性的不能(ED)治療薬の「シアリス」が、前立腺肥大症の保険適応薬に(申請中)

タダラフィル(シアリス)はED治療薬、原発性肺高血圧症治療薬に続き、前立腺肥大症(BPH)に伴う排尿障害の適応として2013年3月に日本新薬が申請しています。
(2014年1月現在申請中、4月に認可されるのではという予想です。)
すでに米国では2011年10月に前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品機構)に承認されているのです。

ザルティア」の名前で、2014/04/17 発売開始されました。 2014/05/23 追記

ではなぜ、ED治療薬のシアリスが前立腺肥大症の排尿障害を改善するのでしょうか?
前立腺肥大症による排尿障害がある患者さんは、膀胱・前立腺・尿道の平滑筋が緊張した状態にあります。
前立腺を支配している神経には一酸化窒素(NO)産生酵素含有神経が多く認められていると言われています。簡単に言えば、一酸化窒素NOで平滑筋が弛緩するということです。
シアリスは一酸化窒素(NO)分解酵素の働きを抑制する為、一酸化窒素(NO)の働きを増強し平滑筋が弛緩し排尿障害を緩和するのです。(同じ作用で血管が拡張して勃起するわけです。)
前立腺肥大症(BPH)の排尿障害で承認されると、勃起不全症(ED)、肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療に続いて3つ目の適応となり、より市場の大きいBPH分野でより多くの患者さんに使用される薬剤になりそうです。

同じ薬でも病名が「前立腺肥大」であれば保険適用、「勃起不全」であれば自費-----ですので、前立腺肥大患者の増加が予想されます。

団塊世代が、そろそろ前立腺肥大症の年齢になります。
発症したら治療費がかさむ、国の医療保険関係費もかさむ、それならまあ多少の副作用目当て(ED治療)の処方があっても、トータルで見れば治療費は減る、というような議論が役所でされたのかもしてません(そんなことはないか。
「シアリス」が(#54 性的治療薬バイアグラ でも述べたように) 、バイアグラやレビトラと大きく違うのはその作用時間です。 バイアグラやレビトラの作用時間が48時間に対して、シアリスは36時間と長い時間効果が持続します。服用のタイミングを考えたり、効果時間内に行為を終えなければならないといったプレッシャーや焦りを感じる必要がありません
「シアリス」は少し高かったのが保険適用になれば、3割負担で購入できるわけですから〜、バイアグラやレビトラから「シアリス」に切り替える患者さんが増えるかもしれません。



核酸の基礎知識はここをクリック

メシマコブの基礎知識はここをクリック

いきいき健康ニュース へ戻る