診療ガイドライン(診療指針) 一覧表2005/01/15現在)、(2010/04修正)

医療情報サービス(MINDSには完成したガイドラインが適宜公開されていきますので、このリストになくとも一度ご覧になることをお勧めします。またMINDSになくとも、疾病別にガイドラインが作られていることもありますので、疾病名や学会名でガイドラインをインターネットで検索して見ることもお勧めします。

 

胃がん

胃がん治療ガイドライン  MINDS 掲載済み

食道がん

MINDS 掲載済み

肺がん

MINDS 掲載済み

乳がん

MINDS 掲載済み
このページの下にも参考情報があります。

卵巣がん

MINDS 掲載済み

肝がん

MINDS 掲載済み
このページの下にも参考情報があります。

脳卒中(脳出血)

MINDS 掲載済み

脳梗塞

MINDS 掲載済み

くも膜下出血

MINDS 掲載済み

急性心筋梗塞

MINDS 掲載済み

糖尿病

MINDS 掲載済み

高血圧

高血圧診療ガイドライン MINDS 掲載済み

胃潰瘍

MINDS 掲載済み

関節リウマチ

関節リウマチの診療マニュアル5250
リウマチ情報センター
  TEL: 03-3946-3551  FAX03-3946-7500  

泌尿器科疾患(前立腺肥大、尿失禁)

MINDS 掲載済み
尿失禁診療ガイドライン @
2730                  
鰍カほう
  

喘息

MINDS 掲載済み

白内障

MINDS 掲載済み

アルツハイマー症

MINDS 掲載済み

鼻アレルギー

MINDS 掲載済み

「診療ガイドライン(診療指針)」って何?  

最新の医学情報を収集・整理した「診療ガイドライン(診療指針)」の作成が、ここ数年、進んでいます。その背景と、診療現場で医師や患者がどう使えばよいのかについて、調べてみました。診療ガイドラインとは、病気の進み具合などに応じて、一般的に勧められる治療法などを示した指針です。医師と患者が適切な判断や決断を下せるように、診療に際しての有用な情報を体系的にまとめています。 具体的には、例えば、乳がんのガイドラインでは、『術後化学療法の治療期間はどのくらいが適切か』といった予防や診断、治療に関する問題に対し、回答とその信頼度を明示し、根拠となる国際的な臨床試験や疫学研究の論文も示しています。他の疾患でも同じような構成です。診療のための一種の手引書です。

1998年度に当時の厚生省の検討会で、国内でも診療ガイドライン作成を推進することが決まり、昨年までに高血圧や糖尿病など日本人に多い20疾患について完成しています。現在は、さらに前立腺がんなど3疾患で作成が進んでいるほか、すでに完成した分も各学会が中心となり、最新情報に基づく改訂作業を進めています。また、多くの人に役立ててもらおうと、日本医療機能評価機構が昨年から『Minds』という情報提供サービスを始め、ホームページに順次、掲載を始めています。

実際の診療現場では、経験の浅い医師でも、効率よく世界の文献を吟味して確立された標準的治療の情報を得ることができ、経験や慣習だけに頼る医療の見直しにもつながり、医療水準全体の底上げと均質化が期待できます。全国どこでも一定水準以上の医療が受けられるようになるわけです。また、患者が使いやすいように、簡単な言葉で書き直したり、患者が作成に参加して治療を受ける側の視点を取り入れた「患者用ガイドライン」の作成も始まっています。これらを参考にすれば、治療方針の決定に積極的に参加できるなど、納得して治療を受けることにつながります。治療について質問するきっかけに使ってもいいでしょう。ただ最近、ガイドラインに書かれた治療しかしてはいけないという誤った考え方が、医師にも患者にも見受けられます。裁判になった時を考えての思惑が背景にあるのかもしれません。ガイドラインはあくまで判断の手がかりを示したもので、実際の患者の状況は千差万別です。一般的な治療法を確認した上で、患者の価値観なども考慮して、医師と患者が一緒に治療方針を決めていくことが大切です。

乳がん治療、初の指針 推奨治療法明確に
待たれる一般への公開

 千葉県の女性Yさん(49)は昨年5月、「非浸潤性乳がん」と診断された。順天堂大(東京・御茶ノ水)で乳房を温存した手術の後、計30回の放射線治療を受けた。このがんには放射線をかけない医師もいるが、診療指針に沿った的確な治療に「やるべきことをきちんとやってもらって満足している」。毎月通院して経過を見ながら、仕事にも復帰している。

 1年間の乳がん発症者は3万人に上る。現在の年間死者は約1万人で、10年前の1・5倍以上。4559歳の女性の人口10万人当たり死亡率は、がんの中で最も多い。

 本来は「乳腺外科」が専門の科だが、医療機関の看板などに掲げられる標ぼう科目としては認められていない。多くでは外科が診断から手術、抗がん剤治療まで担当しているのが現状だ。

 これまで、乳がん治療全般にわたる国内での指針はなかったが、昨年、厚生労働省研究班によって診療指針がまとめられた。「ばらつきがある乳がん治療の土台を整え底上げする必要があった」と、研究班メンバーで聖路加国際病院(東京・築地)外科医長の中村清吾さんは言う。

 国内外7200の論文や、海外の評価の高い診療指針を基に疫学・予防、検診・診断、薬物療法、手術、放射線療法の5分野、計105項目にわたる想定問答の形をとっている。各項目に対して、最も推奨されるAランクから、やるべきではないDランクまで、4段階の「医学的根拠」の強さが示されている。

乳がん診療指針

 例えば検診。乳房を装置にはさみエックス線でがんの有無を見るマンモグラフィーは、50歳以上にはAだが、40歳代はやや根拠が劣るB、30歳代以下の若年者には有効とする根拠が薄いCとなった。

 しこりや痛みなどの症状がある人には、視触診、マンモグラフィー、超音波による検査が基本となる。

 早期がんでの手術は、乳房温存切除がA。胸筋まで切除する旧来の方法と比べても、治療成績、生存率に差はないとの有力論文が多いからだ。

 放射線治療については、乳房温存切除との併用はAで必須。反面、わきの下のリンパ節を切除した場合、わきの下への放射線照射は腕や肩の痛みなど合併症が増えるためDと、行わないことが明確にされた。

 Yさんのような、がんが乳管の中にとどまる「非浸潤がん」についても、手術後に放射線照射をすべきだとしてAになった。

 順天堂大放射線科講師の唐沢久美子さんは「非浸潤がんの場合、切除だけで良いと考える外科医もいるが、放射線が欠かせないことが明記されたのは重要」と言う。日本乳癌(がん)学会では、この指針を基に、より細かな指針の策定を進めている。

 アメリカなどでは、患者向けの指針が出版されているが、現在、この指針は一般に入手できるようになっていない。早急な出版やホームページなどでの公開が待たれる。  (2004120日 読売新聞)

 肝がん診療指針 療法など有効度4段階に
 厚生労働省研究班による肝臓がんの診療指針がまとまり、このほど骨子が発表された。肝臓がんは、併発する肝硬変により肝機能自体が落ちていることが多く、がんの再発率も高いことから様々な治療法が工夫されている。治療法を選ぶ際の参考にしたい。

肝がん診療指針

 わが国の肝臓がんによる年間死亡者数は約3万4000人。肺がん、胃がん、大腸がんに次いで多く、増加傾向にある。

 「科学的根拠に基づく診療ガイドライン(指針)」厚生労働省研究班(班長=幕内雅敏・東大外科教授)は、2002年度から国内外約七千の論文を対象に治療法などの効果が科学的に妥当かどうかを分析した。肝臓がんの分類には、胆管にできるがんなども広く含む場合があるが、指針は肝臓本体にできる肝細胞がんを対象にした。

 予防、診断、手術、化学療法(抗がん剤)、塞栓(そくせん)療法、局所療法の6分野に分け、合計57項目について、その治療を行うべきかどうか推奨のレベルを決めた。推奨は強い方からA、B、C、Dの4段階。Aは「強く勧める」、Bは「勧める」、CはさらにC1「行っても良いが十分な科学的根拠はない」と、C2「科学的根拠がないので勧められない」に分けられ、Dは「行うべきでない」――に分類された。

■予防 肝臓がんの9割は、ウイルス性の慢性肝炎や肝硬変から引き起こされる。このため肝炎ウイルスを駆除することが、予防の第一になる。C型肝炎についてはインターフェロン治療の有効性が認められている。

■診断 慢性ウイルス性肝炎の患者が定期検診を受けることによって、早期に肝臓がんが見つかる可能性が高まり、適切な治療を受ける機会を増やす。ただし、過去の研究論文では、予後を明らかに改善するとの報告はないため、推奨のランク上はCと低いが、定期検診の重要性を否定するものではない。

■手術 がん治療の基本は外科手術で切除することだが、肝臓がんの場合は特に、がんの大きさや進行度に加え、肝機能の良しあしで手術ができるかどうか左右される面が大きい。肝機能も良く手術の対象となる患者は、肝臓がん全体の3割だ。

■化学療法 肝臓がんは、抗がん剤が比較的効きにくい。塞栓療法が不可能な場合などには、足の付け根や肩に抗がん剤の注入口を埋め込んで、血管に管を通して病巣に直接抗がん剤を送り込む肝動注療法が試みられている。

■塞栓療法 がんに栄養分を運ぶ肝動脈をふさいで、がんを兵糧攻めにする。抗がん剤などを血管に注入し、ゼラチンで固める。切除手術が難しい場合など、最も多く行われている。

■局所療法 超音波の画像を見ながら、外から肝臓がんの部位に針を刺して治療する。手術に比べて体への負担が少ない長所がある。アルコールを注入する治療法、電極の針を刺してマイクロ波やラジオ波という高周波の熱で焼く方法がある。

 中でも、ラジオ波治療は、マイクロ波よりも1度に広い範囲を焼くことができ、局所治療の柱になりつつある。ただし5年前に導入されたばかり。現段階では長期成績が十分明らかになっていないことから、指針では今後、他の治療法と比較した成績を調べる必要があるとされた。

 診療指針は9月にも完成し、年内に出版される。  (2004年8月9日 読売新聞)

核酸の基礎知識はここをクリック

健康ニュース TOPに戻る