がん放射線治療 着実に普及して「がん療法」の主役に

 放射線治療は、手術、抗がん剤と並ぶ、がん治療の3本柱の一つとされています。米国では、がん患者の65%が受けるほどですだが、手術が重視されてきた日本では、25%にとどまっています。しかしながら最近では「早期のがんを切らずに治せる」と着実に広がってきています。            

放射線治療は従来、再発転移したがんに照射して症状を緩和したり、手術と併用して治療効果を上げたりするのが主要な役割でしたが、最近では手術に代わり、放射線治療を主休にして治癒を目指す部位も増えてきています。

■前立腺がん

高齢者に多い男性のがんで、早期で発見されれば、放射線治療でも手術と同様、10年後の生存率は90%以上とされていまる。通常の照射以外に、前立腺に針を刺して放射線を出すカプセルを埋め込む小線源治療が一昨年から始まっています。放射線治療の比重が急速に高まっています。

■子宮頸がん

子宮の入り口にできるがんです。ごく早期のがんは、入り口をわずかに切除するだけで済みますが、それより進んだ状態では、放射線と抗がん剤を組み合わせた治療法が普及してきました。体外から照射するだけでなく、膣から子宮に挿入した細い器具で内側か

らがんをたたく「腔内照射」という方法がとられます。ただ、専用の設備が必要で、どこでも受けられるわけではありません。

頭頸部がん

舌や喉頭、鼻、副鼻腔などのがんです。摘出手術では、食事や発声などの機能に支障が出ることもあるため、放射線治療が有力な選択肢になります。舌がんなどでは患部に直接刺した針から放射線を照射する治療も行われています。

■肺がんなど

大半の早期の肺がんでは、放射線治療でも手術と変わらない成績が得られることから、2004年4月に健康保険の対象となりました。高齢化が進む中、体力的に手術が難しい患者さんでも治療が可能です。前立腺がんや肝臓がんなどに、副作用が少ない粒子線(重粒子線、陽子線)という特殊な放射線による治療も行われています。医師から手術を勧められた時、放射線治療医に意見を聞くと、治療法の選択肢が広がる可能性があります。

 
最新の原子力技術を利用したがんの治療及び診断については
「公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団」の ホームページ をご覧下さい。

参照:読売新聞 病院の実力シリーズから抜粋  (http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/)

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