***** 2022年10月1日 *****
(独り言)


 鉄道150年。

 横軽的には、EF62、63 の試作機が今年還暦を迎え、ED42 は米寿(いず
れも満年齢でだが)と、なにげにイヤーであったりもするのだが、そして
来年、開通130周年、粘着化から60周年を迎える。

 そして、廃止から 25年。四半世紀・・・・・ぢつと手を見る。

 そんな節目でもあって、「横川メモリアルフェスティバル」が催される
という。最早お手慣れの「ナイトパーク」とか、汽笛吹鳴とか・・・・・
かつては、開園何周年はアピールすれど廃止何周年は数えることもしなかっ
た「文化むら」だったが、変わった、ほんと。

 前にも書いたと思うが、あらためてこの四半世紀を振り返るに、特にコ
ミケ等での感触も交えると、廃止直後は、その余韻も色濃かったものの、
これが数年も経つと、その間「文化むら」開園などの出来事もあったとは
いえ、「まだ碓氷峠とか言ってるの?」という空気が、あった。ホントに。

 これが 10年くらいになると「懐かしいねぇ」と懐古的な見方に変わっ
てきて、一方、現役時代を知らない世代が成長してくると、それを「伝説」
として捉えてるようで、横川界隈はフィクションの世界の「聖地」に似た
熱を帯びるようになった・・・・・ように見える。横軽を記憶する人達は
確実に減る一方だが(汗)、「伝説」と捉える人達は、この先も増え続け
る・・・・・絶やさずにいた灯に、時間が味方しつつある、ということか。

 今回の「横川メモリアルフェスティバル」もだが、昨今の横川界隈の取
り組みの変化には、そういった背景も後押ししているのだろうと思う。世
代交代を目撃している、のだろうな・・・。



 さて、25年である。

 「その日」に現地入りまでは流石にやらなかったが、最近神田に出来た
荻野屋に寄って、9/30 の日付の入った釜めし・・・・メインは掛け紙だ
けど・・・・・を確保。その前に保険というか滑り止めというか、東京駅
で紙釜の釜めしも押さえてしまっていたのだが、こちらは消費期限が値段
シールみたいなヤツ。まあしょうがない。

 25年目のその日は自宅で過ごし、翌 10/1。

 暗いうちに家を出て、関越に乗って、上信越道に入って、横川・・・・・
SA で朝飯、峠を越えて碓氷軽井沢も過ぎ、佐久南IC で降りた。

 美笹深宇宙探査用地上局。今日は初の特別公開なのだ。3年前に見に来
たら、霧に覆われて見えなかった因縁のアンテナなのだが、初公開と聞い
て速攻予約、「横川メモリアルフェスティバル」が発表されたのは、その
後のことである。まあ両立できるし。

 美笹、臼田とアンテナをハシゴしてから、のんびり流して軽井沢駅。

 「北陸新幹線25周年記念釜めし」。横軽廃止と裏表で、そういうことで
もあるわけだが、おぎのやはこちらを採った(笑)。具材も特別でやや高
なのだがそれはさておき、限定であるし、もう昼下がりといった時分なの
で、流石にないかぁ、と一応確認のつもりで、コンコースのおぎのやで訊
いてみれば、あるってさ! 消費期限が近いから引っ込めた由・・・・・
てことは余ってた?? すぐ食べますからと、確保。

 続いて NewDays の方を覗くと、こちらにはゴロゴロ並んでる。消費期限
は 16時、11時入荷しますという貼り紙、時計を見れば 14時を回ってる。
ファイナルカウントダウン進行中ですぞ。ざっと見えただけでも まだ 20ケ
以上あったろうか・・・・・横川ではきっと速攻売り切れただろうに、温
度差ありそうだな。

 それはさておき、遅いお昼を摂って、旧道を下る。久々だねえ。



 今日は日が暮れてからが本番なので、まずはおぎのやドライブインに入っ
て、何か新ネタはと物色・・・・・「C121 碓氷峠サイダー」(爆)。おぎ
のや看板と、いつもその前に置いてあるシルエイティの写真がラベル。色
味も微妙だが、絵面的に C121、関係ない(笑)。これは帰ってから冷やし
て飲もう。

 そろそろ時間になって来たので、三脚やら脚立やら引っ張り出して、い
ざ・・・・・今日は「文化むら」のナイトパークとともに、シェルパくん
も走るのだ。

 シェルパくんが走り始めた 2005年、「ホタルの里まつり」に合わせて始
まった夜間運行だったが、2016年の夏、初めて「ホタルの里まつり」以外
での運行があり、と同時に初めて丸山変電所建物をライトアップするよう
になった・・・・・と思った。

 以来、夜間運行とライトアップがセットになったのだが、実のところ、
それ以前の、丸山変電所建物が「シェルパくん」のライトのみで浮かび上
がる情景というのも捨て難く、撮り直しもままならぬうちにライトアップ
がデフォになってしまったので、やり残し感が募っていたりもして。

 そこへ、昨今の諸事情でかライトアップを省略するようになり、今回も
どうやら、ライトアップの予告がない。そもそも、このところ「シェルパ
くん」も専ら一夜に 1往復だけ、というパターンが多く、それも日没との
兼ね合いで明る過ぎたり暗過ぎたりと、撮影困難が続いていたのだったが、
今回は 2往復、それも 2往復目往路は、空もまだ蒼く残りそうなオイシイ
頃合・・・!!

 行くしかないであろう。撮影機材だって大分新しくなってるし。

 そんな次第で丸山までやって来ると、軽トラが見えた。イヤーな予感・・・
・・・やっぱライトアップあるの? と近付いて行くと案の定、ライトを
据えている様子。あああ・・・・・抜き打ちで来られたか(苦笑)。点け
るなとも言えない(当り前だw)し、「配られた札で勝負」するしかない。

 ともかく、花壇の真ん前にいる軽トラが、どうにも構図から避けられな
い・・・・・横軽現役時代であれば、何考えてんだと大ブーイングを食らっ
たような位置なのだ(笑)。

 待てども動かす様子がないので、意を決してスタッフと思しき方に訊い
てみる・・・・・いつぞやと同様、どいてくれなどと言える筋合いではな
いので、この位置のままですかと、質問するのだ。質問よ。あくまで質問
だから。

 伺ったところでは、市の職員の方(観光機構ではない由)であるらしく、
前にやってた人がいなくなってしまったので、ノウハウがなくて手探りで
やってる由で、前はどうでしたかと逆に訊かれた。やりとりしながら判っ
たのは、我々が、鉄目線で列車と絡める構図で建物妻面を正面と捉えてい
たのに対し、彼らは線路側の本来の正面しか見ていないらしい、というこ
とだった。その証拠に妻面は全然照らしてない(笑)。考えてみればナル
ホドな相違だが、そこが新鮮といえば新鮮。

 そういえば観光機構で扱ってるピンバッジの丸山変電所も、我々が正面
と思ってる妻面では、ない。コスモス畑と妻面、で刷り込まれてるのは、
往時の撮り鉄くらいなのだろうか?

 はさておき、軽トラは隠して下さった。ありがたや。m(_ _)m 映える
写真上げてくださいね、と言わたが、そうでなくても FB には当然上げま
すよ。今日のナントカ(ぉ にも投稿しちゃおう。

 で、なんとかぱちり、ぱちり・・・・・久々に、テールライトの光跡と
紺青の空と、丸山変電所を絡められた。ありがたや。

 お礼する間もなく取って返して、県道の立体交差で、返しをぱちり。何
度もトライしてるアングルなのだけど、なかなかしっくり来ないんだな・・・。



(終)