2002年9月のユーミン関連イベントウィーク  (Update '02.9.17)

☆その☆ 9月4日(水) 「136s of YUMING and illustrations」トークショウ

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 かなり小さな会場でした。
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 トークショウの後でサインをお願いする方々。

 期間中の水曜日の夜はイラストレーターの方にお会いできるサロンの日。
 この日は応募制によるトークショウで、その出演者と出品作品は、
・上田三根子氏(TYPHOON)
・佐々木悟郎氏(瞳を閉じて)
・渡辺宏氏(航海日誌)
・進行役:主催者サイドより大迫氏
(ユーミンと同窓の方。
 体育の単位取得の際、赤いホットパンツ姿が印象的だったとのこと)

 苗場のライブ会場並みに前後間隔の狭いぎゅう詰めの席に座ると、 まもなく缶ビールやジュースの御もてなしを受けつつ、 出演者陣が入り口より入場されてトークショウのスタート。

 まずはユーミンとの関わり方について、佐々木・渡辺両氏はそれほどのファンではないとしながらも 荒井由実時代の曲に思い入れがあるご様子。上田氏はアルバムを「かなり持っています」と、 この3名の中では一番のユーミン通のようです。

 出品作品について、どうしてその曲を選んで何を描こうとしたのか。
・渡辺氏
 自分の記憶の中にある曲で、逗子のライブを観て海とか時間帯とかが、 歌詞とピッタリ合っていたので。
・佐々木氏
 明るすぎない(マイナーセブンコード)哀愁を帯びている曲で、 ナゾが多く詩が難しいのですが、シンプルな絵を付けた方が良いと思って。
・上田氏
 好きな歌で、人間が出てくるのがいいな、ということでちょと色っぽいものを。  ブラインドの外に見える家はユーミンの家のイメージ(自宅から見えるそうです)。

 各自の選んだ作品ベスト3、自分の作品の制作過程とか、ちょっと裏話的な話題もあり、 なごやかな雰囲気でトークは続きます。
 3氏それぞれが、気になった出品作品をあげて語るコーナーも興味深かったですが、 とても全貌は紹介できないのが残念です。スーパーイントロクイズもありました。

 イラストレーターの方々とのお別れを惜しむかのように、 ショウの終了後も会場内には大勢の方が残っておりました。


・後日、あらためて同展を訪問、136作品をゆっくり鑑賞しました。

 どうしてもメロディーや歌詞が浮かんで、さすがピッタリとか、エ〜どうして?と 色々思いながら、作品に添えられた作者コメントや経歴を読むと、また感じが異なって見えたり。
 みなさんかなりのキャリアを持つ方ばかりなんですね。 詩や曲に惑わされずに、作品そのものを観てイメージをふくらませるのも一興で、 人それぞれに楽しめば良いと思います。

 それにしても136作品とは壮観。曲の引き出しが多いユーミンの世界が、 イラストを通して更に拡大していったように思えました。

☆ユーミンからのメッセージ(同展図録より抜粋)

 一作ごとのタイトルをかくし、何の曲かあててみたら、きっと私自身も知らなかった 深層心理が映し出されるだろうか。そんな、うれしはずかしい気持ちを、誰かれかまわず自慢したい。 けっこう沢山歌を作って来たYUMINGは、とうとう、憧れのイラストレーターズの ギャラリーにしてもらえたよと。

☆その☆ 9月7日(土)  ブレッド&バター −My Home Party−
     〜鎌倉歐林洞ギャラリーサロン

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 たまたま逗子のライブの際に初めて訪れた時に、このライブを知りその場でチケット確保。
 かつては美術館だったというこのお店の2Fホールが会場で、実にクラシックで落ち着いた感じ。
 休憩時間のティータイム(ケーキ、ワイン、紅茶各自よりどり)もおしゃれ感いっぱい。
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 IWASAWA SATSUYA
  (Vocal & Guitar)
 IWASAWA FUYUMI
  (Vocal & Guitar)
 ICHIKAWA SHOJI (Guitar)
 MATSUBARA MASAKI (Guitar)
 TANAKA AKIHIRO (Bass)
 SAITO NOBU (Percussion)

 おなじみのメンバーの演奏を楽しみに来たつもりだったのですが、 まさかユーミンご来場とは驚くやら感動するやら。  一般ピープルに混じって、最後列におつきになりました。  本編終盤に、ちゃんとその紹介もされて、ユーミンは手を振って声援に応えられておりました。 お隣りは石川セリさんですね、おキレイな方です。

 湘南サウンドのイメージにピッタリのブレバタサウンドを 生で聴くのは初めてで、アーティストとの距離は近いし(目の前!) かなり狭いホールに響くアコースティックな音は実に心地よい。 ファンとのコミュニケーションも ある意味で至上のものかもしれませんね、お互い顔見知りのようで。

 バックの演奏も実に聴き応え十分、斎藤ノブさんのMC(?)にも笑わせていただきました。 クリーンな、甘酸っぱい感じの曲は時代に左右されない、お二人独自のサウンドと言えるでしょう。 そんな中、ブレバタのお二人がかつて住んだことのある、 目黒区のマンション4階をモチーフとした曲「405号」の時にハプニング。
「見下ろすと流れるは神田川」と説明する幸矢(弟)さんに、「目黒川!」という女性客の声が響き、 しばし「川の名前論争」のような感じに笑いとどよめきの会場内。 ウソラジオによると声の主はユーミンのお知り合いで、思わず身を潜めたくなったとか(爆)。

 アンコールはユーミンご来場に感謝の意味も込め、「あの頃のまま」と「湘南ガール」。 ファミリーコンサートといった感じで、くつろぎの時間もあっという間に終了。

 その後、1階ティールームでメンバーの打ち上げ(?)に顔出ししたユーミン、 ご機嫌だったのでしょうか、入り口前に待機していた私たちに「どうも〜」と言って、 セリさんの車に同乗してお帰り。
 いや〜、異様に幸福感に包まれた夜でございましたです。。


☆その☆ 9月8日(日)  Yuming Tribute Piano Concert
     〜表参道 LAPIN ET HALOT

画像=13K  賑やかな街の横道を入るとそこは閑静な住宅街。1階はギャラリー、今回の会場はB1。
 階段を降りるとマスターやおなじみさんがお出迎え。
 今回のピアニストはユーミンの曲なら何でもOK、「吉祥寺の武部聡志」と呼ばれる 笛木健治さんです。
(LAPIN ET HALOT、BAR babylon、笛木健治氏、3者共催によるライブです。)

 ちょっとまだ暑い日曜日の昼下がり。こじんまりとしたホールに響くユーミンの ピアノアレンジ曲の数々。ドリンクをいただきつつ、これまた優雅な時間が流れます。

 シャンソンが流れるカルチェラタン、、みたいな雰囲気を思わせるアコーディオンを 弾きつつ笛木さんがホール後方より登場、意外な開幕です。
 グランドピアノの前に向かい、「恋人と来ないで」でスタート。
「世界で初めてのユーミントリビュートコンサート、初日にありがとうございます(笑)」。
 途中休憩をはさみ、アレンジ違いコーナー(DESITNYのRaga#3ふうetc.)、 表参道名物(笑)リクエストコーナー、イントロクイズ(ピアノキーの1押しによる曲名当て)、 両手で別々の曲を奏でる実験コーナー、 大メドレーではレアな曲(Lonesome Cowboyとか不二家ソフトエクレアの曲)もあり、 企画も満載。
 歌詞のないピアノ演奏でも、頭の中では歌詞がミックスされ、 珍しい味わいが面白かったです。
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 サイン、日付入り笛木さんの手形付き「うちわ」がイントロクイズの賞品でした。

 今年の逗子を思い起こす「晩夏」がWコール、夕刻間近に幕を閉じました。 笛木さん、スタッフのみなさまお疲れ様でした。
 次はいつですか??