核酸栄養学

 今回は、核酸研究の最新情報を,松永遺伝子栄養学研究所長のKYG協会5周年記念講演会の抜粋でお伝えしましょう。

皆様こんにちは。私は核酸をかれこれ15年近く研究してきておりますが、最近ますますいろいろなことがわかってきております。

1)尿でわかる遺伝子の不健康。 皆さんは、お医者さんから病気といわれてはじめて、ああそうか私はこういう病気なんだと思われますでしょう? これは九大の医学部と一緒に研究しているのですが、実際には、皆さんの尿や血液を調べてみますと、傷つき酸化された遺伝子が出てくるんです。ご承知のように遺伝子はA/T/G/C4種類の組み合わせで出来ております。この4種類の文字の組み合わせで皆さんの遺伝子(形質)が出来ているわけです。その中でGという遺伝子が一番活性酸素に弱く酸化されやすいのです。それが尿に出てきています。それを調べるとすべての人の遺伝子が傷ついています。傷ついていないという人はいないわけです。ちなみにタバコを吸う方と吸わない方を比較すると、吸う人の遺伝子は3倍傷ついていることが我々の研究でもわかっています。ということは、自覚症状が無くても、遺伝子レベルでは、いろいろな病気になりつつある。なっているんだという一つの証拠みたいなものです。

2)核酸によるダイオキシンなどの環境ホルモン対策。 最近の新聞にも報道されていましたが、環境ホルモンが遺伝子のすき間に入り込むことがわかっています。ということは環境ホルモンによって遺伝子が傷ついているわけです。たとえばダイオキシンが遺伝子のすき間に入り込むことはわかっています。これは人間の遺伝子から見ればこまったことで対策をとらなければならないことですが、逆に言えば、たとえば鮭の白子のDNA(遺伝子)で、ダイオキシンとか環境ホルモンを吸い取ることができるわけです。この原理をうまく使えば、飲み物であろうと、空気であろうと環境ホルモンが口から入らないような工夫も出来るのではないかという研究も行われています。

3)アレルギーは単純な免疫過敏ではない。我々と九大医学部でやっている研究の新しいデータをお話しますと、アレルギー、アトピーや喘息、花粉症などが増えていますが、原因はさておき、遺伝子や細胞レベルでは相当解明されてきております。昔はアレルギーというと免疫過敏という感じでとらえられていましたが、実は免疫細胞の中にヘルパー1型と2型というものがあり、このどちらが強いかによってアレルギー体質なのかアレルギー体質でないのかが決まるということがわかって来ました。1型を強くすればアレルギーがでないこと、1型と2型はシーソーのような関係にあって一方を強くすると一方が弱くなることもすでにわかっています。1型を強くする活性物質を体内に増やせば、アレルギー体質を改善できるだろうということで盛んに研究が行われています。我々は核酸を中心に研究をおこなっていますが、幸い核酸を食べるとガンマインターフェロン、インターロイイン2という物質が増え、アレルギー体質が改善していくことがわかってきています。

4)核酸は記憶力を高める。現在、昭和大学医学部で、脳、記憶、記憶と核酸の研究をはじめています。核酸を摂ると記憶が良くなるという研究は徳島大学の山本教授や雪印乳業などが研究しておりますし、すでに赤ちゃんの飲む粉ミルクに核酸を入れたものが商品化されています。母乳には入っている核酸が通常の粉ミルクには入っていないため、赤ちゃんに免疫力などいろいろの影響を与えることがわかっています。なぜ核酸をとると記憶力が良くなるのかという研究はマウスを使った実験で行っています。マウスの脳の記憶を司る細胞を壊して、それがまた復活する、その違いと核酸を食べたか、食べなかったのかの違いについて研究しています。結果はまだ出ていませんが、私の考えでは、核酸を食べさせれば、脳の細胞の回復が早くなって、記憶の回復が早くなると思っております。

5)おわりに。核酸については、日本やアメリカで多くの先生方が研究するようになりましたが、昔は核酸について研究する人がほとんどおりませんでした。幸いにも現在は、多くの方々によって研究の成果が上がって来ております。核酸というものが、皆さんの健康維持、あるいは新陳代謝、ガン細胞の抑制や記憶力、美容、痩身、ダイエットなどで注目され。これらの研究が、健康社会へ貢献できることを願っております。

栄養新知識 メシマコブ関連の書籍が相次いで出版されています。抜粋をご紹介いたしましょう。

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