いつものことながら、日の出より営業。何故に昨夜の月没の前に晴れてくれなんだと無いもの強請りもそこそこに、荷物をまとめて部屋を出、ううっ、と身震いしつつ、 いざクルマに乗り込まんと・・・・・ああっ、フロントガラスに霜がびっしり。ったく・・・・・時間を争う時に適当なヘラも無く、 東の空を睨んで焦れながらエアコンとウォッシャー液でどうにか融かし、いざ発進。ぶいぶいぶいっとトンネル潜って逆サイ到着。ふう、どうやら日の出前には間に合った。
エプロンを望むと、昨夜のシルエットのヒコーキ達が、朝焼けに淡〜く染まっている。くぅぅ。前回ではあろうことか東の空だけ雲がかかるという意地悪に遭ったので、 これもちょっとした雪辱なのだったが、よぉーし、ガッツポーズ。いやいや勝利に酔ってる場合ではなく、三脚と脚立を引っ張り出し、三脚をスカスカ伸ばし、カメラを載せ。 程なく東の稜線に、キラリ。をを、ライジング・サン。日出処。思わずデミオ号とぱちり。ワイワイワイドで自分撮り・・・・・ってどっち撮ってんだー。 向き直って、赤く焼ける機体をぱちり。オレンジ色のモロなギラリを狙えれば文句無しなのだったが、丁度良い角度に駐められておらづ、ちと残念。夏の光線なら・・・・・ うう、宿題作っちまったか。
しばし寒さに耐えつつ、続々と発つジェットを見送って、いよいよYS、種屋久・・・・・天気予報見てて覚えた言葉・・・・・行の便が続けて出発。場所を変えず、 今日はここで離陸を流そうかという魂胆なのだったが、きゅぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・やがてタキシングを始め、ぶぅぅぅぅぅぅんんん・・・・・発って行く。続けてまた、 きゅぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・をを、JA8717! 昨年台風16号に方向舵をすっ飛ばされて、前回(昨年9月)こちらを訪れた折にはまだ立ち直っていなかった、 JA8717。くぅぅ、元気で何より。ぶぅぅぅぅぅぅんんん・・・・・・かしゃかしゃかしゃ! 次は沖永良部便なのだったが、見る見る雲が・・・・・ これを待たずに、もうええわい、と撤収。
冬のキーンとした空気・・・・・はハズレっぽい今回。くそ。こうなるともうネタ的には朝と夕方と夜しか考えていないので、本日はドライブ。 旅の友レーダー探知機(ぉ をペタリ、一路南を目指す。ぶいぶいと走って辿り着くは海自鹿屋航空基地。内之浦ロケット発射場まで足を伸ばしてみたかったが、 これは今度の楽しみに取っておくことにして(鹿児島再訪は既定か!)、さてまずは二式大艇と再会。船の科学館で見納めて以来の、1年ぶり。 US−1A共々ウハウハしたところで、やや気持ちを切り替えて史料館を見学・・・。海自コーナーまでやってくるとまたちょっとウハウハに戻るのだったが、 P2Vだったかのコクピット、頭をぶつけないようにという配慮らしき張り紙、「頭上の敵機に注意」・・・ハレホレヒレハレ。史料館を出て土産物屋さんへ。 モロ観光地風味な店内でキーホルダーやらを物色していると、よく外国人向けにありがちな鉢巻なんてのもある。しかしこんなロケーションで見る「神●風」やら「特●攻」やらというのも ・・・・・うーむむ、ある意味吹っ切れてるんだか懲りてないんだか、或いはこれは忘れ形見のようなもの、なんだろか・・・。
鹿屋市鉄道記念館に立ち寄ったりして、海沿いへ出て北上。久々の純ドライブにウキウキしつつ、やがて前方にどーんと、桜島。♪僕ら招くよ火を噴く山さ! あー、なんか嬉しい・・・・・ってこれじゃただの旅行記なんだが、島を走って道の駅に止めると、頭上をぶーん・・・・・音のする方には雲があって姿は見えないが、 あの音は・・・・・時計を見ると15時を少し過ぎたところ。メモを見る・・・1445発の沖永良部便? これまで上空を通過すること3度程、 逆に下から撮る方策は無いものか、と考えていたのだったが、どんなもんかな・・・・・稜線越しに超望遠で芥子粒シルエットとか、そんくらいだろか? 折角の鹿児島、最強のシンボルたる桜島は、からめてみたいんだがぁ・・・。
フェリーで市内へ渡り、高速に乗って戻る。午後の西日までには帰る予定だったが、ウキウキウハウハで大分押してしまい、もう諦めた。焦ってすっ飛ばして、 肝心なところで陰って虻蜂取らずじゃトホホなので、今日はこっちの日、と決めたんである。空港に戻る頃には最後の種子島行きも発った後で、 ジェットの離陸の夕焼けシルエットなどをぱちり。
YS的にはもう、日没後の到着便を残すのみ。昨日同様、また下からぐぉぉっと・・・・・また不意打ちもアレなので少し余裕を見て用意する。レンズは同じく85mm。 湿気に満ちた昨夜と聊か趣の違うところで、ともかくぱちり。撮れてるんだかよく判らないが、まあ、また機会があればフィードバックするとして ・・・・・後追いも良いんだよなー、あー、うー。また来ないといかんかなー。
宿に戻り食事やら風呂やら荷物整理やら、しばし寛いだ後、頃合を見て出動。月没間際が狙い目なのだが、早めに出て位置確認をしておきたいし、何よりゆとりが欲しい・・・・・ さて逆サイまでやって来ると、月、出てんじゃないッスかぁ。んが、この辺かという辺りにクルマの先客が。既に離着陸は終わってる時分、ヒコーキ見てるのではなさげ。 さてはこの人も月狙いかと少々焦りつつ三脚やら脚立やら抱えてイソイソと金網へ向かうべく、傍らを過ぎる刹那ちらと気配を窺うと、もしやカップル?? 懐中電灯持ったアカラサマに怪しい輩が現れたものだから、しばらくすると行ってしまった。こりゃお邪魔しました・・・。
ともあれウホウホと場所を決めて三脚を据え、月の降りて来るのを待つ・・・・・まだまだ、まだまだ・・・・・ふと胸騒ぎを覚え。 まだ大分早いがとりあえずちょっと、撮っておこうかと、今の月の位置に合わせて移動。あらためて三脚を据え、位置決めをしていると、金網の内側に巡回車が現れて、 すぐそこで止まった。ええい邪魔だなー、早く行ってくんねーかなー、と焦れていると、屋根の上のサーチライトに、カッ! と照らされ。あ、失礼しました(汗)。 いや写真撮ってるだけですってば、お構いなく、とさり気なくアピールしつつ、先方が降りてきて問答するうちに月没コールドなんて最悪の事態など脳裏をかすめるのだったが、 しばらくの間があって、こちらのアピールが伝わったのか巡回車は走り去った。やれやれ。いやこれはお騒がせを・・・。
気を取り直し、ゆっくりピントを合わせ、レリーズ。露出変えて、レリーズ、また変えて・・・・・びゅーびゅー吹いていた北風が、この時だけ止んだ気がした。 三脚は目一杯伸ばし、望遠狙いでブレが心配だったのだが、これは天祐、というものか? 月はまだ明るい。本当は月没ギリギリを狙いたいのだが・・・・・ ハーフNDも別の機会に試しはしたのだが、こういう撮り方では原理的に効果薄のようで、ディテールが飛んでも三日月形でソレと判るところで、 月齢など選んでいるのだったが、さて撮るうちに月が、欠けてきた。稜線ではない。うう、雲だ。うへ。心許なくも暫らくは宙に止まっていたが、 やがてすっぽり隠れたきり、出て来なくなった。うーむむ。なおも暫らく粘るも・・・・・時計を見る・・・・・月没コールド。
惜しい。結局半端なタイミングで僅かな間にワタワタ撮ることになり、前回より多少はマシだろうが手応え的にもどうも、心細い・・・。またまた宿題繰越だろうか? まだチャンスはあるだろか? 色々残るものを抱えつつ、明日も早いのでとっとと寝る。