がんリスク低減手術

98 で取り上げた「がんリスク低減手術」を米女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さんが受けたことがわかり、話題になっていますのでもう一度取り上げます。

以下 読売新聞

 遺伝的に将来乳がんや卵巣がんを発症する可能性が高い体質を持つ未発症の人に対し、予防的に乳房や卵巣を切除する体制の整備が、国内の医療機関で進められている。 米女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(37)が両方の乳房を予防切除したことを公表したばかりだが、未発症者の心理的な負担を減らす新たな治療として注目される。整備を進めているのは、がん研有明病院(東京)、聖路加国際病院(同)、大阪大病院(大阪)など。
 乳がんの5〜10%は遺伝的な要因が強く影響する「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)」だ。特定の遺伝子「BRCA1、2」の変異が遺伝することで、70歳までに56〜87%が乳がんを、27〜44%が卵巣がんを発症するというデータがある。親から子へ50%の確率で遺伝する。

 血液検査で発症前に遺伝しているかがわかる。対策としてこまめな検診や乳がんの発症に影響する女性ホルモンを抑える薬物治療のほか、欧米では卵巣や乳房を予防切除する手術が普及している。

 早期発見する検診の手だてがない卵巣がんの予防切除は、国内でも複数の施設が行っており、がん研有明病院は2011年9月に開始。自費診療で約90万円かかる。これまでに約10人が手術を受けた。近く、乳房の予防切除についても院内の倫理委員会に申請する。

聖路加国際病院も同年7月から乳房と卵巣の予防切除を行う体制が整った。発症前に両方の乳房や卵巣切除をした例はないが、片側に癌を発症した患者に対し、発症前のもう片側の切除手術を数件おこなった。また大阪大学病院も卵巣の予防切除を近く始める。聖路加国際病院の山内英子ブレストセンター長は「遺伝カウンセリングで切除の利点、欠点を充分理解し、ほかの選択肢も検討してもらったうえで、本人の強い希望があれば対応したい」と話す。2013/05/21 読売新聞)

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●記事中の聖路加病院に関する産経新聞の記事はこちらでご覧になれます。

●また、OUKA「大阪大学学術情報庫 (Osaka University Knowledge Archive)」で、少し前の文献ですが 大阪大学の癌の予防切除に関する論文を読むことができます。

追記(2013/06/05 読売朝刊)
卵巣・卵管予防切除 保険診療と併用できる「先進医療適用申請」へ
がん研有明病院は4日、「遺伝性乳がん・卵巣がん」(HBOC)の体質を持つ人に対する卵巣・卵管の予防切除について、保険診療と併用できる「先進医療」の適用を来月にも国に申請することを明らかにした。
現在は保険がきかず自己負担額が70万
~90万円かかる同出術の保険適用を目指す。

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