PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO again! '00.12.3(Sun) 青山劇場 (Update '00.12.5)

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 村上"ポン太"秀一さんが、ピアノ:佐山雅弘さん、ベース:バカボン鈴木さんと組んだユニット、 "PONTA BOX"と吉田美奈子さんのジョントライブ。昨年4月、青山円形劇場の3Daysが大好評につき、 今年は青山劇場に舞台を移しての再演となりました。
 予定より約10分遅れて、3名のメンバーが登場。 左に佐山さん、真ん中にバカボンさん、右に村上さん。 そしてしばらく続くジャズサウンド。 曲の間はシーンと静まる客席、終わるとスゴい拍手。 3人のアンサンブルも素晴らしく、時に激しく時にやさしく 楽器の音が素直に響いてきます。 "ポン太"さんも決して力だけのドラミングじゃないですね。

 そして最初のMC。「前座のPONTA BOXです。」と軽妙な"ポン太"さん。 ステージ後方に、フルート、クラリネット、トロンボーン、フレンチホルンの 4名のミュージシャンが加わり、バカボンさんもウッドベースに取り換えて、いよいよ 吉田美奈子さんの登場です。特徴的な長い髪、もう腰まで届きそう。
 デビュー当時の美奈子さんはあまり良く聞いておらず、関心を持つようになったのは、「gazer」とか 「SPELL」といったゴスペル調の曲で再注目された比較的最近で、その前に 一度「東京グローブ座」で聴いた時はロック調の曲が多く、少し怖いメークだった 覚えがあります。今夜はロングドレスで正にアダルティな雰囲気。

 今夜はこのメンバーのアルバムの曲が中心、つまりジャズのスタンダードナンバーです。 久しぶりに聴いた生の美奈子さん、声が一段と丸みを帯びソフトになったような 感じがしました。伸びやかさは安定感タップリで、ゆったり気分で吸い込まれそう。 「all of me」「blue moon」、アンコールは「星に願いを」と おなじみの曲が多く、何やらホンワカ気分になれました。

 今夜のライブは無料インターネット接続事業者「ライブドア」を通じて、 生中継されてたそうで、BSフジで「ずっと好きな歌」という番組も始めた"ポン太"さん。 「今夜は"Groove Dynasty"と重なっちゃって」と、うれしそうでもありました。 そうちょうど同じ時間帯にWOWOWで「Groove Dynasty」も放送され、冒頭の楽屋のシーン。 ちょっとコワモテ風の貫禄でいながら、眼差しは優しそうな感じで、頼れる存在感がありましたね。 今月はこれから「六本木PIT-INN」で、色々なミュージシャンとユニットを組み、5Daysぶっ通しライブを挙行。 スゴいです。

 流行に追われ追うこともなく、自分達の音楽を極めているミュージシャン達。 ちゃんと聴いて応援しているお客さん。アンコールでは佐山さんの音頭(?)で 客席からの手拍子も加わって。 外は寒い夜でしたが、心が暖かくなるひとときでございました。
 美奈子さんのアルバムも久しぶりに聴いてみて、やはりこの人も上手いのなんの。 今度は彼女オリジナルの曲を聴けるライブにも、久しぶりに行ってみたくなりました。