特 集  2001年度 横浜ベイスターズ展望



2001年度に向けて

98年優勝メンバーである権藤監督、佐々木、ローズ、駒田、島田らが退団し、
チームは改革期を迎えています。
横浜球団は森新監督を迎え、本気で常勝チームを目指す姿勢を見せており、
勝ち続ける中でファンに面白さをアピール出来るチームへの骨格作りを任せました。
常勝というと語弊があるので付け加えておきますと、常に優勝争いの輪に加わり
チャンスがあれば優勝を伺うという事でありまして、どこかのように20連覇しろという訳では有りません。
ファンの期待に応える為にも、フロント、監督、コーチ、選手が一丸となって
チーム改革に取り組んで欲しいものです。
今回は少し早いが、あくまで現時点での展望を記載してみます。



投手陣展望

マシンガン打線、大魔神佐々木が98年優勝のキーワードでしたが、
実態は投手陣を含めたディフェンスの勝利でもありました。
森野球の方向性、ローズが抜けて打線が小粒となったチーム構成上からも
一層の投手力アップが不可欠なのは言うまでも有りません。

<先発候補>

(右) 三浦、川村、小宮山、斉藤隆、福盛、細見、神田、杉本、パワ−ズ
(左) 吉見、野村、ホ−ジマ−

先発候補はこの12人と思われるが、競争の中から6人に絞られる事になる。
数的には非常に充実しているのだが、問題は質がどうかという事になる。
10勝しても10敗するような投手、調子が悪いからといって序盤から失点を重ねるような投手は不要であり、
テーマとしては軸となる投手、安定したゲームメイキングが可能な先発投手陣の確立だろう。
個人的にこうなって欲しいという期待度から、ここは川村、三浦、福盛、神田、吉見、小宮山の6人とします。
森監督も指摘する「同型先発投手が多く、バランスが悪い」という問題点も
速球派の神田、左腕吉見、縦の変化が持ち玉である福盛の先発ローテ入りで解消します。
細見、野村、杉本は先発型だし、各々いいものは持ってるが上記メンバーに続くスタンバイ要員として、
未知数の新外人、斎藤隆らと共に、現時点では先発枠からは外します。
森監督は野村の復活には特に期待しているようだし、本人も復活に燃える姿勢を見せているので
実際は神田、吉見あたりと入れ替わるかもしれないが、さすがにもう軸となる活躍は厳しいと見ています。

<中継ぎ候補>

(右) 横山、前田、中野渡、(細見)
(左) 河原、竹下

中継ぎ候補は5人だが、実際は先発組から外れた投手を中心に編成されると思われます。
前田、中野渡はよほど頑張らないと1軍枠でさえ厳しいでしょう。
先発枠から漏れたメンツは斎藤隆、細見、野村、ホージマー、杉本、パワーズの6名だが、
個人的な期待からは横山、河原、竹下、そして先発組から細見の4名としたい。
中継ぎ左腕の重要性から河原は当確だろうし、竹下も使えるメドが立てば絶対に入ってくる。
抑え候補でもある横山も森監督の期待は大きく、このポジションなら先発枠から漏れたメンツに
ひけはとらないでしょう。
1軍枠を12人と考えると先発枠に入れなかった残り5名はシーレックス行きの可能性も有り、
かつてない厳しい競争である事が伺えます。
しかし、彼ら5名と中継ぎに入れた細見は力次第で先発候補となり得る人材でもあるわけで
長いペナントレースは思惑通りの展開に絶対にならない事からも、十分活躍の場は有ります。
又、中継ぎの役割として敗戦処理要員という問題も有る事から、
場合によっては岡田、米、小桧山あたりを専属で1人枠入りさせる可能性だって有るかもしれない。
ま、細見、河原、竹下、横山あたりにやらせるとは思うけど...

<抑え候補>

(右)木塚、(横山)
(左)森中

基本的に木塚、森中の両名で決まりで、切り札は木塚が務める事になる。
この2人は間違い無くやってくれるだろう。
彼ら2人に何かあった場合(故障あるいは不調)、あるいは負担を軽くする為にも
横山の成長にも期待したい。私だけでなく、森監督も相当期待しているようだ。
場合によっては先発候補から神田、斎藤隆が回る可能性も有るだろう。

<その他>

(右投手)谷口、村西、鈴木寛、小桧山、岡田、三野、五十嵐、米、田中敏、(関屋)、(矢野)
(左投手)関口、(稲嶺)

上記1軍枠に名前が挙がったメンバーから7名程度はシーレックスとなる事から、
よほどの事が無いとこのメンツのベイスターズ昇格は難しいだろう。
関口、小桧山、岡田、五十嵐、米、田中敏の6名はもう後がないメンツなのだが...
谷口、村西、鈴木寛あたりは今年入団組(後藤、東、鈴木健)と共に育成段階だろうが、
下での実績、上の状況次第で1軍抜擢があるかも。
関屋、矢野、稲嶺は故障によるリハビリで勝負は来季以降となる。
いずれも資質十分なので、あせらず頑張って頂きたい。


<総評>

かなり競争は激しくなっており、半端なレベルでは1軍枠にも入れないだろう。
名前や実績にとらわれる事なく、現在の力量、調子をしっかりと見極めた投手起用、
そして全体的なレベルアップを森監督以下首脳陣には期待したい。
主戦投手が昨年の斎藤隆、川村のような状態なら、
先発失格、あるいはシーレックスで調整させるくらいの処置は速やかに行って頂きたい。
それでも十分戦える陣容は揃っていると思う。
最後に、個人的な1軍枠からは漏れた野村、斎藤隆あたりは
実際には1軍枠(先発)からのスタートとなるであろう事は十分承知している事も、
念の為に付け加えておきます。



野手陣展望

ロ−ズの抜けた穴は非常に大きいが、
いつかは解決しなければならなかった問題であり、これは仕方ないだろう。
野手陣に関しては過渡期で有り、新生ベイスターズのスタート元年となるであろう。


<捕手> 谷繁、相川、(鶴岡)

谷繁の意識改革、鍛え直しがカギだが、森監督就任、相川の成長で危機感を感じるハズ。
やってくれると信じているし、これで生まれ変わらなかったらもう要らない。
FAでも何でもして出て行って構わない。
森監督は捕手3人制を採るはずだから、3人目として昇格するだろう鶴岡も
昨年の相川に続いてチャンスが来たら頑張ってもらいたい。
ここは他球団に比べても優れたポジションだと思う。


<一塁> ズーバー、佐伯、(宮内)

駒田に代わって誰が務める事になるのか?
候補は新外人ズーバー、佐伯、宮内の3名だ。
大砲不在のチームだけに、ズーバーが当たってくれれば言う事ないがどうだろうか?
オマリータイプらしいので本塁打は多くは望めないかもしれないが、
3割15〜20本程度の数字を残せる力量があるのなら、やはり彼を起用したい。
彼がダメだった場合はやはり佐伯か。
常時出れば3割15本程度の潜在能力がある訳だし、
ム−ドメ−カ−的な役割も実に貴重なものがあり、再度期待したい。
それから個人的には宮内の多用にも期待している。
もうファームでやる事は無いはずで、持ち前のパンチある打撃を生かせる場面で
もっと出番を与えてやれば、十分活躍する可能性を秘めていると思う。


<二塁> ドスター、(小川)、(万永)、(福本)

ロ−ズに代わって誰が務める事になるのか?
実質候補は新外人ドスタ−、小川の2名となるだろう。
ズーバー同様に3割15〜20本程度の数字を残せる力量があれば、文句無くドスターを起用したい。
こちらはズーバーより長打力、走力、守備力が優れているとの前評判ではある。
オリックスから移籍した小川は貴重な存在には違いなく、持ち前の勝負強さで貢献はしてくれるだろうが、
三塁、遊撃を含めたユーティリティープレイヤーとして活躍させたい選手である。
万永や福本あたりはバント要員、守備要員で起用されるケースはあるだろうが
レギュラーうんぬんのレベルではない。
ドスタ−にはどうしても頑張ってもらわないと困るポジションである。


<遊撃> 石井琢

チ−ムリ−ダ−として彼がどれだけの活躍をしてくれるかが楽しみだ。
万が一、彼が怪我でもした場合は小川が穴埋め候補だろうがそんな事は無いと信じたい。


<三塁> 石井義、小川、(金城)

金城が外野にコンバ−トされて誰が務める事になるのか?
個人的には石井義を抜擢して彼の可能性に賭けてみたい。
打撃センスは素晴らしいものがあり、おそらく常時起用すれば3割15〜20本くらい打てると見る。
しかし、守備力重視の森監督がどこまで彼の守備を我慢出来るのかは疑問であり、
そうすると小川の起用、あるいは金城の復帰という事が考えられるだろう。
それなら石井義を外野にコンバートして欲しいものだ。
ここはどうなるか全くわからないポジションの筆頭だろう。


<外野> 鈴木尚、金城、中根、波留、多村、(井上)、(田中一)

鈴木尚、金城が当確で残り1つを3人で争う事になる。
タコノリは不動のレギュラ−だし4番を務める今季の巻き返しに期待は大きい。
昨秋から着手したノーテークバック打法による飛距離アップ、
松井の3冠王阻止宣言と今オフも意気込みだけは相変わらずだが、
懲りずにまた期待してしまうのがファンとしての悲しい性。
でも、私が彼に一番求めたいのは数字などは二の次でいいから勝負強さなのだ。

それからコンバートされる金城も走攻守の中心としてチーム牽引の役割を果たす
大事な年となるので頑張ってもらいたい。
石井琢と共に価値有る盗塁を増やすのも彼に与えられたテーマである。
問題は残り1つの枠。
実績的には波留だろうし、中根の勝負強さも本当に捨てがたいのだが、
個人的には多村のブレイクに期待している。
なんといってもあのパンチ力は魅力だし、守備力も優れている。
新生ベイスターズの中心戦力として石井義と共にどうしても出てきて欲しい選手だ。
レギュラーを掴み、2割8分20〜25本くらいの活躍を見せて欲しい。
中根は手術の後遺症で出遅れるかもしれないが、
昨年5番に座ってポイントゲッターの役割を十分務めた実績は素晴らしく、
おそらくスタメンに座る事があれば定着してしまうだろう。
正念場の波留もスタメン有力候補には違いないが、あのムラッ気を無くさないと
森監督の心証が悪くなるばかりか、下手したら干される可能性も有ると見ている。
個人的には厳しい年になるような気がしてならない。
井上、田中一は代打、代走、守備要員として活躍の場は増えるはずで、
まずは出場機会のアピールからか。



<総評>

ローズ、駒田が抜け、内野のポジション動向ははっきりしない。
全体的なレベルは外人の力量、若手のレベルアップ次第で変動するが、
森野球の注入を各自が実践出来れば、十分ローズの穴は補えるし、
今年は魅力有る野球を見せてくれる事を信じています。
将来的な展望から石井義、多村を筆頭にした若手には何としてもやってもらわないと困るし、
外人と共に今季のカギを握っているとも言えるでしょう。
名前は挙げなかったが、古木、七野あたりだって抜擢するくらいの事もして欲しい。
1軍舞台での彼らの登場を私は待っています。


 
オーダー展望

<予想されるオーダー>

1番(遊撃)石井琢   
2番(中堅)金城    
3番(一塁)ズ−バ− 
4番(左翼)鈴木尚 
5番(二塁)ドスタ− 
6番(右翼)波留(中根、多村)  
7番(三塁)小川(石井義)    
8番(捕手)谷繁    

こんな感じになるのかな?
個人的願望は「外人が当たり」、「若手もブレイク」という事で、
6、7番は多村、石井義となります。
もっと言えば、外人を下位に落とすくらいの大活躍で
3番石井義、5番多村なんてのが理想のオーダーなのですが。


<外人がハズレ、若手も伸び悩みという場合>

1番(遊撃)石井琢   
2番(三塁)金城    
3番(中堅)波留  
4番(左翼)鈴木尚 
5番(右翼)中根 
6番(一塁)佐伯  
7番(ニ塁)小川   
8番(捕手)谷繁    

これでは優勝を狙うにはお寒いものがあります。
が、それでもまずまずのオーダーは組めるわけで
チーム全体のレベルはやはり高いものがあります。
まあ、このオーダーが実現するようなら夢も希望も無いし、
優勝争いも厳しいでしょうな。