まずはここで金網越しに眺めてウォームアップ(笑)でもという思惑だったが、しかし聞くところによれば金網が2重化しているカモよと。 写真撮るにはこれは致命的。そういえばニュースで、そのへん強化とかそんなコト言ってたっけ。アレなお方(ぉ にクルマで乱入されたのは大失態としか言いようがなかったが、しかしアレって単にハードウェアというより問題の根は深いようにも。 W杯前に急ごしらえで現れた送迎デッキの過剰な金網も、なーんか目に見える物造っておけば的な・・・・・穿ち過ぎかね。 かといえば、前後するがターミナル設計時既に指摘されたセキュリティホールから、起こるべくして起きたようなハイジャックもあり・・・・・ アレもアレなお方っぽかったけれど・・・・・しかしなーんかこう時々、どっち向いてんだみたいな。
はさておき、金網。そのすぐ内側に1m程の高さのコンクリートの塀が出来てる。 その塀の上にはある程度の間隔を置いて円形の縦穴が空いていて、ひょっとしたら新たな金網の支柱をここに立てるのかも知れづ。 元々あった金網は、支柱を挟んで裏表で2枚。はて前からそうだっけかな・・・・・目が揃っているので直交する分にはどうにか抜けそうだけれど、 しかしこれはかーなーり厳しく。もとより脚立で抜けるような高さでもなく。
そんな向こうに、JCABの機体が1機。うー、金網が邪魔だ・・・・・おっ、そうだそこのゲートに手を突っ込む穴があったよな・・・・・ 果たして、ゲート部分は2重金網になっておらず、閂のところの手を入れる穴も、健在。ちょっと正面がちになったが、まずはウハウハとぱちり。
さて現着。名前を書いて名札を受け取り、パンフと団扇まで頂き・・・・・ををっ、JCABのYS、JA8709・・・・・ このほのぼのしたタッチは・・・・・「Nob.」のサイン、ををを下田信夫氏じゃん! これは凄く嬉しい。いやいや良い記念品になった。
奥へ進むと視界が開け、昨年とほぼ同じような感じで、ヒコーキ達が並ぶ。もう、JA8709しか目に入っていない(呆)。 いやいや遠くにこれまた海保のJA8701。右舷を見せて頭を向こうに向けていたけれど、昨年の時と反対側なのでこれはこれで。 JA8709ばかりじゃすぐ間が持たなくなるのだったが、台風の来る中催された昨年と違い、今年は天気に恵まれウハウハ。 既に秋の気配濃く、暑いは暑いがどこか爽やか。空は青く、どーんとその空を入れてみたり、陰影を狙ってみたり。そうこうするうち、 お兄さんが第2エンジンに取り付いて、螺子を回し始めた。カバーを開けるらしい。そしてまず下側のカバーを開くその刹那・・・、
びしゃー。
飛び退く。雨水が溜まってたらしい。そんなこともありつつ、今度は脚立で上へ上り、上側のカバーに取り掛かる・・・・・慣れてないのか、 これがなかなかスムーズにいかないようだったけれど、それでも暫くすると、甲虫の前羽根のように(前後逆だが)広げた姿があった。 うーん、ぱちり。
陽気が良いためか、今年はギャラリーもそこそこ。近くの子供会やら、ボーイスカウトと思しき団体やら、見学の行列を交えたりしつつ、 スナップしてみたり。空港の方を見やれば、丁度ポケモンジェットが16Rを駆けて行くところで、それもぱちり。 基地祭のような派手さは全く無いけれど、こういうまったりと流れる時間というのもまた、良いもので。
今年もテーブルが出てて、昨年は出来立ての1/200のダイキャスト・モデルを先行発売していたことを思い出すも、 さすがに1年後ではもう無い。ちょっと覗くと、1/100級のサーブと思しきJCABな模型やら、あの団扇と同じイラストのTシャツやら。 Tシャツは後になって買えば良かったような気もしたが、しかしなかなかやる気満々の様子。
さて、今年もYSのコクピットに座りたい・・・・・いつしかYSの前に人が並んでる。おっしゃぁ! イソイソとその後ろに付くこと暫し、 ロープの中へ通される。ウヒウヒしながら乗り込んで、先に座ってる人の後ろで覗き込み、いよいよ順番、まず魚眼で撮ってから、 よいこらしょ・・・・・くぅぅ。昨年は完全に舞い上がって、ラダーペダルの存在を忘れていたのだった。同じ轍は踏まぬと、ラダー、ラダー、 と頭の中で呟いていたのだったが、足元にそれを見つけ、そっと足を乗せてみる・・・・・くぅぅ。操縦桿を握り、あ、あいはぶこんとろーる! ガチャ、ガチャガチャ。
「あっ、舵は固定してあるのであまり力は・・・」
申し訳ありません。m(_ _)m
例によってワイワイワイドで記撮などして、辞する。あー、今年はコレの為に来たと言って良い。舞い上がってるのは相変わらずだったが、 昨年より少しは感触を味わえた。年々、少しずつ味わえるようになれれば・・・・・いやそれも、あと僅かか。
航空保安大に立ち寄ると、入口前のテントの模擬店はそこそこの賑わい。昨年は台風が来てるわ雨降って肌寒いわだったけれど、 今年はビールも美味かろう。
整備場駅へ行って、モノレールで羽田空港へ移動。ところで先日のダイヤ改正でバンバン快速が走り出した東京モノレール。 前々から気になってしょうがないのだがそのポスター、旧ターミナル跡の先の、先日までYS量産初号機が格納されてた辺りの建物の屋上?・・・ からの俯瞰気味の写真をベースに、地面には「快速激増」「最速18分」だのの文字が埋まり、右上の隅に34Lへアプローチ中の飛行機、そこに吹き出し、
「機長!」
・・・小さく「ビッグニュースです。」と続くのだがをゐをゐ、浮島の先をかすめながら「機長!」って・・・・・続く台詞は、アレ、しかないだろぉ ・・・・・同感の向きは少なくないハズ。私など床下を掘り返す小林克也まで浮かんでしまった程である(やや捻り過ぎ)。 そんな連想は不謹慎かもしれぬが、ならばこの広告主の不見識も、問われねばなるまい・・・・・やっぱ確信犯じゃないのかな。(ぉ
空港に着いて、まずは屋上へ直行。モノレールから、新整備場にいる新塗装のDC10が見えたので。大口径お断りの金網越に、ギリギリぱちり。 まあ、いつ最後の目撃になるか判らないので・・・。
他にこれといってお目当ても無く、6階へ。今年も色々とグッズ販売が。旧JALの毛布にグッと来るも、持て余しそうなので見送り。 後で買えばよかったかなと、ちょっと思ったが・・・。とりあえず、リゾッチャのネックストラップ¥100ナリと、 空耳Tシャツ(笑)¥300ナリを所望。
一方ANAの側では、お馴染みタービンのブレード利用の品など。ツナギを着た柴崎コウと見紛うようなお嬢さん(やや脚色)が、 「ずっと墜ちなかった部品なのでお守りにもなりまーす」とPR。ナルホド。テーブルを覗き込むと、どこかで見たような物品が ・・・・・YSのプロペラの切り身。あのアルミのケースまで。昨年だか全日空商事で通販してたJA8735のアレ、 まだ残ってたんかいと思いつつよくよく見れば、切断面に時計やら温度計やらが嵌め込まれてる。たしか¥30Kナリ・・・・・ 昨年のアレはいくらだっけかな。先程のお嬢さん、「時計も温度計もありますし、ついでに腹時計も併せて・・・」云々みたいなコトを言う。 売り子に立つ一同「スベってるぞー」。
やはりツナギ姿のお兄さんが、並べられたアクセサリーやらの品々を示しながら「どうです?」と輝いた目をして言う。ああ、 天職を得た人の目とはこういうものなのだろうかとかちらと思いつつ見渡すと、ピカピカの品物に混じって、白っぽいザラザラのブレードが。 よくぞ気付きましたとばかりに説明してくれることには、これは磨かずに、セラミックなのか何なのか訊くの忘れてしまったけれど、 耐熱のコーティングも剥がしていないのだという。焼けっ放しな感じがソソる。けれど磨いている方より、何故かこちらの方がちょっと、高いんだけど・・・。
「磨く手間が省けてるのに?」
「いやいや希少価値なんですよぉ」
・・・希少価値? 通常バージョンとは違い通販で扱っていない、て意味だろか。
ANKのイルカのマスコットと、何故か「ひまわり」ばかりのANNダッシュ8のストラップを所望。そういやANKの骨太な字体の「AIR NIPPON」 というロゴ、結構好きだったのだけれど、どれもこれも「ANA//」化が進んでいるのが寂しいところ・・・。
さてHASMの展示コーナー、今年は神風号にスポットを当てる。貴重な資料に唸りつつ、そういえばYSがらみの展示も予告に無かったかと見回すも、 その気配無し。しかしまあ、例えばあのプロペラの切り身などを並べたところで、展示が散漫になっただけかもしれず、これはこれで良かったカモ。 いくつか展示される神風号の模型のひとつに、みなとみらい館の名が。プロX展でもその名を見た気がするけれど、よく貸し出してるのかな。
隣で沖合展開の展示。ターミナル周辺の模型と、道路の案内標識の図案。ふーむ、旧ターミナル跡から伸びる道は? 4本目の滑走路の話は?・・・・・ もうすぐの話にしろ遠い先の話にしろ、それなりの見せ方がありそうなものだけれど・・・・・コンセプトってのが・・・・・金網の話へ戻りそうなのでこのへんで。
羽田を後に、半蔵門へ。「JET JET JET」展。モノクロのゴリゴリとした描写がたまらづ。YS的には「名機伝説」と多少重なる部分もありつつ、 石垣での屋根瓦を交えたものが、生意気だが「オレもやりそうな写真」(笑)だったり、荒れ荒れの粒子の中に浮かび上がる姿にゾクゾクしたりと、堪能。
作品目録があったので、所望。折角なのでサインもいかがと係の人は勧め、青木氏を呼びに行った。恐縮。ミーハー丸出しに赤面しつつサインを頂き、
「名機伝説」のことも交えて少々お話など伺う。写真については分野を渡って重なり合う部分が色々とあるのだったが、
悲しいかなヒコーキ事情はまるで無知故、時に頓珍漢なコトを口走ったカモしれづ(汗)。・・・しかし、その時代々々に切り取られた、
活き活きと舞うヒコーキ達よ。一見なにげない日常を捉えた写真にある筈の物語、或いは時を経て大きな意味を持ってくる「記録」としての側面、
そしてそれが常に進行中であるということ・・・・・そんな諸々をあらためて、しみじみと噛み締める。