2001年11月のBunkamuraウィーク (Update '01.11.24)


 余り考えずにたまたま手配してしまった2公演は、
 同じ建物内にあるホールで、しかも同じ週だったのでした。
 どちらも18時30分開演、渋谷駅へ向かう人波をかきわけ会場へ急ぎます。
 せめて開演は19時にして欲しいところ。
 街のあちこちにはもうクリスマスツリー等がちらほら。
 

松たか子 concert tour Vol.1 "a piece of life"
  '01.11.19(Mon) オーチャードホール

 たか子さん、本人がどんなに気さくに振る舞っても、たとえタバコなんぞ吸っても こちらではお家柄を意識せざるを得ず、妙に自分のオヤジ心を刺激される お嬢様だと思います。
今回初のライブツアー決行ということで、FCに入ってまでチケット確保(汗)。
 一番関心あったのが客層なのですが、20代後半のオトコのファンが多かった ように思います。あと若いカップル。注意して見ると40代もチラホラ。 10分ほど遅れ、ライブスタート。黒いドレスに腰から赤いレースの帯を 下げてステージ下手のバンドの裏からせり上がってまいります。
 8曲歌って、バンドのみにより演奏1曲の間に衣装替え、8曲歌って本編終了。
 演劇の時と同様、声はものすごく良く出ていて、発声の基本は十分でしょうか。
 ファンの声援はスゴいですね。 手拍子が似合わない曲にも、一人でやっているヒトがいるのには閉口しましたが。 終盤は総立ち状態で、渋々ワタクシメも立ちました。 今の若いヒトのノリってこうなんでしょうか、何にでも手拍子って感じ。
 最後は「たか子〜!」「松ちゃ〜ん!」と何となく、オジサンにはついて行けない感じも。 でもこれって学生の頃に少し追いかけていた(?)キャンディーズのライブを 思い出させ、こういう気分に懐かしさが漂ったのは我ながら面白かったです。
MCでは「歌いはじめて5年くらいになり、アルバムも何枚か出して満足して曲をお聴かせできる時期になりました」 というような初ツアーへの抱負を語っていました。

 ジーンズにTシャツという軽装になってのアンコール2曲に、ダブルコール2曲。
 全体的にちょっと発声が力み過ぎに思え、曲調も曲感もバラエティに富んでいるとは言えない 感じですし、一人称の「私はこう思う」的な曲が多いのですが、 それでも正に等身大の今どきの素直な気持ちが詰まっていて受けるのでしょう。
 「歌い上げ」系の曲の数々の中に、力を抜いたボサノバ、サンバ風の軽い曲が CDに入っていて、私はそんな感じのシンプルな曲の方が好きです。 ダブルコールはピアノの弾き語りで、しっとり、静かめでなかなか聴かせました。
 
 FCは会報の他、ID/パスワード制のメンバー専用ウェブ、ツアーグッズもしっかり マーチャンダイジングされて、なかなか商売上手に運営していると思います。
 まるで写真集の趣きのパンフ(→)だけ買ってまいりました。
 そうそう、かつてユーミンのライブにも参加していた大滝裕子さんが ただ一人のコーラスとして、素晴らしいハモりで歌に厚みを与えておりました。
 ということで、次のライブに行くかどうかは分かりませんが、 来年1月の演劇の方はちゃっかりとFC会員優先権を使ってしまった次第。

◎1階9列
画像=13K




伊東ゆかり コンサート2001
  '01.11.22(Thu) シアターコクーン

画像=5K  こちらはチケット手配当時は、11月には何もライブが入っていないという理由から、 シゴト帰りにちょっと聴いていくのも良いかな、という程度で決めた公演。
 こちらはもうオジ様、オバ様ばかりでございます。
 9人編成のバンド、オープニングからエンディングまで、もうそれこそ パッケージされていて、いつどこでも開けるコンサートという構成です。 年末のディナーショウもこのまま行けるのではないでしょうか。
「踊りはできない、おしゃべりも巧くない、こんな私だけのおもてなしの世界へ、 ようこそお越しくださいました。」と入場時配布のパンフ(←)のメッセージ通りの 雰囲気あふれるものでした。
 

 やはり年季の入った落ち着いた中低音ボイスの表現力は素晴らしいと思います。
 私は今さら「小指の想い出」や「恋のしずく」でもないと思いますが、 ヒット曲の威力は大きくて、やはり受けていて拍手も大きかったですね。 オールデイズポップスやカンツォーネのメドレーは、懐かしくもあり、 彼女の活動の原点でもあり、聴きどころでございました。

 客席に降りて歌う場面や、客の中から夫役を選んで舞台へ上がってもらっての 一曲(妻から夫へ聞かせるカタチの曲で、最後は軽くもキツい落ちのある"誰に会ったと思う?")も、 いやらしさが微塵もない(?)お色気もあって楽しめました。 (お礼のプレゼントはその御夫婦名をその場でサインしての最新CDでした。)

 本当はジャズっぽいスタンダードナンバーを聴けたらなァ、と思いつつ ライブは終わってしまったのですが、ロビーに出ると喫茶エリアで バンドが演奏しており、客が集まっているではありませんか。。
 ちゃんとマイクスタンドもあり、ビデオを回している人もいて、 これは「帰っては損」だと、しばらく私も待っておりますと、 コーラスの2名の男性にガードされご本人登場。 題名は知りませんが、スタンダードバンバーを1曲プレゼントしてくれました。
 「良いクリスマスを。」と言って控え室へと消えて行きました。

 こういうロビーコンサートのサービスなんてうれしくなる企画ですね。
 それにしてもちゃんと熱烈なファンが来ているのがスゴいと思います。
 アンコールになるとファンからのプレゼントを受け取るシーンがあるのは、 こういうコンサートでは一般的なことですが、富山からとか石巻(だったか)とか 遠くから来られている人もかなりおりましたです。
 主催者への直接電話予約の結果、A列(4列目)という席の良さもあって けっこう満ち足りた時間を過ごせたと思いました。