潰瘍性大腸炎 抗生物質で新療法

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。患者さんにもご家族にも負担を強いる病気で国の難病に指定されています。

わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は、104,721人(平成20年度特定疾患医療受給者証交付件数より)と報告されており、毎年おおよそ5,000人増加しています。米国の100万人と言われている患者数に比べると10分の1程度です。原因は明らかになっていません。これまでに腸内細菌の関与や本来は外敵から身を守る免疫機構が正常に機能しない自己免疫反応の異常、あるいは食生活の変化の関与などが考えられていますが、まだ原因は不明です。 (難病情報センターを参考にしました。)

原因は不明ということもあり特効薬がなく、ステロイド剤などで炎症を抑え、症状をコントロールすることが一般的ですが、抗生物質3剤を2週間服用するATM療法を行うと、半数の患者の症状が著しく改善することが、慈恵医大柏病院消化器科の大草教授の研究でわかった。研究では血便や下痢が日に何度もあるような中等度以上の患者(116人)では、ATM服用の49%が3ヵ月後に腸管の炎症が消えたり軽症になったりした。ステロイドを止めると症状が悪化する患者にATMを行うと、1年後には35%がステロイドをやめられた。(読売新聞 2010/06/03 夕刊)

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