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  〜東京国際フォーラム ホールC '2000.11.1(Wed) (Update 00.11.8 00:39)


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(全てメモと記憶により書いております。)

 小雨模様の中、職場でタキシードに着替え、東京国際フォーラムへと急ぎます。 ホールCは初めて。入り口前到着は18時10分頃でしょうか。まだ開場しておらず ファンクラブの抽選に当たった方は入り口前の奥のほうに、 それ以外の人は手前のほうにゴッタがえしています。 問題の正装ですが、女性群は華やかなドレス風の方が多いのに対して、 男性群はけっこう普通のスーツの方も見られました。 そんな中、私の後ろを今夜の総合演出の秋元康氏が通りました。 思ったほど大きい方ではありませんね(汗)。

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 赤い絨毯が地下からの階段の脇からホール1階へ上がるエスカレータまで 敷かれており、壁際には「Brothers & Sisters」と書かれたシルバーのプレートが 光っています。 座席指定券に引き換え、しばしセレブリティの入場を赤絨毯の前で待つことに。 佐野史郎、浅野ゆう子、黒いシルクハットを被った泉谷しげる、石田純一、といった面々が 次々と会場へ入って行きます。他の方も見かけたと思いますが思い出せません(恥)。

 私の席は2階の後ろから5列目のやや左寄り。定員1502のこのホール、FRツアーでの 小さなホールを思い出させる大きさです。 今夜はステージに向かって右側のエスカレータ、ホール入り口、化粧室などが 一般人シャットアウトで、非常に使い勝手の悪い会場と化しておりました(怒)。
 ステージは左右に東京タワーの下の方の鉄骨をイメージさせるセットが斜めにかかり、 中央にピアノ、右に階段状のバンド、コーラスのスペースが見えます。 ステージ左側は一段高いステージがガラ〜ンと何もなく、少し淋しい感じで広がっています。

 19時20分頃、「ご着席下さい」とのアナウンスがあり、いよいよセレブの方々の登場。 最初こそは満場の拍手が起きましたが、座席指定券を持っているハズなのに、 全員の着席がモタつき、10分かかってやっと着席終了となっては、拍手もだんだん 疲れてきて最後はパラパラという感じに。
 私の席からはほとんど1階の2,3列あたりまでしか見えず、もっぱらこの場面は ステージ左上に設置されている大型モニターで見るしかありません。 さすがに豪華なメンバー、拍手は忘れて、それなりに客席はどよめきました。

 いよいよオープニング、なんと河野洋平外務大臣のメッセージが流れます。 「ユーミン、ヨーミンと呼び合う仲です。好きな曲は『春よ、来い』です。」 「今夜は特別なので、むやみに声をかけたり踊ったりしないように」というような 「ご注意」もありました。

 19時34分頃、ミュージシャンが右より持ち場に付き、ユーミンは左から登場、 ピアノに向かいます。FRツアーの時のような肩にヒモが垂れているドレス、 色は少し違ってワインレッドとでもいうのでしょうか、しかも光っているモノ。 靴はヒールのある黒いブーツのように見えました。
 そして始まる「(1)恋は死んでしまった」。一気に会場はヒートアップ。 メンバーはステージ3段目左から武部さん、村石さん、2段目左から田中さん、市川さん、 中川さん、小野かほりさん、1段目はコーラスの今井君と村石由香さん。 そうティナさんはおりません。後で聞いたのですが、この夜は隣のホールAでの 和田アキ子コンサートにご出演だったとか。 みなさんの衣装も今夜はドレッシーな感じです。FRツアーを思い出しますが、 間奏でのコーラスとの踊りの場面はありませんでした。
 ひき続き「(2)ずっとそばに」。久しぶりに聞かせていただきました。

 そしてMC。
 「今晩は、ようこそ。ここからの眺めはすごいです。想像を絶する、想像以上。  まるで芸能人のサファリパーク。いつものコンサートとちょっと違う、いや随分違う。 色んな方にお手伝いいただき、楽しい時間を過ごしたいと思います。 今夜はドレスコードを設けました。女性は悩まれたでしょう。」
 そして客席を見渡し「津川さん、お久しぶりです!」と白いスーツに身を包んだ 津川雅彦さんへ話題をふるユーミン。ちょっとぎこちなく大丈夫?!  何とかインタビューの時間も過ぎて「石井竜也さん、助けてよ」と何とかつなぎながら 石井竜也さんをステージに呼び寄せると「笑っていいとも!で一回しか歌ったことない」と やはりこれっきゃないの「(3)愛のWAVE」。さすがエンターテイナーの石井さん、 イマイチ盛り上がりに欠ける会場を元気の良いアクションで活気づけます。 ウ〜ン、この二人でこの曲かァ、、2度と聴けないかもとゾクッとしてきました。
 そのまま「(4)真夏の夜の夢」へ。これまた派手なダンシングでますます雰囲気を盛り上げます。
 ざわめきを残しながら次のゲストアーティスト、スガシカオ氏がステージ右から登場。 「石井さんの後はまずいんじゃないの?」とユーミン。「やりずらいっす」とスガ氏。 「スガさんの曲も好きだけど、声が好きでスガ君の声で歌ってくれたらと想像して 作ったと言っても過言でない程」の曲とのことで、「(5)君なき世界」。しっかりハモってました。

 次に、「今日は一度きりのステージなので、悩んだんですが・・・リクエストを聞いてみたいと 思います。」と次々に客席のゲストに問いかけます。メモっただけでも・・・
 奥田瑛二さん:青春そのものという感じで「海を見ていた午後」「あの日にかえりたい」、 その奥さん:「春よ、来い」、 浅野ゆう子さん:「ルージュの伝言」着メロです、 北川悦吏子さん(脚本家):「埠頭を渡る風」、 松嶋菜々子さん:「君なき世界」「魔法の鏡」、 山藤章ニさん(イラストレーター):「中央フリーウェイ」、 藤波辰巳さん(プロレスラー):「春よ、来い」、 この後更にリクエストを聞いていくのですが・・・
 結局選ばれたのは「松任谷由実さんのリクエストで(笑)」「(6)PARTNERSHIP」。 この時既にカーテンが降りていてステージ上はピアノだけでしたが、途中からバックより 照明があたりバンドが透けて見えての演奏が加わります。生演奏では初めて聴くバージョンに感動。
 続いて「(7)ひこうき雲」。いつ聴いても衝撃的な曲で、今夜にふさわしい選曲だと思います。

 しっとり気分を変えるかのような生オケコーナー(余興コーナーか?!)へ移ります。
 「今日はカップルでおこしの方もいらっしゃいます。石田純一さん!ワイドショウのかたは  来てませんのでリラックスして・・・隣に福岡翼サンが!」とここで客席でザワザワと。 さあステージへ、と打ち合わせがあったのかなかったのかゾロゾロと・・・
 ピアノのソバの椅子に林真理子さん、天海祐希さん、石田純一さん、長谷川理恵さんも(!)。  「異色のミュージックフェアみたい」とか「二人の人前結婚式〜」などと若干ユーミンも はしゃぎつつ、石田純一さんをおだてながら(?)ピアノに向かわせ彼のピアノで「(8)海を見ていた午後」。 「キーどうします?」と言う石田氏に「合わせますよ、長谷川サンのキーですか?」とシツこいYM(汗)。 いちおう無難にこなして終わった後に「すごい!さすが平成の火野正平」と追い討ちをかけるYM。
 続いてとっつきは遅かったけど、結局歌ってしまった林真理子さんの「(9)赤いスイトピー」。 歌の出来栄えは・・・放送を見てのお楽しみということで・・・。「一緒に歌えるなんて」と感慨深げのお二人。
 更に「宝塚の発声って独特ですよね〜」と天海祐希さんに話題をふりつつ「(10)スラバヤ通りの妹へ」。
 何となくこのへんは本放送ではカットされそうな予感を抱きつつ、ミュージシャンの登場再開。  佐藤竹善さん(Sing Like Talking)、根本要さん(スターダストレビュー)の二人がギターを 抱え、ユーミンはピアノに向かい、バンドも参加して豪華な感じで「(11)守ってあげたい」。 だんだん中盤に入ってきた感じになってきました。ユーミンの気分も落ち着いてきたようで、舌好調。 ゴスペラーズの出番となり、「私のナンバーをオリジナル以上に歌いこんでくれています」と紹介。 「ご当地ソングと季節モノは作っておくと美味しいの」と笑わせたのが「(12)A HAPPY NEW YEAR」。

 この曲の間に衣装チェンジ、今度は水色のツヤのある短めのワンピースで登場のユーミン。 いよいよ後半へ入るようです。
 「よくされる質問で、歌は実話ですか、というのがあります。300曲全部が実話だったら 身がもちません(笑)。」そしてムッシュかまやつさんのほうを見ながら 「中央フリーウェイは25年程前にかまやつさんと番組に出た時に、私がかまやつさんに 贈った曲で、かまやつさんは”楽しいバス旅行”という曲を贈ってくれました。 フルコーラスでおおくりしましょう。」という感じで「(13)楽しいバス旅行」。 演奏もなく実にシンプルなアカペラでございました。これこそ2度と聴けない名曲(?)。
そして今度は「(14)中央フリーウェイ」。星空のような電飾付き。ただし流れ星はありません(哀)。

 続いてゲストとの共演に戻り、トリビュートアルバム「Dear Yuming」ふうの展開に。 まずはちょっと肌を出した黒いインナーのNOKKOと「(15)COBALT HOUR」。何故かユーミンは指揮棒を手に、くるくる廻って歌う NOKKO。ステージ上からは幅広の銀色の帯がヒラヒラと下がっております。
 「(16)恋人がサンタクロース」は細かい赤と黒のチェック柄のスーツ姿の奥居香さんと。 ミラーボールも回りだし明るいムードに包まれて更に盛り上がった雰囲気に。
 「去年はトリビュートアルバムが出て、フォロワーがたくさんできて光栄です。」とユーミン喜びの声。  「即成仏しても・・・」なんて言っていたような記憶も。。
 「では気分をかえて」と客席から引っ張り出された男5人衆は、松尾雄治さん、鈴木亜久里さん、大林宣彦さん、 鳥越俊太郎さん、間寛平さんの各氏。ゾロゾロとステージ左へ消えて、何が始まるのかと思いきや、 「ありがとうございました。ピアノを運んでいただきました。」とこれだけで退場。
 そして、「クリスタルのピアノを弾けるのは世界でたった一人。 かなり昔からの友達なんですよ。緊張しますね。」と紹介したのはYOSHIKI!。 彼がイントロを弾き始めますが随分長く、なかなか曲が分かってきません。 ン〜、こ、これは「(17)翳りゆく部屋」ではないですか。スモークもステージ後方から流れ出し 鳥肌モノのシーンでございました。ム〜これも2度と聴けないです。。 演奏後、1階セレブ席あたりからスタンディングオーベイション、スゴい拍手。 それにつられて2階席も総立ち状態に。


 1曲だけでは惜し過ぎると思っていると「もう一人LAから」と杏里さんの紹介、「(18)真珠のピアス」です。 先ほどの佐藤竹善さん、根本要さんもコーラスとして参加、空いていたステージ左側の 一段高い部分に陣取ります。例の曲振りをしたくなる衝動を抑えます(汗)。 このコーラスの佐藤さんを紹介する時、ユーミン、ちょっと名前を間違えてしまいましたね〜。
 どんどん会場の興奮度は高まる中、「(19)カンナ8号線」。逗子を思い出しました。 リズム感あふれますが、いつ聴いても切なくなる曲です。 この盛り上がりパターンってライブの終わりが近いって感じさせますね。

 そして長いMCが始まりました。
 「はっきり言って不安が一杯でした。ここに上がるまで想像がつかなかったし。 何だか都合のいい時だけ友達とか仲間とか言ったりして。友達になることは難しいことじゃなく、 友達でいるのは難しい。こういうステージが出来たのが夢のようです。一生返しきれない 借金のようで。今は実感はないでしょうが、何日、何か月、何年か後に大切な思い出として 心に蘇らせるでしょう。」こちらもジ〜ンときてしまいました。
 「最後の曲はASKAとです。」黒のスーツで決めたASKAが登場し、二人並んでの「(20)春よ、来い」。 ASKAのキーは高いように聞こえたものの、場内ピンク色の照明に包まれ、これまたもう2度とない 顔合わせかと思うと、ずっと歌い続けて欲しくなりました。 またまた大拍手が響き渡る中、他のメンバーはステージのソデに消え、ユーミン一人が残っています。
 「どうもありがとうございました!」終わってしまったのは21時30分頃。

 公開録画でアンコールはあるのだろうか?という不安もよぎりますが、 普通のライブと同様、手拍子が続き期待感は否応無しに高まるのみ。 2分後、茶色(だったと思う)の光モノが付いたモーニングのような感じの衣装でユーミン再登場。 メンバーの紹介です。晴れてちゃんと「村石有香さん」とも。
 「今日は幸せです。70歳、ヨボヨボになってもこういうことをするとしたらまた来てくれますか??」 っとちょっと寂しくなりそうな問いかけにもワ〜ッと声援が巻き起こります。 「ついて行きますとも」と心の中で返事をしているワタクシメ。 聞き覚えのあるイントロが流れ出し、始まる「EC-1 DESTINY!」。 もうこうなってくると公開録画とも思えず、普通のライブと全く同じ熱狂状態。 2階席はほぼ総立ちで、例の振りもみん〜なでやってしまいました(汗)。
 もう暑くてタマラン状態の中、いよいよオーラスの「EC-2 卒業写真」へ。やはり最後はこの曲かァ・・・
 「どうもありがとうございました。お休みなさい。」とお別れの言葉を残し、お開きは21時43分頃。


 始めのうちはカメラが邪魔で(2階席からは左右にクレーンが2台、ステージ前に2台、手持ち式が1台、ステージ奥に固定式1台が 見えました。1階後方とかにもっとあったのだと思います。)、余りにもテレビ番組然とした雰囲気に 親しめず、このスペシャル具合がピンときませんでした。 最初は客席とのキャッチボールもハズれ気味に思え(特に津川さんに振った場面あたり)、 ユーミンも少し緊張しているようで、気の毒にさえ思えました。 セレブ席を映す為でしょうか、客席を照らす照明もうるさく感じましたが、だんだん盛り上がって 終わりの方は、これは本当に2度とない、そして21世紀の本流となるデジタル放送の歴史的な 開局記念番組だったんだと、本当に入場できた喜びにひたってしまいました。
 ユーミンなればこそ、こんな番組が出来たんですよね!

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Song List

(1) 恋は死んでしまった
(2) ずっとそばに

MC

(3) 愛のWAVE(with 石井竜也)
(4) 真夏の夜の夢(with 石井竜也)
(5) きみなき世界 (with スガシカオ)

MC (客席のセレブへリクエストを尋ね)

(6) PARTNERSHIP (松任谷由実さんのリクエストで)
(7) ひこうき雲

★以下3曲生オケコーナー((8)除き、piano:ユーミン)
(8) 海を見ていた午後 (piano:石田純一)
(9) 赤いスイトピー (song:林真理子)
(10) スラバヤ通りの妹へ (song:天海祐希)

(11) 守ってあげたい (with 佐藤竹善、根本要)
(12) A HAPPY NEW YEAR (ゴスペラーズのみで)

(13) 楽しいバス旅行 (セブンスターショウでムッシュかまやつさんから贈られた曲)
(14) 中央フリーウェイ
(15) COBALT HOUR (with NOKKO)
(16) 恋人がサンタクロース (with 奥居香)

MC

(17) 翳りゆく部屋 (piano:yoshiki)
(18) 真珠のピアス (with:杏里、chorus:佐藤竹善、根本要)
(19) カンナ8号線
(20) 春よ、来い (with ASKA)

(21)EC-1 DESTINY
(22)EC-2 卒業写真

◎出演メンバー:普段のライブと同様(但しティナさんは出演せず)