***** 2022年10月2日 ***** (独り言) 昨日から明けて 10/2。 午前中に「文化むら」を覗く。9/30 ではないが茶平記念メダルを確保。 んで、応募してた「碓氷峠廃線 25年写真展」を見る・・・・・公式ホーム ページ上の募集アナウンスが消えてた(正確にはコンテンツは存在するも トップから辿れるリンクがなくなってた)から、ひっそり中止したのかと 思っていたが、ちゃあんと展示されてる・・・・・廃止直前の、という応 募要項無視なのも散見されるのだが(笑)・・・・・で、唯一縦位置のが 拙作で、「文化むら」になる前の同じ場所の俯瞰。25年を振り返るには丁 度いいと思ったのだが、あ、タイトルのところ、年齢もバッチリ出てるん かい。応募用紙には書き込んだけど、そのまま晒されるとは思わなんだ・・・ ・・・見回すと、自分は平均あたりか。まあそうだろうな(苦笑)。 郵便局のテントが出てたので、25年記念切手確保。 さて、今日は「未公開エリア沿線ウォーク」というのに参加なのである。 「未公開エリア」とは丸山までの、「アプトの道」から見て下り新線の反 対側・・・・・要は現役時代に皆が通ってた道である。廃線後一般には閉 鎖されてしまったので、「未公開エリア」というわけだ。往時を知る者に は懐かしく、そうでない者には新鮮、というのがウリであるらしい。懐か しのお立ち台からシェルパくんも撮れるというようなことも書いてあった。 シェルパくんが走り始めた時には、既に閉鎖されていたのである。 それは、行くしかあるまい。 集合場所が横川駅前、と思ったらリマインダーのメールには麻苧茶屋の 観光機構とある。じゃあそっちか、横川発でも必ず通るから確実だし、と 向かうと、先客がいない。というか何かしらを受け入れる気配が、全くな い。 え? 不安に駆られて中の人に訊いてみると、主催者と、ツアー取り扱いの業 者とで齟齬があるらしい・・・・・そんなこったろうと思ったが、主催者 は当然自分が正しいと思っているわけで、横川駅前から直に来るだろうか ら待っててください、との由。大分経ってからゾロゾロやって来た。 早速出発かと思いきやトイレ休憩。駅で済まして来なかったんかい。 やっと出発して、あそこのざんげ岩行ったことある人―、ハーイ、など とやりながら、10分と歩かずに「文化むら」の西端から敷地に入って、 189系「あさま」内で限定掛け紙の釜めしの昼食。 出発10分で昼食 1時間休憩(笑)。 しかし暑い。暑いんである。 ライトくらいは点けられるこの車両も、冷房までは活きているわけもな く、恐らく主催者的には想定外かもしれない、カンカン照りのぶり返しの 残暑とあって、車内は我慢大会会場と化していた。配られた釜めしと車窓 を絡めて写真撮って、そこから速攻で平らげて、外へ逃げ出した。 午後一のシェルパくんが、通りかかる・・・・・今日目指す筈のお立ち 台は、午後には光線が厳しくなる一方なので、これを逃すのは致命的かと、 もう気が気でない。 追って体験運転のロクサンが通過。この25号機には、最終日だったら最 終全検出場の時だったか大宮でデモ運転の時だったかの、白いヘッドマー クが付いていたが、ツアー参加者が思い思いにカメラで追う。それを後ろ からそぉーっと・・・・・ここが「第十六中仙道踏切」だった頃の、アツ い日っぽく。 そんなことしながらも、本題に入れずにこちとら焦れまくりである。 もう一本ロクサンを見ましょう、と引率氏が言い出した時には暗澹たる 気分になり、いつまで前菜ばかり食わせるのか、とそのまま言ったわけで はないがそんな趣旨の小言も思わず出たりしつつ(苦笑)、ようやく動き 出して、引率氏の後にピッタリ、煽り運転気味に(笑)付いて行く。 往時のお馴染み、理容イワサキの横を入って行き、かつて駐車場と化し ていた広場に到着。この先の路の入口に廃止後設けられた鉄扉と、廃止前 に設けられた安中保線区の「鉄道写真愛好家の皆さん」で始まる看板につ いて解説。この看板、誰かのイタズラであろう、立って間もなく「安中」 のウ冠を消して「女中」にされてて、今もそのまんま残っている。あの頃 を知る人はニヤリとする小ネタ、みたいなものか。 鍵を開けて、いよいよ懐かしの小路・・・・・かつてクルマでロクサン と競争したのは内緒である。昨日アプトの道から観察した感じでは、伐採 など済ませてあるのだろうと思ったが、実際に来るとそうでもなく、保線 区員の井出達のサポートの人が、先を進みながら鉈でルートを開く。 さっき下った「シェルパくん」の返しが、もうすぐ通る時分。依然、煽 り気味に引率氏にピッタリくっ付いている(笑)が、相変わらずなペース ですぐそこに見えてるお立ち台に、辿り付けない・・・・・こういう夢、 たまに見るよなー。 トロッコ列車が来まーす自由に撮ってくださーい・・・・・よし! 追 い越し気味に(笑)ポジションを決める。他の参加者は往時のお立ち台を 知らないのか、その場で止まってカメラを構えてるのを幸い、かつて 20mm で上信越道の橋を入れた要領で、超広角でぱちり。お立ち台は草木がボー ボーで、かつての駐車スペースや雛壇(この上を俯瞰の範疇とするかで議 論があったとかなかったとか)などは、見る影もなく、往時と全く同じポ ジションというわけにもいかなかったが、定点写真に近いものは、撮れた だろうか。 ひとまずは、ホッ・・・・・としたのだったが、タイミング的には結構 危ういところであった。本題に入る前の長い長い道草で焦れた思いが、こ こに来てメラメラと反芻される(笑)。主催者サイドはこっちの思いなど 知ったこっちゃないであろうことは重々承知だが、往時の場所で列車を撮 れますよ的なことを謳う以上は、押さえるべきポイントでしょう、やっぱ。 線路端に生えてる電話の鑑賞会などありつつ、上信越道をくぐり、第四 種踏切と第一閉塞の信号機に到着。ここで路は線路の反対側へクランクす るのだが、今日はここが終点。 今回の目玉のひとつが、この第一閉塞信号機の点灯。バッテリー持ち込 みである。機器室の箱を開けて、鰐口クリップでちょい、で済むのだが、 信号機の電球は廃止時のままであるらしい・・・・・そらそうか。 それより大事なことがある。 こここそ、丸山変電所を絡めるお立ち台なのだ。或いはもっと横川寄り でも良いのだが、勝手知ったる撮り鉄ばかりで融通し合う、といったこと は望めない状況であるので、前へ出るしかない。 肝心の変電所建物は、手前の木に大分遮られてしまい、そこにある、と いう程度。それより厄介なのが、線路の霧積川側の林による陰であった。 先述の通り、この為に午後は光線が厳しくなる一方なのであり、ましてや まだ間合いのある上り線でなく、林にピッタリ沿う下り線とあっては、午 後一のシェルパくんですら危うそうに思われたのだが、更に 1時間過ぎて いる。案の定、であった。思いっきり陰ってる。曇ってればむしろ良かっ たのだが、カンカン照りが恨めしい。 午後 2往復目の、シェルパくんが来た。保線区員風の人が安全確認のサ インを送る。やるならやるで、絡め易い所に立ってよ(笑)・・・・・は さておき、後追いで、シェルパくんと丸山変電所の絡みを、往時の構図で、 ぱちり、ぱちり。陰で真っ黒、元々車体が黒っぽいし、簡単なトーン調整 でちょいちょいとは行きそうになく、ややヤケクソ気味。「まるやま」駅 到着直前に、ようやく車両に陽が当たった。一応の定点写真にはなったが、 単体としては厳しい構図。 ともあれ、四半世紀ぶりのお立ち台は、叶った。 現場で暫しの自由時間。引率氏の話によると、午前は東京発着の別のツ アーがあったらしい。そういえば出発早々の昼食タイムに、別グループが いたようだったが、場所を借りる都合上、いきなり休憩になった由。おか しいと思ったんだが、ナルホド。午前のツアーの方が光線が駄目々々だっ た由だが、本当かいな・・・・・余程早かったか、視点の違いか。 時間いっぱいまで粘って、先程のシェルパくんの返しをまた撮って、個 人的にはミッション終了。復路はただ帰るだけ・・・・・いや、シェルパ くんへの旗振り体験があったな。たしかにツアーの説明に書いてあって、 撮ることしか考えてなかった身としてはそこはスルーだったのだが、参加 者からの申し出で引率氏が思い出したようで。おいおいおいおい(笑)。 色々ブーたれもしたが、四半世紀ぶりのお立ち台、ツアー主催者には感 謝申し上げたい。欲を言えば本題以外の道草などはやめて欲しかったし、 時間帯も考えて欲しかったけれど、機会があれば、また。 (終)