画像=4K  Tin Pan CONCERT 1975-2001
  '00.12.20(Wed)

  NHKホール
  (Update '01.2.12)

画像=4K 〜画像は"WHAT's IN? 2月号"より (c)(株)ソニーマガジンズ


 マイペースで活動を再開した「Tin Pan」のこれは貴重な第1弾ライブ。
 今夜の会場は何か客層が業界っぽい人が多く、年齢もどちらかといえば高め。
先日のNHK-BSデジタルでの「細野晴臣イエローマジックショー」にも出ていた佐野史郎氏、
あの田中章弘氏も来られたとか。
私は解散したフライングキッズのボーカルのかたをロビーで見かけました。

 予定より少し遅れて、3人がステージに登場。声援が熱いです。
 そして1曲目スタート。鈴木さんのギターにスポットライトがあたり、細い反射光が
サーチライトのようです。軽快な中にも重厚な落ち着きのあるサウンドに心も弾みます。

 それにしても、ライブのタイトルが「1975-2001」。
 日本のポップスの歴史を築いてきたアーティストたち、との説明にはひれ伏すばかりです。
私はティンパンアレイとかキャラメルママとか、当時ちゃんと聴いていた訳ではありません。
彼らと一緒に活動していたシンガーのほうに、好みのジャンルのかたが多かったですが。
今回の復活でも、自分では懐かしさはなく、新しいモノとして受け止めています。
先入観でなくて、やはりこの寸分の隙もない、ドッシリとした演奏はスゴいと思いました。
細野さんの語りでの進行も、全くマイペース、自然体が素敵です。
存在感が歴史を語るとでも言ったら良いのでしょうか。老練のジャズミュージシャンの
セッションもこんな感じなんだと思います。

 最新の復活アルバムからの曲が続いたあと、ゲストミュージシャンが次々登場し、
スペシャルセッションへ。吉田美奈子、大貫妙子、小坂忠、忌野清志郎の各氏。
ステージがパッと華やかな感じに包まれます。特に最後に登場の忌野清志郎さん。
この誰にも真似できないキャラクターは、会場を沸かせて実に印象的な本編の幕切れでした。

 アンコールも盛大な拍手で終わり、そしてWコールはやはりアルバム最後の曲「Growth」。
私がこのアルバムの中で最も好きな曲。何のハッタリも無理もしていない、
でも心にしみわたる素晴らしい曲。この味わいは何と表現してよいのやら。
 ラストにふさわしい曲でしたね。

画像=5K  ★このライブの模様はNHK-BS2で3月28日(水)
  26時から27時30分に放送予定です。


 ★入り口ソバの献花スペースには、松任谷ご夫妻からのもありました。
  画像右の白い花がそれ。その手前は森高千里さんより。
 (画像提供は愛読者様です。)



*本日の曲目("WHAT's IN? 2月号"より)

(1)Been Beat
(2)Queer Notions
(3)Fujiyama Mama
(4)Starlight Strut
(5)Flowers
(6)週末
(7)突然の贈り物
(8)Travellin' Mood
(9)OCCAPELLA
(10)PON PON蒸気
(11)機関車
(12)ほうろう
(13)LADY PINK PANTHER
(14)ソバカスのある少女
(15)北京ダック
(16)BLACK PEANUTS
(17)BON TEMPS ROULER
(18)HAND CLAPPIN' RHUMBA 2000
*
EC1 東京ラッシュ
EC2 さよならアメリカ、さよならニッポン
EC3 Growth