***** 2019年7月6日 *****
(独り言)


 恒例の「ホタルの里まつり」の季節。

 昨年ツアー形式で 1往復きりになった「夜汽車シェルパくん」だったが、
今年も同じく 1往復・・・・・このまま定着なんだろか。

    ぶ    と
    1800─┐1820
    2120─┘2100

   #ぶ:ぶんかむら と:とうげのゆ

 昨年比で往路で 15分、復路で 10分、後へずれた。JR との接続の関係
なのか、その辺りは不明ながら、往路がまだまだ明るいことには変わらな
いし、復路がすっかり夜なのも、変わらない。変わらないのよ。

 夜汽車シェルパくんが、昨年他にも幾度か走ったのは知っていたが、色々
と都合が合わずに結局、1年ぶりになってしまった。シェルパくん誕生から
14年、「夜汽車」はその初年からホタルの日に走ったが、そこから広がっ
て丸山変電所跡をライトアップしたり、貸切ツアーを立ててみたりと、こ
の間試行錯誤が続けられてきた。ホタルの日の 3往復運転がなくなったの
も、その一つの回答なのであろうけども、薄暮の情景がなくなったのと、
撮ってから乗るという選択肢がなくなったのは、残念ではあり。

 別の見方をすれば、薄暮の記録は、今や貴重・・・・・ムフ。

 尤もこちらは横から撮らせてもらってる身、手前都合でアレコレ言えた
義理ではないわけだが、そこはそれ相手に合わせてなんとかするのも、撮
影の面白味であり、そういう趣味であり。



 前の晩に昆布巻きをたらふく食ったせいか、お腹がゴロゴロいいだして
寝不足気味なのを押して、早朝に出立。雨だし 3連休前だし、という読み
はほぼ的中のようで関越から上信越道はスイスイ。下仁田で降りてコスモ
ス街道から佐久、さらに蓼科スカイラインを進む。

 本題が夕方から夜なので、昼間はどうしたものかと今回目指したのは、
美笹深宇宙探査用地上局。うすださんこと臼田宇宙空間観測所の近所で新
設のパボラアンテナで、その造りかけを是非とも見たかったのだがほぼ形
になってしまったようで、それでも完成前に一目・・・・・と思ったのだっ
たが、霧! 全然見えねえ・・・。orz 暫く粘っているとうっすら影ら
しきものが見えたので、それだけ撮って、また今度だなこれ。

 中込まで返すと七夕まつりの支度中のようで、とはいえ生憎こちらも夕
方からのようだったが、こちょこちょ北上して佐久平ハイウェイオアシス
でお昼、今度は斜めにこちょこちょ上がって R18 に出て、そこから軽井
沢。Tシャツ短パンでは、ちと肌寒い。

 しな鉄のグッズなど物色しつつ、JR 改札横のコンビニを覗けば、紙容
器の釜めし売ってた。久々に見るそれはシカーモ、懸け紙(?)がお馴染
みのオレンジ色のそれでなく、通常の陶器の釜めしと同様に、60周年の浮
世絵風味のバージョンに、変わってる。

 てっきり一時のものと思っていたが、もしや、ずっとコレなの?

 ともあれ、見てしまったものは・・・・・腹全然減ってないんだけど(汗)。



 R18 旧道を降りて行き、C=128・・・・・おおっ!

 旧線の中尾川橋梁、周囲がバッサリサッパリ。重文追加登録を受けての
ことか、これまで鬱蒼としてた周囲の草木が綺麗〜に、刈られてる。国道
C=128 から、そのアーチがよく見える。

 R18 はかつて、下から来ると旧線の横を少し下って横川方のアーチを潜
り、中尾川を渡ってから再び軽井沢方のアーチを潜っていたようなのだが、
こうして現状で見る限りでは、乗用車がやっと・・・・・んな馬鹿な。長
年の土砂流入やらで嵩上げされているのだろうか。

 ところでこの場所、南側から現国道、旧国道、旧アプト線、下り新線、
上り新線の順に並んでいて、旧国道と旧アプト線だけだったところから、
交通や中尾川の流路を確保しつつどういう順番でどこに手を入れたか・・・
・・・想像するのはちょっとしたパズルのようでもあって。

 アーチの下の旧国道、歩けるようになるといいですな。頭上注意のゼブ
ラも遺して欲しい・・・・・かつての営みの記なのだから。

 先程の紙釜の釜めしを、ここで食す。



 再び峠を下り、ホタルの里まつりの準備が進んでる、峠の湯に寄ってみ
る。丁度定期のシェルパくん最終上りが出ていくところで、超望遠でこれ
を見送る・・・・・「夜汽車」の往路、まだ決めかねてる。

 どう撮るか、いっそパスするか、などと思案しつつ一旦横川まで下り、
麻苧茶屋でグッズを物色。目新しいのは温泉マークの Tシャツと、地理院
地図ベースらしき廃線ウォーキングの地図と碓氷線縦断面図のセット・・・
・・・カナ。

 の横で「旧道日和」なる無料のパンフが。なんぞこれ・・・・・3部構成、
安中市内の中山道の、沿道の見所を紹介してる。これは初めて見た・・・・・
3冊目で碓氷越えの紹介となるが、山の中で道行く人を困らせた老婆が云々
というスポット、あったよなあたしか(笑)。

 続いておぎのやドライブイン物色。特になし。



 そろそろ「夜汽車」の時間が近付いてきたわけだが・・・・・一応どこ
かで撮るかあ、くらいの、やや惰性的なところにありつつ、空を見て思う。
昼間佐久あたりじゃ薄日すら射していたのが、雲、増えてきたな。

 そこで思い出すのである。先週 G20 の絡みで「スーパーレールカーゴ」
が日中走ることになり、近場で夕方撮ろうと思っていたところ、雲が厚く
日没前だというのに随分暗くなってしまい、見た目普段のスジの明け方と
変わらなくなった、という笑い話を。

 今日はどうよ。

 碓氷の地は西側に山々があり、実際上の日没は天文的なそれよりも、早
い。そうは言っても 1時間近くも稼げるわけではなかろうが、他が浮かば
ないんじゃ成果よりデータ取りのつもりで、撮ってみるか。

 峠の湯に戻り、丸山で曲がってから真っ直ぐ上ってくる正面を、陣取る。
これまで何度も、日中の陽炎メラメラから夜汽車シェルパくんから、超望
遠で狙ってきた場所では、あった。いつからか勾配の途中のちょっと唐突
な辺りに「66.7」の勾配票が立てられ、誰かにツッコまれたかその後「65.0」
に直されてたが(笑)、それがアクセントにもなっていた。ただ、更に最
近になって、キロポストらしきものがやたら細かく・・・・・10m か 20m
かだから、本来の甲乙丙のそのまた下、丁号距離標??・・・・・立てら
れて、勾配票もそこに埋もれてしまった。

 それはさておき、今日のところは夕暮れ感のみを目当てに、空見て露出
見て時計見て、を繰り返しながらその時を待つ。毎度ながら物好きは他に
おらず、独り占め・・・・・と思っていたら、一眼レフ持った人が現れた。
ややっ立ち位置競合するかどうなるかと気配を伺っていると、電話でどこ
かと話し始めた。トロッコ列車が来るんだってー、と聞こえる言い回しか
らして、若干こちらとの温度差が伺えたが(笑)。

 やがてカーブの向こうが、ぼう、と明るくなる。来るぞ、来るぞ、よー
しカシャカシャカシャ! カシャカシャカシャ! あーあとで整理が大変
だーと思いつつ撤収にかかると、さっきの人は後ろで撮っていたようで、
「上毛新聞社」の腕章らしきがチラリ。あらっ。

 撮れた画像を早速見返すと、生の見た目の印象よりは沈めてみたが、ヘッ
ドライトも明るすぎず、周囲も暗過ぎず、後で修正するにしてもし易そう
な感じで、収まってる。肌寒いほどの涼しさのお陰で、対流のメラメラも、
かなり抑えられてる。案外、撮れたな今回は。力抜けてたしねえ。



 折角なのでホタルも観ようかと、それにはまだ早いので、広場で露店覗
いたり、チンドン聴いたり。そろそろ出たかという頃合いで、ホタルを愛
でる。

 シェルパくんの返しまでまだまだまだまだ時間があるので、その間に横
川SA で夕食。そしてようやっと本題になるのだが、今回は昨年と同じ場
所で、撮り直すことにした。出来に色々と難があったので。

 対策は考えていたのだが、空模様はどんどん下り坂の様子。昨年ではシ
ルエットで浮かんでいた五輪岩もさっぱり、月齢的にも細いわそれ以前に
とうに沈んでるわで、月光アシストも叶わづ、真っ暗な空があるだけでは
もう、撮る前から昨年の方がマシでしたという話で、こればっかりは抗い
ようもなく、次回への布石と割り切る。ちくしょお。

 で、撮った。ん゛ー・・・・・往路が意外と良かったのが、せめてもの
救いか。

 あとは帰るのみ。昨夜の寝不足がここにきて・・・・・どうにか辿り着
くもまたまた車庫で寝落ち。無理きかないわもう。



(終)