前口上

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■ はじめに

 この前口上は2020年に書き直しました。年齢や経過年数、時代背景は2020年のことですので、その点ご承知おきください。
 これまでページの更新が進んでいませんでしたが、新型コロナの影響で家にいることが多くなり、今古いページの更新に取り組んでいる最中です。新しいネタについては、またぼちぼちアップしていきますので、乞うご期待(?)

 2005年から細々と続けてきたこのページも、とうとう15年以上たちました。その間、応援してくださった方々(さほど多くはないと思いますが)には感謝申し上げます。またそうではなくとも、HPを参考にしてくださったり、私の知らないところで取り上げてくださった方々にもお礼を申し上げます。ここまで続けられたのも皆さまのおかげと思っております。
 と、何となく弱気な感じの挨拶で前口上に入りましたが、別にこのページをやめるというわけではありません。ただ、私も15年たって年齢も15増えたわけで、そのことをあらためて考えると、このページもそろそろ大幅に見直しを図る必要があるかなー、と思っている昨今です。
 まして、2020年初頭からはじまった新型コロナの蔓延は、個人だけではなく社会全体、あるいは人類の歴史に大きなインパクトを与えているといっていいでしょう。もちろん人によって影響の違いはあるでしょうが。
 ま、それはさておき、初めてこのページを見る方もおられると思いますので、あらためて前口上ということで。

■ ホームページ(HP)を立ち上げようと思ったわけ

 私の個人的なことはプロフィールを見てもらうとして、占いについていえば、占術とくに中国占術を勉強中です。ただし、どこかの流派や団体に属しているわけではなく独学で勉強している者です。お断りしておきますが、私は占いの愛好家ではあって占師ではありません。いまだに会社員を続けており(定年間近だが)、占いを生業としているわけではありません。

 1999年から台湾や中国に出張する機会が増えて、また2002年から2年半ほど台湾に住んでいたのですが、そのときに知ったのは、中国や台湾には初心者から中級者を対象とした占術に関する考えをまとめた本が数多くあるということでした。しかもそれは街の小さな書店でも買うことができました。もう記憶が定かでないのですが、台湾で買った最初の占いの本は武陵出版の『最新八字造化真跡』(劉金財著)だったと思います。他にも六壬の古典を買ったと思います(たぶん『壬帰』)。六壬の本はともかく『最新八字造化真跡』はひたすら著者が看た命式の解説です。明らかに中級者向けに書かれたもので、それがちょっとした書店で買えました。
 最近は日本の一般の書店でも中級者向けの占術の本をぼちぼち見かけるようになりましたが、以前は占い専門の書店に行かないと中・上級者向けの本はなかなか手に入らないものでした。(私は昔はもっぱら通販を利用していました)

 台湾でのこの経験は私にはちょっと衝撃で、私もそれに倣って占いに関してふだん考えてることや、占いの説について書いてみようと思い立ちました。HPでアップすることを想定してぼちぼち書き始めたのは2004年ごろのことです。しかし、私の考えだけ書いてもしょーもないと思い、あまり和訳されていない古典の紹介や翻訳も行うことにしました。

 また、日本では当時あまり馴染みのなかった大六壬について取り上げようと思いました。もちろん六壬占術に関する本は阿部泰山師の著作をはじめ何冊かは出ていましたし六壬を看板に掲げる占師もいました。ただ、そういう占師ももっぱら気学しか使わず、六壬を使っている占師を日本では見たことがありませんでした(20年以上前の話です)。また占いに詳しい人でも六壬について知っている人はほんとに少なかったです。ま、今も少ないですが。
 それで、HPを立ち上げるにあたって、六壬(大六壬)についての知識を広めるということも、もう一つの目的としました。

 そしてHPをスタートしてから15年たち、紹介するものもどんどん広がってきました。韓国に駐在していたときには韓国独自の占いも紹介していますし、七政や象数易(断易や皇極経世)、最近は予言書にも手を出しつつあります。学びたいことが多すぎて、経済的な余裕があれば勉強に専念したいと思う今日この頃です。

■ このページの特徴など

 上にも書きましたが、日本では実際にやっている人が少なかった大六壬を中心に、また四柱推命については、中級者向けに古典の翻訳や古典にある諸説を紹介することを目的にHPを始めました。したがって大六壬と四柱推命の記事が圧倒的に多くなっており、またその内容も、入門者や初級者向けのページにはなっていません。もっとも、このページの読者の方から「初心者向けのページも作ってほしい」ということで、大六壬や四柱推命の見方のページは付け加えましたが。

 古典の翻訳については、日本のHPやブログ等ではあまり翻訳されていないものを紹介しているつもりです。また翻訳だけでなく、いろいろなテーマについて、古典や他書がどういう説を唱えているかを「論集」という形で簡単に紹介しています。これは私自身勉強になりますし、みなさんの勉強や研究の役に立つものと思っています。

 主には中級者向けですので、専門用語を説明なしに使うことがありますが、この点ご容赦ください。
 実占例などでは、結論を端的に書くのではなく思考の過程をなるべく示したいと思っており、その際に用語をいちいち説明すると流れが悪くなるというか思考がその都度中断されてしまうので、あえて用語の説明は省いています。もちろん術者独特の用語や説を用いる場合には説明なり引用なりをきちんとしたいと思っています。(注.用語集も作りましたがあまり改訂していないのでそのうち見直します)

 「思考の過程はなるべく示したいと思っている」と書きましたが、私自身まだ中級者であり上級者ではないと自覚しています。よって多々説明できないところもあります。そういうときは、はっきり「この点は合いません」とか「私にはわかりません」とか「このあたりは勉強が必要です」と書くようにしています。そもそも占いで世の中のことすべてがわかるなどと不遜なことは考えていませんし、占いには限界があると思っています。もとより陰陽五行説は森羅万象を五行で説明できるような体系にはなっていますが、だからといって五行説で未来が完全に予測できるとは思いません。
 説明の都合上、実占例の解説などは起こったことをその占術でどう解釈できるかという説明をしていますが、起こった事実から無理に解釈しているということはしていないつもりです。ついでにいうと、四柱推命書の中には命式とその解釈が書かれているだけで、それが果たして正しいのか間違っていたのかが全くわからない例があります。そういうのをみると、それってどうなの?と思ってしまいます。自説だけ並べられても検証できなきゃ困るでしょうが、と言いたいですね。もっともプロ向けに「こういう命式はこう回答しておきなさい」という手引書ならありえるかもしれませんが。

 また私の実占例もあげていますが、必ずしも当たった実例ばかりではありません。もちろん当たった例もあるのですが、外れている例も含めています。そして何が悪かったのかをできるだけ追究するようにしています。もちろん上に書いたように全部が全部当たらなければならないものでもないでしょうが、単に私の見方の拙劣さで当たらなかったものがあれば、それは素直に反省するようにしています。

 なお、占いには限界があると思っていると言いましたが、私はどちらかといえば決定論に近い立場です。(でなきゃ占いはやってませんわな)

 中級者向けだからというわけではないのですが、このページは文章メインでそれに付随する表とで構成されています。図とかイラストとか写真とかはほとんど使っていませんので、今どきのプレゼンのようなわかりやすさはありません。申し訳ないと思うのですが、もともとHPを開設したときに容量の制限があったもので(今もありますが金を払えば容量は増やせるようになりました)、ページが増えていくとどうしてもその制限に引っかかってしまい、図などは極力使わないようにしたものです。まあ図を作るのは時間も手間もかかるので、それよりは文章で書いた方がいいというという理由もありますが、主な理由は容量制限のためです。このページで金儲けできるなら容量を増やしてもいいのですが、商用利用はできない契約で広告も入れていませんし。
 ということで、わかりにくく読みにくいとは思いますが、申し訳ありませんがご理解ください。

■ 言い訳とお断り

 このページは占いを信じて(あるいは信じていなくても)研究実践されている方を想定していますので、信じない方に占いを強要する意図は全くありませんし、自分の考えを絶対のものとも考えていません。ですから、このページを作成している間に考えが変わっていて、時期によっては矛盾した内容になっている場合があります。
 「君の考えは間違っている。これは○○が正しい。」という指摘はありがたく拝聴し、必要な場合は訂正したいと思います。が、占いもどんどん変わっていますので、指摘通りに訂正するということはなかなかしないと思いますが。
 極端なことを言えば、”占いは当たってナンボ”みたいなところもありますから、自説を絶対の如く述べている人に対しては、「正しい間違いではなくて、当たる方法だけ教えてよ」とツッコみたくなります。
 ただし、誤解のないように言っておきますが、学問的に(まあ占いは学問でないといえばそれまでですが)占術を研究することは重要だと思っています。その成果により実占もまた進化していくのだと思っています。

 なお、始めの方にも書きましたが、私は占いの愛好家ではあってプロの占師ではありません。それで鑑定はお断りしていたのですが、ただ最近は、私自身の勉強にもなるということで鑑定のご依頼を受けることにしました。ただしプロではない私には結果の責任は負えません。また「黙って座ればピタリと当たる」的なこともできません。できるだけの回答はするつもりでいますが時間はかかります。その点はあらかじめお断りしておきます。
 念のために付け加えますと、プロではないので金品の類はいただきません。そのうち秘伝など見つけたら伝受料をいただくかもしれませんが…。まあそういうことはないでしょうねえ(笑)。




改訂 2020年10月10日  HTML5への対応と内容の書き直し