核酸栄養学

 食事からとる核酸が免疫力を高める。

1.第53 日本栄養・食糧学会大会 学会賞受賞研究(講演要旨集からの抜粋です。)

「ヌクレオチド、グルタミン及びアルギニンの栄養生理機能に関する研究」

                          山本茂 徳島大学医学部栄養学科実践栄養学講座教授

 ヌクレオシド/ヌクレオチド(核酸)は生体内で合成されるので、食事からの補給は無意味と考えられてきました。一方、母乳に核酸が含まれていることは、核酸が生体で何らかの役割を果たしていることを示唆しています。生体においては骨髄、腸粘膜、脳などの細胞は核酸の合成が不十分で、主に肝臓からの供給に頼っています。「肝臓からの骨髄、腸粘膜、脳などへの核酸の供給は、健康時には充分であるが、何らかの原因で需要と供給のバランスが崩れると核酸が不足し、機能障害を起こす可能性がある」との仮説を証明する研究を行った。

免疫増強作用

(食事などから)経口摂取された核酸が細菌感染後の抵抗力や免疫抑制剤投与後の免疫力を高めることを示した。その作用として、感染時には骨髄での免疫細胞の増殖に必要な核酸が不足するので、外部から供給された核酸が細胞増殖を促進し、末梢血中の好中球数などの回復や細胞性免疫機能を高めることを明らかにした。

消化管粘膜への作用

マウス(実験用のねずみ)に毒素を投与すると、消化管粘膜が傷つき、消化管内の有害細菌が生体内に侵入するが、経口摂取された核酸は粘膜を保護・増殖し、細菌の侵入を抑制することを明らかにした。

学習機能への作用

経口摂取された核酸が、老化に伴う記憶力の低下を抑制することを明らかにした。

免疫過敏作用

一方、核酸の免疫増強作用は、時によっては免疫過敏現象を招くこともあることを明らかにした。

 
2.「韓国畜産食品学会」で松永博士が核酸について特別招待講演

6月4日韓国原州市・尚志大学で開催された学会で、「核酸の作用と食品としての利用」と題して特別招待講演を行いました。 同学会は、家畜用飼料や畜産加工食品の品質向上、ペットや動物の病気予防などの研究成果を発表し、同国の畜産・農芸分野の発展に寄与しています。 松永博士は分子生物学の進歩から、核酸(DNA、RNA)の生理活性に関する研究が進み、日本において第7番目の準必須栄養素との見方も定着してきた事を紹介。特にその作用として、細胞賦活、免疫増強作用、過酸化脂質形成抑制作用、抗アレルギー作用などについて。詳細な実験データをもとにして発表しました。

 また、核酸が日本において、健康食品・飲料、粉ミルク・化粧品に使われている現状と、今後一般食品への添加が検討され始めていることも発表されました。 韓国には大手乳業メーカーが4社あり、4社ともすでに核酸を粉ミルクに配合しています。 また、離乳食や病人用の食品、健康食品に使われるなど、核酸は日本以上に重要視されています。

 講演は一般からも注目され、KBS、MBCのテレビ2局から取材があり、特にMBCは特別報道番組として20分間放映、公演内容の全体と、松永博士に対する学会からの表彰の模様を全国に流しました。

 

3.7月4日 福井放送テレビ「人間ネットワーク」で核酸健康談義が放映

5月18日に(社)虹の会の「虹のキャラバン」で「リンゴの歌」で有名な並木路子さんと福井を訪問した松永先生は、夕刻に福井放送テレビ「人間ネットワーク」の収録をされました。同番組は福井放送の良識として10数年続いている番組で、今回は「松永先生の遺伝子栄養学のお話しと、並木さんの若さの秘訣を楽しく分かり易く聴取者の皆様にお話ししていただくのが趣旨」(同局編成部長談)。

 核酸が遺伝子の修復に関わるP53を通して、また免疫力を高める作用を通して、老人性痴呆・ガン・リューマチなどの生活習慣病に効果があることなどをお話しされました。 並木さんは100歳のステージを目指して、これからは栄養にも気を付け、そのためには核酸なども摂りたいと、歌への情熱を示されました。

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