「がん情報サイト」開設される。世界の標準治療や最新療法を詳しく。

 がんに関する世界の最新情報が無料で読める「がん情報サイト:PDQ日本語版」が先月、インターネット上に開設されました。米国立がん研究所のデータベースの日本語版で、推奨される治療法や、現在使うことができる治療薬、各種がんの治療成績などが掲載されています。最適な治療法を選ぶのに役立つことは間違いありません

 PDQは、米国立がん研究所が最新の成果をインターネット上で公表するデータベースです。効果を調べる臨床試験で有効と判断された治療法が、がんの種類ごとに詳しく書かれています。国際的な治療指針とも言える「標準治療」で、患者は病状などを考え、医師と相談しながら治療方法を決めていくことが可能となり、患者にとって大きな力になります。

 このPDQ日本語版は、神戸市の臨床研究情報センターが米国立がん研究所から許可を得て、日本語にして毎月更新しています。ありがたいことです。

 日本では医師や医療機関によって治療法がまちまちであることが少なくありません。日本語版を監修する京都大教授の福島雅典さんは「PDQに無い治療は世界で通用する標準治療ではないと考えて良い。がんと診断されたら熟読し、不適切な治療を受けないことが重要です。」と話しています。

 例えばごく早期の前立腺がんに、日本ではホルモン治療を行うことも多いが、PDQでは標準治療とはされていません。肺がんでは、副作用による死亡が相次いだ治療薬「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ)は載っていません。

 ただ、もともと専門家向けの情報なので、一般の人には読みづらいので、まず家庭医学書などで基礎知識を得てから読んだ方が理解がしやすい。国立がんセンター(東京)のホームページにも、がん診療が解説されており、基礎知識として参考になります。

 「がん情報サイト:PDQ日本語版」には、抗がん剤やその副作用、日本で承認されていない薬、逆に日本だけでしか使われていない薬のリストもあります。さらに痛み、うつ、睡眠障害など、がんに伴う様々な問題への対処法も書かれています。京都大などのがん治療成績や、国内で実施されている臨床試験の一覧表もあり大変参考になります。

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