がん「リスク低減手術」 がんリスクの卵巣などを予防的切除

 そんな手術があるのか!?という思いを抱かれた人も多いでしょう。
 そんな「リスク低減手術」が、がん研有明病院で臨床試験として始まっています。

 [BRCA1/2 遺伝子変異陽性乳がん患者に対するリスク軽減両側卵巣卵管切除術について がん研究会有明病院]

乳癌や卵巣癌の5〜10%を占めるといわれる「遺伝性乳がん卵巣がん」の患者の希望者に、出産が終わった段階で卵巣と卵管を予防的に切除するもので「将来のがん発症リスクを低減する」のが目的です。
 遺伝性の癌は遺伝子が変異していると発症率が高まります。欧米の統計では2種類の遺伝子(BRCA/2)が変異を起こすと、70歳までの発症率は、卵巣癌で1040%(一般の日本人女性は生涯で1%)、乳癌では5070%に高まります。このため、乳癌を患った人に遺伝子診断で遺伝子変異が確認された場合、見つかりにくい卵巣癌も発症する可能性が高いと見込まれるため、あらかじめ卵巣を切除するという方法も選択肢の一つになるわけです。リスク低減手術自体は通常の卵巣切除と同じです。米国ではすでに一般的で、米国の主要がん医療機関が作成した指針は「理想的には3540歳の間に、出産の完了、もしくは家系内の最も早い癌発症年齢に基づき、両側卵巣卵管切除手術を推奨する」としています。
(参考:2012/12/20 読売(夕))

 いずれにしても臓器摘出手術ですので事後の健康管理も含めて、医師、医療機関と十分に相談されて慎重に判断されることが最も大切です。
 #87 閉経前のがん予防目的「卵巣摘出」は悪影響が大きい もご参照ください。

 

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