2002.9.14 丘珠
 2日連続の早起きで、ややモーローとしながらどうにか身支度をして、出発。さすがに朝は少々肌寒い・・・・・と思いきや、 地下鉄乗って栄町から歩いているうちにもう汗ばむ。微妙。つどーむよりエプロンを望むも、飛行機はこちらにお尻を向けてしまっている。 昨日最後に見た時にはその向きではなかったのだが、夕方から変えたのか。

 ちょいとパチパチやったところで、いざターミナル、送迎デッキへ。土曜日だからなのか、 隣の自衛隊のヘリがバラバラいうこともないようなので、これはチャンス、生録しかあるまい。幸いダッシュ8の出発はまだまだ後で、 補助エンジンにも火は入っておらず、うまくすれば録音が終わるまでそのままで行けそう。よっしゃ。 朝早くから今日もギャラリーがチラホラ、彼らのカメラの発する音を避けねばならないが、幸いデッキの奥の端がノーマーク。 しかも目当ての351便函館行は、その先にいるYS。シメシメ。 今回マイクのセッティングのためだけに持って来たといっても過言ではない、三脚を据え、マイクを固定、録音開始。 エンジン始動の音を狙う。351便は扉も閉め、いよいよ出発。

 こぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・ぼうんんんんんんん・・・・・きゅぅぅぅぅぅぉぉぉぉぉぉ・・・・・エンジン始動。 うんうん、よしよし。そのライヴ感の鳥肌立つ思いに浸りながら、と同時にこの今、リアルタイムに刻まれ行く記録を想った。 この体験を、取りこぼしてなるものか。エンジンの回転が上がって行く。

 と。

 送迎デッキのガードマンのおじさんが、ツカツカツカと歩き出した。真っ直ぐ、私のマイクに向かって! なんだ? なんだ?  あの無人の(音が入らないように本人は遠ざかっているのである)三脚が、不審物とでも見なされたのか?  ちょっかい出されてはかなわんな、とディフェンダーの如く、いやディフェンダーそのものでインターセプト、 ぴったり横に付いて歩く。おじさん、こちらに気付いて、なんだこいつ、とやや動揺した風。そらそうだ(笑)。 こちらは多分、顔が多少殺気立っていたに違いない(苦笑)。・・・で、声も出したくない状況、どうするのかと見ている前で、 手すりを握ってガシガシ揺すり始めた。あん?? あーあーマイクが拾っちゃうよ・・・。 手前勝手ながら内心穏やかでなかったのを堪えていると、どうやら手すりの棒の1本が曲がっているのを気にしたらしい。 何も今じゃなくたって・・・。朝日に反射して目立ったのだろう。それを握ってくりくり回して、おじさんは帰って行く・・・・・音、 入っちゃったかな。もうちょとエンジンの音が上がってからにして欲しかったな・・・。

 函館行きはくるりと向きを変え、タキシング。滑走路の北の方へ向かい、向きを変え、そして離陸。 青空へ吸い込まれて行くのを見送り続ける。毎度々々、しんみりしてしまう・・・。さて、録音はどうだったか??  マイクの元に駆け寄り、早速プレイバック。どうだ、どうだ・・・・・大、丈、夫か、な・・・? ともあれ、 これでエンジン始動はよしと。今後ここで録るのも、益々難しくなるだろな・・・。

 次に真ん中のダッシュ8を挟んだもう1機のYS、中標津行の出発。そちらへ寄るとギャラリー群に囲まれてしまうので、 今度は生録はせずに見送る。しかしこちらのエンジン、ぼふっ、ぼふっ、と黒煙を吐いてなかなかワイルド(笑)。 さっきの機体は終始スムーズだったので、音的にはこちらの方が面白かったのカモ。そういえば、前回の訪問で始動の生録したの、 この機体ではなかったっけか・・・? JA8761。

 再びつどーむへ。今日もアクロバットのリハーサルがあるらしく、ギャラリーがいるわいるわ。 レシーバー片手の人が「ピッツが飛びますよ」と教えてくれた。ほー。そこへぶるんぶるんと、2機こちらへやって来る。 そして離陸。ぶーん、ぶーん・・・・・写真もそこそこに、見物を楽しむ。なんかもう、写真なんか良いじゃん、みたいな。 かえって素直になれた気もする。

 つどーむでしばらく過ごしたところで、時計回りに滑走路南端を目指す。農道の所々に不審車(笑)が止まっていて、 どうやら見物か、エアバンド聞いてる風。で、また南端でパチパチ。なんかもう、撮れてんだか撮れてないんだか、 同じ場所で同じ構図で繰り返すうちに、なんだか面倒臭くなって来たような。ふう。

 でまた時計回りに歩いて、とうとう空港を一周。ターミナルのレストランで遅めの昼食ということになり、うまいこと窓際に座れたので、 ビールも頼んでまったりと外を眺め。うー、もう動けん(笑)。飛んだり降りたりの飛行機、働く人達、ダッシュ8を相手に、 「エレファント」とやらの操作の練習(?)をしていたり・・・・・冬支度には早そうだけど。しかし今度の冬は、 そのへんを狙ってみたく・・・・・あー、決まりか。(ぉ

 1機のYSが降りて来た。よくよく見ると、お客を降ろす気配が無く、窓なんか拭き始めてる。む、てことは、これか?  JA8772・・・「航空ページェント」の展示機は、これなのか。そして昨日の千歳の目撃談も、コレだったのかも知れぬ。 じゃあ昨日の帰りに見たのは何だ・・・・・9月のANAグループの時刻表には無かったのだが、 中標津便がもう1往復設定されていたらしい。そうか。そういえば昨日のYS機内で中標津がどうとか言ってた気が・・・・・ソレだったか!  自前のiモード丘珠時刻表にフォロー済みと思って、気に留めていなかった(後悔)。ともかく、ならば今日も飛んでくるわけで、 そうであるなら狙わねばならぬ。

 そういやJA8722はともかく、JA8729を見ない。落ちちゃったか・・・・・って鉄ネタなんかじゃそう言ったりするんだけど、 この場合聊か不穏当(笑)。なんて言うんだろ。

 函館発358便・・・16:45着の便はまた、南端付近でギラリを狙う。先客が何人かいて、そういえば朝も見たかなー、 というおじさんに、フレームに干渉しないかと問うと、もっと上飛ぶから大丈夫だよ、あっさり言われ。 いや、情景をどーんと入れるか、色々あるじゃんよ・・・。ともかくもう一度昨日と同じ調子で撮る。うーん。どかな。 続けて、日没直後の、稚内便、そして中標津便・・・・・うーん、どうも手応えが。 生録するも、これまた、何故か録音開始直後に止まっちゃってるし・・・。