2003.12.13 屋久島
 寝坊した。目覚ましのブザーを止めたのは覚えているのだが、ぬくぬくとした中に留まる誘惑に負けた。今日は屋久島へ飛ぶ。急がねばならないのだが、 屋久島まで行っておきながら、何をするでもなく空港周辺をウロウロするだけという、いつものアレ(とほほ)。3ヶ月前に指宿枕崎線で西大山まで行って、 15年ぶりだかで到達点の南限を更新したばかりというに、今日の屋久島行きでまたまた更新。これで終わりそうも無い気もしつつ・・・。

 ともかく、0820発の屋久島行JAC071便には乗らねばならぬ。そもそも、夜明けの情景を狙うべく早起きするつもりだったので、 多少遅れたところで余裕ではあるのだったが、ともかく支度を。着替えやら羊羹やらを部屋に残し、いざ・・・・・あんまし軽くならないなやっぱ。 空港まで歩いて行き、エプロン横で朝日の情景をちょっとだけ撮ろうかと思うも、レンズのIS(手ブレ補正)がうんともすんともいわぬ。はん?? マズい。 これはマズい・・・・・時間が無いのでともかくチェックインへ。出発の案内を待つ間も、おっかしーなおっかしーなと・・・・・別のIS玉に付け替えても、 やっぱり反応が無い。うーむむむ。そのうち沖止めスポットへのバスの案内が入り、ともかくバスへ。走るバスの中から、いよいよこれから乗るらしいYSが見えてきて、 それっと写真に収めようとしたら・・・・・なんかピカピカ光ってる・・・・・あ゛ー! セルフタイマーになってやがった! ISが利かないわけである。 昨夜バルブ撮影でリモコン使う代わりにセルフに入れたまま、戻し忘れていたのだった。うぅぅ・・・。なんとなく暗示的で滅入る。

 バスを降り、例によってパチパチやりながら進み、JA8759へと乗り込む。席はVポジの(笑)3A。すぐ後ろあたりで、 重量バランスの関係で席を移されたらしいおじさんの不満げな声が。とすると乗客が少ないのかな? 隣の3Bは空席、遠慮なく、1つしかない窓を独り占め。 通路の向こうを見やると、やはり窓を独占しつつ、ビニール製の黄色いニコンの巾着を抱えた人。見た目的にちょっとソレっぽいが、海パンではあるまい。 大砲(大口径超望遠)が納まっているハズである。手荷物で預けてしまうには、かなりの度胸が要るシロモノである。で、その不審ぶりから(爆)どう見てもこりゃ、 ご同輩である。同志である。ライバルである。おっと目が合った(笑)。あ、どうも。うーむむ、彼とは現地でVポジ争いを演じることに、なるんだろか?

 エンジン始動。機内放送にエンジンの電装関係のノイズであろうか、びよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・って音が入りまくり。 生のエンジンの音がよく聞こえないでわないか(笑)。機はタキシングを始め、誘導路を南へ向かう。お、端まで来ましたねぇ。待ってましたよ。 これならエプロンを通過する頃には上昇を始め、やや俯瞰気味に僚機が見られるハズ。我ながらシブいこの読みも、前回は滑走路の途中から走り始めてしまい、 見事に外されてしまったので、再挑戦である。やがて・・・・・ぶぉぉぉぉぉぉぉぉぉんおぉんおぉんおぉんおぉん・・・・・おー、見えた見えた、かしゃかしゃ!  ぐお、と抱きかかえられるような感触とともに、少しばかりヨーイングを伴いながら、YSは空へと我々を連れて行く。晴れ男の気迫は昨日で果てたか、 薄曇りの空を右旋回、高度を上げていく。桜島と思しき陰が見えたような気がするも自信が無い。いつしか雲海の上を飛ぶ。 道中一番の楽しみであった錦江湾公園のH-IIも、これでは見えぬ。しかしそこには雲海と、すこーんと抜けた空があった。爽快。けれどド逆光だなこりゃ。

 時々、ちらと海面が見える。日差しに輝くエメラルドの海・・・・・というのは今日はお預け。残念。気分的に、 鹿児島から屋久島というのは羽田から伊豆大島に通ずる感じがしないでもなかったが、少なくとも所要時間的には似たようなもの。やがて機は高度を下げ始め、 雲の下へと出た。海面が軟らかに光を返す。遠くに「天使の階段」が。そういや中島みゆきの「短編集」にそんな曲があったなー、と思ったが最期、 頭の中でぐーるぐる。遠くに見える島影は、種子島か。ぐるりと回って、今度は屋久島が近くに見える。雨でも降り出しそうな空の下で寒々とした海面には白波が立ち、 どうやら風も強そうだ。今回のんびりと生録でもと企てていたのだが・・・・・無理っぽいなこりゃ。迫り来る地表に、海岸へ出る道を探すもよく判らづ。 滑走路の端には道が入っているのを認ム。よしよし。どすん・・・・・ぶわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・あー、屋久島。機内放送ではやはり、風が強いと告げた。 帰り欠航になったりしないだろうね。

 送迎デッキも無い、小さなドライブインのようなターミナルビル。背後には屋久島を屋久島たらんとする高い山々が霞む。ぱちぱちやりながらターミナルビルへ入り、 荷物の出てくるのを待つ。ふと、傍らに置かれているカートに、TDA赤緑カラーがあしらってあることに気付く。ぬお。荷物はベルトコンベアなんぞなく、 低いカウンターに並べられる中から自分のを取る。記憶には無いが昔の「チッキ」なんかもこんな風だったのカナ、と連想してみたり。

 荷物を受け取り、タグを丁寧に剥がしてリュックにしまい(笑)、さて今降りたのの返しはどうすんべかと外へ。地図を広げているとタクシーの運転手の談笑するのが聞こえ。 何故かスカラー波ネタ。屋久島じゃ今が旬なのか?? それはさておき、ターミナルのすぐ西側では何やら工事やってて不可。東側は・・・・・ あ、先客が。早速やられてしまった(笑)。ふぅーむ、エプロン覗きもちょっと魅かれるものがありつつ、今日はまずロケハンをしたかったので、東の方へ。 空港のそばにBHらしき。あ、やっぱあったんだ・・・・・なるほど今度は以下略。(ぉ レンタカー屋もある。むう、ちゃんと調べれば、町まで行かずとも借りられたか。 ふむふむ、これも今度は以下略。まあロケハンでは歩きでないと色々見落としがち、クルマは止め場所も考えにゃならん、と多少面倒もあるのだが。

 道路沿いに電波標識の円形アンテナ施設が。その傍らから、海と滑走路が見える。おっ。滑走路南端を探索したいところだったが、 今もう返しの070便が出発しようかという頃合、草木とのからみが難しいトコロながら、ちょっと俯角気味で背後が海という絶対的な魅力があったりで、 とりあえずここで撮ることに。iモードでエリア情報、予報は晴れと強気のところ、ぽつぽつと何やら落ちて来るんだが・・・あー。 晴れていれば海と映えたろうなぁ、とこれもロケハンのうちだと割り切って、タキシングに、離陸滑走と、僅かな間を過ぎる070便を見送る。

 風は強いとはいえ向きがほぼ一定、羽田トラップの心配は無し。地形図を頼りに東側の海岸を目指す。切り立った崖だったような気もしたが、 大島の碁石浜のようにちょろちょろと降りられるかもしれないと、とりあえず行ってみる。道をそれると墓地の中にひときわ大きな墓石・・・・・ってそりゃ、 小さな灯台。煙突のようにも見える程の小ささで、表面にはびっしりと白いタイルが貼られ、なんだか可愛らしい。それをぱちりと撮り。さらに先へ・・・・・ どんの詰まりまで来ると、崖。おお、海が見える。とりあえずここは押さえておいて、北側へ回るとどうかな・・・・・進路真下近くの小山へ出るも、 どうもアングル的に厳しいような・・・・・と、若いサルにガン飛ばされ。あー、このへんいるのね。他も、ただ下から撮るだけー、な感じなので、 そこから海岸へ降りられそうなきもしたが、やっぱり最初の場所に落ち着く。木々に遮られる中、その僅かな隙間をどうにか探してギリギリにフレームを決め ・・・・・まるで、碓氷で俯瞰してた時と同んなじだ(笑)。そろそろかなー、というところで受信機が鳴り出す。

 と。

 遠くに見えていた機影を木々の間にロスト。思ったより後ろの方へ回り込んで、予想から随分と外れた方角から、ふいに現れた。木々が邪魔する。 あわわわと言っているうちに、びぃぃぃぃぃぃぃぉぉぉぉぉぉぉぅぅぅぅぅぅんんんん・・・・・ああ、終了・・・。なす術無し。

 ううう。いやヘコんでいる場合ではない。撤収して滑走路端を目指す。えっちら、おっちら。ここだろうと言うところから入っていくと、 おお、海をバックに滑走路が! 金網に噛り付いてタキシングのド真正面を狙いたかったが、折悪くその辺りで草刈りをしている人が。 邪魔しちゃいけないので今降りてきた道へ少しだけ戻り、ちょっと俯角を稼いだところで072便の出発の、滑走路端でくるりと回るところを狙う。 あー、晴れてれば良さげだよな、ここ。

 次の075便着まで間があるので、土産物など物色しようかと空港ターミナルへ。お、彼がまだエプロンに張り付いており。 そういやこちらと全く競合(笑)していないな今のところ。空模様見てお気楽モードに切り替えたのかな? 丁度団体の登山客がバスで到着、 同行者なのか何なのか紛らわしくなりつつ、屋久杉のカケラのキーホルダーなんぞ求め、一息ついて、よいこらせっ、また海岸の崖へ戻るかと外へ出ると、 彼動く気配無し。てくてくと戻り、さっきの惨敗を踏まえてポジションを変える。やがてまた受信機が鳴り出し、遠くを見やると、 種子島の方を南下する機影が。075便だ。ぐおーっとバンクしつつ回り込んで来る。かっちょえぇぇ・・・。さて、どうか、どうだ、 かしゃかしゃ!・・・・・拘るホドでも無かったかな。むむむ。

 またまた滑走路端へ移動、離陸に備える。草刈りは終わってたようだったが、まだ金網の有刺鉄線の張り直しがあるらしかった。 幸いその作業場所とは重ならないので、断って撮らせてもらう。飛ぶの逆だよ、と教えてくれたが、いやいやタキシング狙うんですわ。 やがてエンジン始動の音が聞こえ、滑走路上へその姿を現す。着陸灯を輝かせ、ゆっくりと、真っ直ぐこちらへ進んで来る。ひゃあ、この間合いは丘珠以来カモ。 目の前でくるりと回り、エンジン全開、鹿児島へ向けて飛び立って行く・・・。

 本来次の077便はQ400らしかったのだが、たまたまYSに代わる日にやって来たのは、幸運であった。今度は着陸もここで撮ろう。 それまで時間があるので海岸へ出てみることにする。空港の基礎の法面をそろりそろりと降りて行くも、 最後のところで下の岩場までの段差が結構あるので海水に触れることは諦め、脚立に座って暫し海を眺め。うつらうつら・・・あー、急に眠気が・・・。 そろそろ時間だな、とまた上へ戻り、アプローチと、出発のタキシングを撮り。生憎の空模様とはいえ、露出切ってそれなりの青く沈んだ絵には出来たか?

 いよいよ、最後の079便。これを撮ったら直ぐ様ターミナルへ向って、こいつの返しに乗らねばならぬ。嬉しいことに、大抵25分程度で折り返すところ、 この返しだけ40分もいてくれる。幸い小さな空港でターミナルもこちらに近いから、撤収して歩いて10分程で着けるハズ。遅れなどがあっては恐いが、 iモードで情報取る限り、どうやら順調らしい。本来であれば間もなく日没というところ、この曇り空とあってはもう、燃える空や西日ギラリは望めづ。 アプローチを撮って、振り向き様に広角着けたカメラに替え、滑走路の電飾(じゃない)キラキラをからめて・・・・・それで行こう。 やがて、遠くに着陸灯が。バンクしながら回り込んで来る。かっちょえぇ・・・・・かしゃかしゃかしゃ! やがて水平に戻し、こちらを見据えるようにして来る。 かっちょえぇ・・・・・かしゃかしゃかしゃ! びぃぃぃぃぃぃぃぉぉぉぉぉぅぅぅぅぅぅぅんんんんんん・・・・・すかさず持ち替え、かしゃかしゃかしゃ!

 よーし撤収! カメラを押し込み、脚立抱えて三脚持って、イソイソと歩き出す。順調々々。よゆーの空港着。あ、彼も撤収したところだ。 もしや一日中ここに張り付いて・・・?? 人物スナップだったのかな。青い夕闇を背景に、空港の明かりに浮かび上がる機体を、私もすかさず柵の隙間から、 ぱちり。ターミナルで機内持込用のカメラを分けて、チェックイン。ふう。さすがに屋久島では預ける荷物のX線検査が無いらしく。 アレほど保安保安と待たせるわ入らせないわで、どさくさに経費節減もありそうな規制かましておきながら、こんなところにセキュリティホールが??(ぉ

 んなこたさておき待合室へ進む。空はますます沈んでゆく。照明に浮かび上がるは、JA8768。早く撮らせてくれぇ、と焦れながら待つこと暫し、 いよいよ搭乗の案内。それっとばかりに改札を抜けエプロンへ出て、ぱちぱちやりながら前進。いよいよ、今日のメインディッシュなのである。 昼間は何だったのかというと、実のところ事前に情報をかき集めた限りでは、どうも撮影は難しそうだと。それでのんびり生録でもと考えていたのだったが、 強風でそれも適わづ、一方滑走路端が意外に良かったのは嬉しい誤算・・・・・んで、毎度々々の海保情報によれば、屋久島に駐機中に日没を迎える。 そういえばYSの夜間飛行も未体験だったし、この際サンセット・クルーズと洒落込もう!、そういう魂胆だったのである。我ながらこのスルドい目の付けドコロ、 このシブい選択。そこに半ば自己陶酔さえ伴っていたことを、ここに告白しておく。無論座席は西の空を見るために左舷窓側、今回も3Aを確保。万全である ・・・・・万全のハズであったのだが、この空模様。うーむむむ。

 山々のシルエットも、闇に紛れそうである。写真的にはもう難しいか・・・・・半ば諦めかけのところへ、きゅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぶぃんんんぉぉぉぉぉ ・・・・・ほぼ定刻、エンジン始動。機は滑走路へ踵を返す。着陸灯がプロペラを照らす。ををを。滑走路脇の電飾(だから違うって)が流れて行く。 端まで来て、くるりと回る。横断歩道のようなしましまが着陸灯に浮かび上がる。拍車が入った。さらば、屋久島。地上の明かりが遠退いて行く・・・・・ 機は蒼い闇の中をぐんぐん駆け上がり、程なくして雲に入った。エンジンナセル外側の標識灯の光が乱反射して、窓の外はミルク色の光に包まれる。 ぼお、とシルエットに浮かび上がるプロペラ、鈍く光を返すスピナー・・・・・くぅぅ。

 それで終わりではなかった。

 ぽっ、と雲の上に出た。ぬををををををををを! 蒼く流れる雲海の向こうに、夕焼け!! 宵の明星が輝き、グラデーションにアクセントを添える。 くぅぅぅ、これだ、これを求めていたのだよ。これが離陸直後に見られたらなあ・・・・・既に大分暗くなっていたが、ブレないようカメラを窓へ押し付け、 シャッター切りまくり。写真にも残したいが、今そこにある、現実の美・・・・・ああ、至福。屋根上の点滅する標識灯が、規則的に赤くエンジンナセルを浮かび上がらせる。 露出はとうとう秒単位になり苦しくなる一方だったが、最早ブレてよし、ボケてよし。そんなちまちましたコトなど、スコーンと突き抜けてしまったのである。 とにかく、いつまでも飛んでいたい。眺めていたい・・・。

 それとて、まだまだであった。

 鹿児島の上空に差し掛かる。いつしか雲は晴れて、下界は光の海。エンジンナセルが、プロペラが、スピナーが、照らし出される。星のようなきらめきが、 その表面をゆっくりと舐めて行く。ううう・・・・・・見入るうちになんだかもう、あなたの目はあなたの身体を離れ・・・状態。 飛行機はこの下からのエネルギーに浮かべられているような錯覚。この「銀河」に身を晒せば、そのままぽっかり浮かんでいられそうに、思えた。 いやいや、最早自分が飛んでるような、飛行機の乗客などという凡庸なモノを超えた「存在」の心地。

 鹿児島上空いらっしゃいませ。(ぉ

 西鹿児島駅前が見えた。網目のように広がる光の帯の、一際太いのを目で追うと、あの辺りが天文館界隈。昨日バスで通ったコースを辿ると、 街外れで山へ登るぐるぐるループが見えた。面白い。面白い。やがて段々殺寂しくなってきた頃、前方に光の塊が見えた。鹿児島空港であろう。 もうすぐ終わりかとため息をつく・・・・・と、そこから小さな光が昇って来た。こちらはそれを避けるように、右へと旋回する。あん?? RW16に変わってるのか?  向こうの光はそのまま真っ直ぐ南へと向かった。沖縄であろうか。それを遠く左に見ながら、こちらも再び左へ旋回、元の進路へ戻る。ふーむ。そのまま進路を保ちつつ、 高度を下げて行く・・・・・高速道路が見えた。泊まっているホテルが見えた。どすん、ずずずずずずずずぶぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・。ああ、着いてしまった。 着いて、しまった・・・・・。

 降ろす仕度が済むまでの間、しばらく席で呆けていた。のろのろと機外へ出る。冷たい風が、上気した肌にはむしろ心地好い。ターミナルまでは徒歩。 振り返り振り返り、最高のひと時をくれたJA8768を、ぱちりぱちり。そういえば彼は私の後ろに座っていたけれど、同じ心地を分かち合ったことであろう。 荷物の受け取り場で、見慣れたラムダのハイキングザックが出てきたので、それ、と持ち上げカートに積もうとすると、やけに軽い。ん、なんか変だぞ、中身はどうなった?? ・・・・・そこまで考えてハッとする。こりゃ彼のだ。同じのを持っているんである。けれど今日は一回り大きいカメラザックIVなんだった!・・・・・慌てて戻す(大汗)。 まだノボセているらしい・・・。今度こそ自分の荷物一式を取り上げる。おおいつもの重さだ。やれやれ。

 まずはとにかく落ち着きたいので、食事。それから送迎デッキでバルブ。それから外へ出て月がらみのバルブをかまし、ホテルへ帰る。屋久島での写真の出来は、 最早どうでも良くなってしまったというか妙に満たされて、なんだか今日は、動かない割には燃え尽きた一日であった。大ハズレの日もあれば、たまーにこんな日もある。 「成果物」ありきではない道楽の甘えと言えばそれまでながら、こういう波というか、巡り合わせがあるからまた、やめられないのだな。 明日は当初の予定を切り上げ朝のうちに発ってしまうが、最早思い残すことも無い。今日の分がどんな風に撮れているのか、大いに気になるところではあったが、 仕上がりを見ず「想い」100%でいる幸せも、捨て難い気もした・・・・・実際そうもいかないんだけど。