ、これこそシルエイ ティ予備軍ではないのか(失敬!)と、一部で囁き合っていたものだった が、180SX の姿のまま、そのうち見なくなってしまった。 そんな事を思い起こしつつ、あーでもない、こーでもない、と撮りなが ら暫く過ごし・・・・・さて、登らにゃならんか、やっぱ。 登山道入口で靴紐を結び直し、いざ・・・・・やーっぱなーんか、エン ジンのかかりが悪く、どうも本調子でない。睡眠負債だろか。しかも昨夜 の雨でヒルがいるわいるわ。そいつらをピンピン弾いてるうちに、気が滅 入ってくる(苦笑)。 思うようにペースが上がらぬまま、どうにかざんげ岩着。ふぅぅ。 早速見下ろすとシルエイティ、前輪の半分位から前が、おぎのや工場に 遮られて見えない(笑)・・・・・下から見て凡そそんな気はしていたの だが、案の定。それならそれでと、パチリパチリ。そうそう今日は富士山 に向けてのウォームアップなのだから・・・・・ポジティブ・シンキング に努める。 今日は SL運転などもないので、至って静かな横川駅である。そんな横川 駅と文化むらを眺めながら、釜めしを頬張る。フツーにハイキングだな今 日は。 でまたヒルをピンピン弾きながら降りて、理容イワサキ横のアンダーパ スまでやって来て、碓氷馬車鉄道顕彰碑の隣に、もうひとつ碑が建ってい るのに気付く。最近まで無かったハズだが・・・・・馬車鉄道顕彰碑が建 立された時点で、その横が明らかに「空けてある」風情なのだったが、今 度は何が建ったのかと近寄ってみると、「うすいの歴史を残す会」の初代 会長の顕彰碑・・・・・最近亡くなられた由で、その足跡が記されていた。 線路を潜り、この春閉めた関所史料館の様子を伺うと、開いてる。 え? 片付けものでもしてるのかと思えばさにあらづ。以前と同じように、説 明員が立ってる。 え? あれれ文化むら横の麻苧茶屋に、移ったじゃん? もう帰って来たの? ・・・・・訝りつつ階段を上がると、どこか行って来たんですかと訊かれ、 龍駒山(ざんげ岩とはその頂から飛び出した岩のことである)登ってきま した、と答えると、へー、もう40年くらい登ってないわ、とのこと(笑)。 ヒルいなかった?、ちょっと吸われました(笑)・・・・・昔はもっと山 奥に潜んでた獣が、ヒルも一緒に連れてきてるらしい。 一段落した所で、最大の疑問をぶつける・・・・・なんでココ開いてん ですか? こういうことらしい・・・・・麻苧茶屋の史料室に移転したものの、 関所跡の「現場」がやはり物足りない、ということになって、結局こちら も開けることにした・・・・・凡そそんな話だったように思う。史料の大 半は麻苧茶屋へ移してしまったので、専らコピーを置いてるという。 そもそも、史料館の老朽化が閉鎖の理由になっていたハズだが、壊すの も直すのも予算がつかず、宙ぶらりんなまま、こういうコトになってる様 子。本心としては、こちらで続けたかった・・・・・といった気配が窺え る気もする。 浅田次郎の「一路」の色紙、麻苧茶屋の史料室で見ないと思ったら、こっ ちに残留してた・・・・・俺が書いて貰った色紙、と傍らで説明員さんが 言う(笑)。関所から磔ヶ原から、お話を伺っておさらい。 その麻苧茶屋へ寄ると、例の文字盤に温泉マークがあしらわれた「フラ ンク三浦」が、まだある(笑)。前回発見して以来ちょっとネットで調べ ると、外国人ガーISOガーで一時存続が危ぶまれた日本の温泉マークが、 一応は現状維持で落着したことを記念して、磯部温泉の旅館の旦那が、こ れを作ることにした由・・・・・そおゆう由緒であったとわ。 前回これを見て、今度来た時にまだあったら、また考えることにしてい たが、あるんだもんなあ。(ぉ (終) 補:限定シルエイティ掛け紙の釜めしは、予想外の売れ行きだったようで、 2日前倒しで販売終了のアナウンスが出された。この手応えならまた、 やるのではないか。やるな。やるだろ。