2004.4.19 鹿児島
 駄目とは知りつつ、どこかで奇跡を願っていた。これまでの鹿児島訪問で、台風も避けて行った私である。予報を外しカラカラに晴れさせた私である。 晴れ男の面目躍如と悦に入ったものだったが、今度ばかりは、どうも駄目らしい。しかも始末の悪いことにそのくせお節介で半端な晴れ男パワーが働いたか、 昨日は大雨の予報だったのが小雨パラパラになって生殺し。とほほ。

 で、この期に及んでまだ淡い夢を抱いていた私は、懲りもせずまた未明にののそのそ起きだし。一昨日は徹夜明け、昨日も早起きの上走り回ってヘトヘトな身体で、 これまたちゃーんと目が覚める不思議。今回空港が見える部屋だったりするのだが窓の外を見ると思いっきり、シトシト雨。 さぞやお月さんもふやけたろアラヨイヨイ。まあそれならそれでと、雨模様を無理矢理狙ってみたり。はあ。

 さて、今日は沖縄なんである。いこうよおいでよ沖縄なんである。ウヒウヒ。まずは与論までYSで飛ぶ。シカーモ座席は1A、思いっきしVポジ確保!  エメラルドに輝く南西諸島を撫で斬りにしつつ、与論からRACのダッシュ8に乗り継いで、那覇へ抜けるという寸法。今回最大の見せ場と言って良い。 本当は与論で写真も撮りたかったのだけれど、そのためには泊まるしか無いようだったので、今度のところはとりあえず、僅かなトランジットで我慢々々・・・。 沖縄は初めてである。これまで訪れた最南端が、指宿枕崎線の西大山駅。かーなーりの更新。那覇では僅か数時間しか動けなかったが、 日本最南端・ゆいレール赤嶺駅行ってさぁ、首里城行ってさぁ・・・・・分刻みのスケジュールを組みまくっていた。ギリギリにロスを詰めるべく、 那覇空港のロッカーの場所まで調べ上げた。万全である。

 宿をチェックアウト、空港までいつもなら歩くところ、本降りとあって今朝ばかりは送迎車で送ってもらう。早速チケットレス機で与論便の手続き。 乗り継ぎ便の情報が出ず、やや不安・・・・・どうもJEXでチケットレス予約ながら実際はRACの便らしく、勝手が違うのか。事前の座席指定も出来なかった。

 早目に行って送迎デッキからパチパチという目論見だったが、¥50ナリを払って出てみると、なーんかエプロン全体が、心なしか重ったるい・・・・・ イヤーな予感・・・・・まあ、なんくるなるさぁ。トップバッターは種子島便と屋久島便、しかしどうもこれが天候調査中だとか言ってる。 さらに、引き返すか、場合によっては福岡へ連れて行くと言ってる・・・・・何故に福岡と首を捻ったがつまり、鹿児島へ帰れないことさえありそうだと。 うー、なんだか厳しいぞ。与論便はどうなるのか。行先地を目と鼻の先の那覇へ変更という、ご都合主義的展開も期待しないではなかったが、 まあ戻って来れば無料の通覧飛行、福岡まで拉致されるにしても、こちらとしては好都合。(ぉ

 ぎゅぉぉぉぉぉぉんん・・・・・ジェット機の上昇する音にそちらを見やるも、びしょびしょの滑走路と、低く垂れ込めた雲があるばかり。 出発して行く機体も見た覚えなく・・・・・ああっ、ゴーアラウンドか! しばらくしてまた、雲の中からジェット音。そのうち放送が入り、 到着便は行先を福岡へ変更したと告げた・・・・・うー、ホントに降りられないのが出てきたぞ。上空まで来ておいて、乗客も気の毒・・・。

 種子島便と屋久島便は、果敢にも飛び立った。かの「台風飛行」が重なって見える。そんなフライトに乗ってみたい気がしないでも無いケド・・・・・ YSは地面を切るなり、目の前で雲の中へまさに、ぽっと「消えて」行った・・・。後の便もこれに続く。よーし飛んでくれるか。 見送りながらもう内心「総員帽振れ」状態。送迎デッキはさながら艦橋か指揮所か。ふと敬礼しかけて、やめた(馬鹿)。

 問題の与論便も、どうだろね・・・・・文字通り雲行きは怪しい。そのうちまた放送が入り、今後のJAC便は機材到着次第のご案内云々・・・・・ と告げた。へ? 一瞬その意味するところが呑み込めなかったが、つまり、1050発の与論便は、種子島か屋久島へ飛んだYSが帰って来ることが大前提、 ということらしい・・・。与論での乗り継ぎは、1時間も無かった。終電車のように接続待ちをしてくれるとも思えず(先方もたまたま遅れている可能性もあるが)、 これは僅かな遅れが命取りになる・・・・・うー。エメラルドの海に浮かぶ南の島々を眺める遊覧飛行・・・・・はとうに諦めていたが、 そういえばYSの雨のフライトも未経験、それはそれで楽しめるかという未練が、まだあるにはあった。それに那覇〜羽田の超割も押さえてある・・・・・ とにかく、ギリギリまで待ってみるか。

 iモードでちょくちょく、JALに移って使い勝手の悪くなった(しつこいようだがこういう時こそリロード出来ないのが困る)発着情報を見る。 種子島便も屋久島便も、無事に降りられたようだったけれど、今度は定刻をとうに過ぎても出発の気配無し。どうやら帰るに帰れなくなってるらしい。 ああ、やっぱ駄目かな・・・・・下へ降りて、100円/10分だかのPCで気象情報のサイトにアクセス・・・・・くそっ、線が細い!  右クリックで別画面に開くという芸当も出来ないブラウザで、行っては戻りでクソのろい表示に付き合わされこの間にも課金かよと悪態つきながら、 各地の短期予報を見、天気図を見、衛星画面を見、どうやら大雨はこれから山場であるらしいことを知る・・・・・昨日の予定(?)だった大雨が、 ずれ込んだってわけか。遅れながらどうにか与論までは飛べたにしても、そのまま折り返す以外、乗り継ぐ便が無い。 船便事情も掴めず、与論から脱出不能で途方に暮れる公算大・・・・・明日になっては困る。

 念の為、JALグループのページにアクセスして今一度予約を確認。ちゃんと与論〜那覇も入ってるよなぁ。クソ重いせいでもう¥100を食われ、 用件が済んだところで残り時間が有り余ってたので、ちょろとネットサーフでも・・・・・と、意外な場所で何故か404を返す。即答。 URLは合ってる。こんな場所で「有害ページ」なんぞ開けるハズもなく、匿名でワルサされそうなサイトでもなく、どうやら単純に、どこかの機器がタコらしい。 ぶーぶー。これでホテルのエッチ放送並の金取っちゃあイカン。(ぉ これならウチに置いて来た、前世紀の遺物PC(Lib50!)+PIAFSの方がマシだったか ・・・・・まだ数分使えたが、気分も萎えたので終了処理。ふと、そろそろ新しい「純」モバイルPC欲しいなとか・・・・・バイオUくらいの、もう無いのかな。

 はさておき、万事休す。与論往復オプションもあるにはあったけれど、もう選択肢に入れる気分じゃない。運賃も結構張る。

 JALグループの窓口へ行って、相談してみる。カクカクシカジカ、与論で接続取れなくなるんです・・・・・欠航の沙汰は降りておらず、 「自分都合」のキャンセル扱いでちょっとは手数料かかるのかなーと思っていたら、全額還る由。やれやれ。与論〜那覇の方も、 カウンターの端末からちゃんと見えるようで(当たり前だ)、こちらも同様にキャンセル。やれやれ。沖縄へはどうしますかと訊ねられ、 まだ少し未練はあったのだが、どうやらどの便も満席らしく。向こうも雨、無理して行ってもしょうがないわと、諦める。

 さて、今度はANAのキャンセルをせねば。超割って半分くらい返って来ないんじゃなかったか・・・・・昨年暮にそういう経験をしている。 それでも、ダメモトでカウンターでコトの成り行きを話すと、乗り継ぎ便の欠航証明(?)があれば全額還ると。なんと! こういう時鉄道であれば、 他所の会社のことだからウチの知ったこっちゃありません、となるのが常。そんな感覚にいたものだから、目からウロコ。ほほー。 空港ロビーの端から端まで行ったり来たり、そんな手間など惜しいハズも無い。全装備をカートに乗せ、ゴロゴロと再びJALグループのカウンターへ向かう。 先程カクカクシカジカと欠航証明を貰って、またゴロゴロと再びANAカウンターへ取って返す。これで落着。やれやれ。

 あとは、帰りの足だな。陸路福岡へ出ようかとか色々思い浮かびはしたが、移動するだけでリスクを負いそうなこんな日に、金かけて余計な真似をすることもあるまい ・・・・・このへんウロウロして帰るか。待望の雨模様だし(苦笑)。たまたまそういう日なのか、スカイマークがまた当日予約でも¥25Kちょい。安い。 またまたロビーを端までゴロゴロと移動。かくなる上はここで粘って、最終便で帰るか・・・・・羽田発の初便が天候調査で遅れているらしかったが、 夜までには持ち直して、ダイヤも回復してるだろ。やってるのかやってないのか判らない(このへんがSKYテイスト)カウンターに人がいたので、予約を申し出る。 出発2時間前の予約ならもう¥2Kくらい安いとのことだったが、確実に帰らねばならんので、またその頃にはどこかで写真撮ってるハズなので、もう即決。やれやれ。

 与論と那覇は残念だけれど、決めてしまえば気は楽。帰りの足も確保出来たことだし、もう吹っ切れてお気楽モード。 また送迎デッキへ出て雨模様らしきものを狙ってみる。ダイヤが既に大混乱しているので、もう拠り所が無いのが辛いトコロ。しばらくそこで過ごしてて、閃くものが ・・・・・そうだキャンセルで差し引き浮いた分で、クルマ借りちゃえ。昨日は結局、雨模様撮れなかったじゃん。早速電話。昨日の今日も気恥ずかしいので、別の会社にしてみた。

 そんな具合で午前中を過ごしてしまい、一息入れるかと、レストランで昼食。またレンタカー屋に電話して、迎えに来てもらう。軽は無いとのことで、 車種を訊けばキューブ。あのちょっと流行りのアレか、悪くないねえ、でもリアゲート横開きだったよな、雨の中で庇にもなんないじゃん・・・・・ と思いつつ案内されたソレは、あれっ? 車検証にもちゃーんと、キューブとある。後で判ったことには、先代なのねこれ。でんでん印象が無かった(笑)。 しかし軽より一応上位であるハズなのに、リアシート倒してもきっちりフラットにならないのも、またまたコラムシフト様のATで肘掛も無く左手のやり場に困るのも、 昨日のAZワゴンまたの名をワゴンRの記憶のまだ新しい目からでは、ちょっと点も辛くなる。無論現行モデル同士で比べなければフェアではないだろうけれど、 しかし再びAZワゴン! お前は先代キューブ以上のフィーリングで応えてくれたぜ! たーだ2倍の排気量は絶大で、右折も安心。

 走り出すと、雨は小止み。あうー、なんてこったい。空港でのんびりし過ぎたか。結局一番良いところを逃したか! 止んでしまっては、 逆サイから飛沫ネタも昨日以上のものは望めづ、もういいかととりあえず、南端へ向かう。

 滑走路は電飾(じゃないって)が灯っている。着陸出来ない機が出たくらいだったからな・・・・・そこへ、 RW34で(そういえば今朝はRWがちょこちょこ変わってた)、どこを発って来たのか、ANAの747が舞い降りて来る。 フラップの縁からひゅぅぅぅぅぅぅぅっと細いヴェイパーを引きながら。湿気が多いからか。ダイヤの乱れは収束に向かっているようだったが、 YSの運用行路(って言い方するのかなヒコーキでも)も知らないので、どの便の遅れがどの便に響くのかこれが判らづ。 iモードでJALグループの運行情報見る気はとうに失せている。(ぉ まあ、しばらく粘って何機か来たら移動するか、 今日はオマケみたいなものだから、とのんびり構える。こんな日があったって良い。

 この際だから、アイツを試してみるか・・・・・3倍テレコン。こいつを400mmにカマせば、都合1200mm相当。 当然いわゆる画質面でのトレード・オフはあるし、邪道といえば邪道なんだろうけど、今日はオマケの日だから、これで良いのである。 スナイパーよろしくアプローチするヒコーキの眉間(?)に撃ち込む(笑)。恐らく性能的にはIS(手ブレ補正)もギリギリのところだろうけど、 手応え的には妙に呆気ない。ホントに撮れてるのかな。

 そんな半ばやる気なしモードでやってると、ご同輩が現われ。今日は月曜日、図書館職員とか床屋さんとかかなー、 と勝手なコト思てったが休暇取ったんだそうで。でま午前中の無念も交えつつ、しばらく駄弁ったり。聞けば熊本からクルマで来た由。 九州内の空港は大抵巡ったそうで、ナルホド熊本というのは九州の中心部だから、九州自動車道やらを駆使すればなにげに良いポジションなのカモ。 YSが降りて来るのを待っている様子だったけれど、なかなか来ず、そろそろ帰らないととその人が去った直後に、現れた。巡り合わせとはそんなものか・・・。

 滑走路の電飾(だーから・・・)はとうに消えて、空は明るく薄日さえ射して来た。あらあらあらあら。ひょっとしたら今日こそ、 夕焼け狙えるかな・・・・・そんな拾い物への期待を抱きつつ、ふと遠くを見れば、例の俯瞰ポイントの山が。あ、今日も行ってみるか。

 ぶいぶいっとまた、「特攻の碑」の所へやって来た。コンディションはそれなりながら、今日は空港がよーく見え。エプロンの大部分はターミナルビルの陰だが、 時折発着する飛行機がよく見えて、それがまた多少圧縮効果も加わって、まるで「ぼくは航空管制官」シリーズのよう(笑)。 そういや「かごしま離島管制」編も持ってんだった・・・・・PCをリカバリしてから、入れ直してない。「ぼく管」では自分が管制しなくてはならない(!)から、 ぼんやり眺める事など許されなかったけれど、ここでなら、無線も聞きながらそれが出来る。BBQは流石に不可能だろうけど、 お弁当持ってのんびり過ごしに来るのもまた、良いかも知れづ・・・・・尤も、そのために鹿児島まで来るんかい、という疑問はあるけれど・・・・・ もっと近くにもあるハズ。写真的にはかーなーり遠く、機体主体はまず無理か。1200mmだの800mmだので半端に迫っても、しょうがない気がした。 夕闇にRW16へのアプローチでバンクして来て着陸灯キラリとか、RW34で離陸後ぐるーりと右旋回して空港上空へ戻ってくる間にどうとか、 今日は霧島連山までは見えていないけれど、そんな風に思い描きながら、期待は膨らむ。期待する程でなくても、眺めてるだけだって良いじゃんか。

 しみじみと過ごしたところで、山を降りる。夕方の展開を考えつつターミナル逆サイへやってくれば、ひつじ雲に時々日が射す。まだ日は高かったが、 丁度YSの離陸がありそうだったので、それを待って、シルエットをぱちり。そういやここ、昨年9月にも夕焼けシルエットで狙った同じ場所だったりして、 能が無ぇーなーとか思いつつ、せめてちょっと引いてひつじ雲を多めに入れてみたり。

 いよいよ日が暮れれば、今回の遠征の締めくくり・・・・・段取りを再点検。最後の沖永良部便撮ったらすぐ撤収してぇ、給油してぇ、クルマ返してぇ、 空港行ってチェックインしてぇ・・・・・あ、メシ食う時間無いじゃん。ちょろちょろ走りながらコンビニ寄って、再び南端。早めの夕食を採る。 日が傾くにつれ空はまた曇ってきてしまい、夕焼けはウヤ(完全に鉄道用語)くさい。期待させては落とす、の連続だな今回は・・・・・ボヤいても始まらないので、 とにかく仕度だけは。

 そろそろ種子島便が・・・・・ちょっと遅れつつ、あれだな。蒼い情景の中、望遠でアップ狙い。あーなんか慌てちゃった手応え。小雨がぱらついてきた。 さていよいよ、今回のラスト。とっぷりと日は暮れて、1855着のハズの沖永良部島便は・・・・・・19時をとうに回って、昨日の到着時刻も過ぎたが、 でんでん来る気配を見せづ。もしや午前中の遅れを引き摺っているのは、この便(運用行路)だったのか!? 滑走路のイルミネーションに、 出発便のシルエットが浮かび上がり、そして駆け出して行く・・・。仕方が無いので使い難い(かなりしつこい)iモードのJALグループサイトで運行状況を見ると、 かーなーり遅れを抱えながら向こうは発っている様子。到着時刻はギリギリか。しかし無線を聞けども、どうせ大方チンプンカンプンなのだが、 どうもアプローチに入る気配すら無い。1930を回った。デッドエンドは2000、それまでにSKYのカウンターに行かなければならぬ・・・。

 もう駄目だ。1940、離脱! 沖永良部便は今いずこ? ガーっと走ってGSで給油。今日は昨日のように走り回っていないので、ほんの数Lしか減っておらず、 給油機が一瞬でがちゃんと止まる。店員氏、これに思う所があったか、ちょろちょろとナミナミまで入れようとする。次に乗る人はラッキーだが、 頼む、早く出させてくれ。給油証明書を受け取るのももどかしく、国道へ飛び出してレンタカー屋へ。返却は滞りなく済み送迎車に乗せられて空港ターミナル。 カートを引っ掴みゴロゴロと、カウンターの並ぶフロアを端から端へ、走る、走る。途中到着便案内の前を通りかかると、沖永良部便はつい今し方到着らしかった・・・そうか。 それを横目にSKYカウンターへ突撃、どうやら滑り込みセェーフ。やれやれ。

 またレシートのようなピラピラの搭乗券を受け取り、荷物を預け出発ロビーへ、そして搭乗。窓側の席はもう残っていなかったが、最後方の通路側、 Gがかかって機体の撓むところでも見てやれと、通路に顔出してじぃーっと前を・・・・・撓んだように見えた気がするけど、気のせいカモ・・・・・ 半分夢の中へ落ちながら、思いっきり空振りだった気がする今回の遠征を振り返る・・・・・1日、前倒しだったら・・・・・ 一昨日は天気が良かったから夜明け前の月も拝めたハズで、夕焼けも見られたハズで、与論へ飛び沖縄へ行けたハズだった。返す返すも、嗚呼、残念無念 ・・・・・しかし2ヶ月前にそんなモノが判ろうハズもなく、これはギャンブル、「負けっぷり」は度量のうちさと、納得することにする。 実際、昨日も今日も、ヒヤヒヤな場面があって楽しかったし、一昨日はバッチリ鉄もした。昨日だって嘉例川駅に巡り会ったでわないか。 まあ今回の他の経験もまた、いつかはフィードバックされるのさ・・・・・那覇もゆっくり観たくなったな。

 SKY308便のJA767Cはいつしか高度を下げ、東京湾上空を飛んでるようだった。遠い窓の小さい視野から街灯りが見えたが、見えているのは千葉か東京か。 けれど右の窓で見えるということは、RW34L/Rではないらしい・・・・・いきなり地面が現れ、どすん、ずずずずずごぉぉぉぉぉぉ・・・・・ 減速しきったところで、左へ回り込む。180°回ったようで、そのまま長い間直線を走り・・・・・脳内で羽田空港がくるくる回る。RW34L、 16Lはこれだけでもうあり得ない、16Rも普通は無い、街灯りの見え方からすると34Rの線も弱い・・・・・ということは・・・・・ よく見えなきゃ見えないなりに楽しんだところで、機はターミナル側のエプロンの北端に止まった。果たして、22。思いがけず、楽しいバス旅行のオマケ付。 秋には第2ターミナルが使用開始、沖止めもかなり減る由。離島便でも乗らなければ、ひょっとしたら羽田のバス旅行も、これが最後の思い出に、 なるのカモ・・・・・翼を休める飛行機達を車窓に見ながら、こうやってYSに向かった日のこと、旧ターミナル時代の子供の頃のときめき、 そんな諸々の記憶に、遊ぶ束の間。