ストレガの優しい夜。  2009.6.10

名古屋のストレガ、満員御礼。感謝。

優しくて、楽しい、そんな夜でした。噛みしめる様に、演奏しました。
最後までリラックスしてできました。ありがとう。

日曜日は前日のライブの余韻に浸りながらとても良く晴れた名古屋の街を走り抜けて
コメダコーヒーを飲んだあとにコンパルのサンドイッチを買って久しぶりの
明治村に行ってきました。フランクロイドライトの建築を観ながら
"So Long, Frank Lloyd Wright"と口ずさみながら、時代的気分に身を任せ
夕暮れの中央道を駆け、終盤大渋滞につかまりながら、東京に戻り、3日経って
ようやく日常な感じに戻った気がします。











池下ストレガライブ満席となりました。  2009.5.30

おかげさまで6/6の名古屋、池下ストレガライブは、参加メールいただいた方で、満席とのことです。驚きです。そして残念ながら、当日参加しようと思っていた方、もうお席はございません・・・ごめんなさい。

もう、とても楽しみです。最終リハにのぞみます。ありがとう!精一杯やります。











ラジオペペのライブ決定  2009.5.15





ラジオペペのライブが決定しました。
ヒロヤとコジマサンの二人でアメリカンルーツミュージックを中心にやってみます。
(マーケットメリーではありません)

●5/17(日)市川市「アルマナックハウス」19時30分〜

初のアルマナックハウスです。急遽決定しました。

●6/6(土)名古屋「ストレガ」

池下駅から3分くらいのバーです。

18時30分開場、19時開演です。

「ストレガ」のマスターはアメリカンルーツミュージックを愛する、とても気さくな方です。
すぐに意気投合して、ライブが決定しました。

覚王山の「山山堂」ライブ以来の名古屋です。
またしても懐かしい街で、奏でます。
「好きな歌ばかり」集めて、新しい曲にも挑戦します。ちょっとわくわくしています。

近郊の方、どうぞよろしく!

http://www.geocities.jp/barstrega/












It's Showtime !!  2008.12.23



渋谷の夜はホットでした。セットリストに入れた、God Willという曲はメグの歌唱の味を引き出していた。ノラジョーンズのような優しさとゴスペルの荘厳さを併せ持った名唱だったと思うのです。

来場された方々、ありがとうございました。

はじめてお会いした方も。それから今回残念ながらお会いできなかった方々もまた何処かの街で、お会いしましょう。  マーケットメリー

http://radiopepe.up.seesaa.net/image/santaga.mp3

(何かクリスマスソングを、というわけで、リハで少しあわせた曲を突然やってみた・・・)











ライブやります。  2008.12.10


☆12/21(日) 渋谷 asoBIBA クリスマス・ライブ

チャージ:1500yen+1オーダー

18:30 open

19:00〜19:30 「SO」

19:45〜20:15 マーケットメリー

20:30〜21:00 SARAJA

21:15〜21:45 Sweets Dish

4つのユニットの競演です。僕らは19:45〜30分くらい演奏する予定です。

今回は歌とギターのシンプルな編成なクリスマスライブです。
昨年のバンドスタイルとは少し違うマーケットメリーを!

☆当日ご来場の際にエントランスにて「マーケットメリー」とお伝え下さい。

どうぞ、よろしく。

http://www.consolante.co.jp/asoBIBA/access/access.html














JAZZとコーヒー  2008.11.10






先日オープンしたばかりだというジャズのお店に行ってみた。JBLのスピーカーでアナログ盤のジャズを聴かせるお店だそうです。車だったのでコーヒーを飲みながらジャンゴの1935を聴きながら、蘊蓄を語り、いろんなアナログを聴かせてもらう内に少し学生時代にトリップする。JAZZとコーヒーってどうしてこんなに相性が良いんでしょう。とにかく和む。ワクワクする。やっぱ、アナログの音は耳にやさしい。大音量でもあたたかい。今の高音キンキン低音ブイブイのCDレンジは好きじゃないのです。

なので、今日はお家でもずっとジャズのアナログを聴いてました。JIMMY SMITHのHOME COOKIN'とかMILESのWALKIN'とか。でもレコード取り替えんのがめんどくさいね。片面すぐ終わっちゃうからね。













アップライトの神様  2008.11.8






ジャズの巨匠、マイルスとの名作の数々を生み出したベーシスト、ロン・カーターと日本人ギタリストのユニットがある。山口武さんといって関西の方で主にプレイしている。自主制作のアルバムをロン・カーターと共に作り、ライブをしながらいろんな小屋を回り、手売りでCDを売る。

今夜そのユニットをみる事ができた。ロンのプレイはこんなに地味なベースだったのか、と言う驚きと同時に、このユニットではあくまでリーダープレーヤーはTakeshi Yamaguchiなのだ、彼のギターを引き立たせるべく、出過ぎない、いぶし銀のプレイなのだ。

山口さんはといえば、全編ガットギターを使用し、これまた、決して前に出ないが、難しいフレーズを軽やかに奏でる。今日の会場は650席くらいのところなので、本当に、近いところで二人がプレイしている。その緊張感がいい。

自主アルバムのタイトルナンバー「アランフェス協奏曲」をやって2時間のステージを終える。アンコールも。

ジム・ホールの「アランフェス協奏曲」も有名だが、そのアルバムでベースを弾いているのもロン・カーターだ。これは感慨深い。

終演後、ノートとCDのジャケットにサインを書いてもらったんだけど、トリオの自分のところに矢印を書いてその下にサインをくれました。思わず吹き出し、Thankyou,very...というと子供の様な無邪気な笑顔が返ってきました。お茶目ですね。 今夜はアランフェスを聴きくらべて眠りましょう。










「西の魔女が死んだ」の意外なリアリズム  2008.7.3





最近仕事をご一緒した某美容ライターと話していて、お薦めの映画という事で、観てきました。岩井俊二のような世界観を予想して行ったら、見事にはずされました。この映画はリアリズム。

タイトルからは想像できない静かな映画です。ラスト数分は皆号泣でした。エンドクレジットが終わっても鼻をかんでる女性が沢山いましたね。

一番の驚きは何の前知識なく行ったんだけど、監督がなんと長崎俊一だったこと。

誰それ?という人も多いと思うけど。

70年代後半の新人監督の登竜門とされた「ぴあシネマフェスティバル」というのがあった。各地で8mmフィルムや16mmで自主上映会をやってた頃に作品を撮っていた監督で、内藤剛志という役者を世に送り出した事でも知られる。今思えば日本の映画がとても雰囲気を持っていて元気だった。

今池の小劇場のオールナイト上映で観た「ユキがロックを棄てた夏」は鮮烈だった。

ATG映画の「九月の冗談クラブバンド」でメジャーデビューするが、製作中の事故や映画自体もヒット作とは言えず、その後も寡作な監督だという印象が強い。

もう一つ、シャーリー・マクレーンの娘サチ・パーカーが出演している事も。祖母の役を不思議な存在感でこなしていた。

キム兄はラストの演技が惜しい、もうちょっと踏ん張ってほしかったよ。

観終わった後に、何かを感じる事ができる映画です。感慨深い。そういう感じになれる映画って実はそう多くはないので、今回の長崎俊一は、成功だと思うんですね。ファンタジーはリアルの延長である、と。

公開初日に観たインディ・ジョーンズなんて、もう全て忘れてるからさ。












日本にもヴィンテージと呼ばれるギターがあるのです。  2008.7.1




美大の頃に、何故かセミアコのギターが弾きたくなった。もしかしたらバックトゥーザフューチャーの主人公が50年代に帰りアーチトップのギターでアースエンジェルを気持ちよさそうに弾いているのを観たからかもしれない。B.B.キングなどのブルースへの憧憬とかではなく、ジャズかロックンロールに対するアプローチとして、セミアコが欲しくなった(はずだ)。

その頃吉祥寺にあった三鷹楽器にいって、聞いてみた、どれがいいの?店員いわく、中古のグレコのギターを指さし、これはギブソンの名器ES-335のコピーモデルのSuper realというシリーズのSA-1200といって、グレコが本家ギブソンにどこまで近づけるか、本気でやってみました的な、面白いギターですよ、と。確かにロゴをのぞけばインレイから,ドットマーク、ブリッジ、ボディの色合いまでなにもかもが50年代のヴィンテージ335を忠実に再現されていて、その佇まいが気に入り、少しまけてもらって、少し無理して手に入れた。ライブをやったり、いくつかの曲を作った。

その後も、アコースティックはずっと弾き続け、テレキャス、ストラトとお約束のギター道を辿り、あまりアーチトップギターは弾かなかったんだけど、最近、またこの楽器を弾いている。

ジャズっぽいコードも沢山覚えたし、あの頃とはまた違う楽しみ方で。ウォーミーな音がとても心地良い。

なんとなくヤフオクで検索したら驚きの価格になっていた。ジャパニーズヴィンテージギター、1980年のグレコのスーパーリアルシリーズは海外でも人気が高いと言うことも分かった。3000ドルを超えて取引されている・・・それじゃ、本家ギブソンより高くね?と突っ込みを入れつつも、世界中にギターフリークっているのネ、と感心しながら、今宵グラス片手に、ズイ〜〜ンという感じで心にしみ入るコードとフレーズに酔いしれていたりするのです。












久々のラジオペペ  2008.5.24

復活のきざし。












雨上がりの汐留の夜空に  2008.5.4

マーケットメリーのメグの歌声が風の吹く街に流れて行きました。やっぱり野外のステージは気持ちがいいです。

来てくれた方々、ありがとうございました。ステージの上からゆっくりみんなの顔が確認できました。

老夫婦も子供達も足をとめて観ていてくれたり、チャイニーズスープを口ずさむカップルや、場所柄、ギョーカイ風のおにーさんやおねーさんまで楽しんでくれてたようで、演奏していても心地よくて。

ステージの上からアナログさんに気づいたので、手を振ろうとしたんだけど、ギター弾いてて、手が離せませんでした(笑) 演奏が終わったあとにBSフジのインタビューを受けました。

メンバーの皆様も、おつかれさまでした。








雨で順延  2008.5.3

本日カレッタ汐留にて予定されていたライブは、野外イベントのため、雨で明日に延期されました。

とりいそぎ。








まけめりのりは  2008.4.30

マーケットメリーが5/3カレッタ汐留のカレッタプラザという場所で行われるLIVE WOMENというイベントに参加します。
で、リハをしてました。マーケットメリーのリハーサル。マケメリのリハ。

当日は女性のボーカルが中心のバンドやゴスペルグループなど8組が参加するそうです。

マーケットメリーの出演時間は13:30〜14:00(入場無料)

なので、ランチを食べたあとにでも、ブラッと聴きに来て下さいな。

カレッタにはスタバもあるし、マックもある。

今回はメグが全てのボーカルをとり、MCにもチャレンジ!





さもとらけのにけ  2008.4.27

サモトラケのニケはギリシャ共和国のサモトラケ島で発掘されたルーヴル美術館に所蔵されている勝利の女神ニケの彫像ですが、この「サモトラケのニケ」というワードを高校の授業で聞いたときには呪文の様に感じたものでした。ちなみに英語ではナイキ (Nike) と発音し、「ナイキ」社の社名はこの女神に由来しているのは意外に知られていない。あのナイキのシンボルマークはこの女神の羽の形を表しているのです。ま、知っている人にはなんてことないことだけど。「サモトラケノニケ、サモトラケノニケ、サモトラケノニケ・・・」やっぱり呪文の様でしょ。





すごく大人です。  2008.2.29



Herbie Hancockの「River」を、聴く夜。静かな時が流れて行く。

あたかもそれは永遠であるように。

この落ち着きはなんだ。
グラミーを捕らなくてもこのアルバムは歴史に残っただろう。

ハービー作品は実はあまり聴いてこなかった。
ブルーノートレーベルに残された名盤もマイルスとの競演も。
なぜか、好みではなかった。堅苦しいんだ。なんとなく。
ピンとはりつめている。取っ付きが悪い。
うまく言えないけどラグタイムピアノ様な軽快さとは正反対にある敷き居の高さだ。

そして、この「River」はジョニミッチェルのオマージュなんて
出来過ぎてる。スルーしようと思ってた。
でも、聴かず嫌いもいけない。このアルバムが響かなければ、
Herbieはもう聴く事はないだろう、と。

そして、今心地よい浮遊感を覚え、こういう裏切られ方は久しぶりだ、と思っている。

タイトルナンバーのRIVERを歌うコリーヌ・ベイリー・レイが力不足だと言う
レビューを何件か読んだが、それは紋切り型のジャズしか聴かない人たちの
排他的な意見として拝聴しておこう。

すごくキュートで、このアルバムに可憐な装いを付け加えている。重要なトラックだ。

このアルバムはゆっくりと、静かに聴いてほしい。無心になって。
暖かい飲み物とフェイバリットな読み物とを用意して。

すぐに至高の時が流れはじめる。

あたかもそれは永遠であるように。





今年はどんな年に・・・  2008.1.29

年が明けたと思ったら、もう、一月も終わろうとしています。

寒い日が続いています。でもホットなセッションにギターで参加してきました。
ジャズ。今年はこういうのもやってみたりしよう。

オールオブミ−





みんな、ありがと。  2007.12.23

昨晩、荻窪BUNGAのライブ、無事、終わりました。
今は全て出し切った、充実感とか空虚感が入り交じった不思議な
テンションの中でやっぱり、音楽は素敵だなと思ってる。

少し押してはじまったのに、最後までじっくり聴いていただき
感謝、感謝です。その上、アンコールまで・・・

予想以上にお集りいただき、丸椅子を出して対応いたしましたが
狭い思いをされた方すいませんでした。

その分心をこめて、演奏しました。
80年代の吉祥寺の街並のことをふと思い出したり、
60年以前のアメリカのシーンなどを想像しながら、いろんな曲を
一緒に楽しめました。




飛び入りジャズピアノのよっしーさんもかっこよかった。

急なお願いにつきあってくれた山チャンにも拍手。

荻窪の一夜。時間が経って、さらに感慨もあり・・・
演奏の事もそうだけど、いろんな思いを抱えた、いろんな人が
同じ場所に集まり、ひとときの時間を共有して、また自分の時間に帰る。
ライブってつくづく不思議なもんだと思います。
なんかしみじみしちゃいます。歳のせいか?(笑)

クリスマスまで余韻に浸りながら、心地よい街並を歩いていこう。





マーケットメリー クリスマス ライブ  2007.12.14



12/22の土曜日、荻窪のブンガというライブバーでクリスマス・ライブをやります。

バンドとアコースティックなユニットと。
お近くの方は、ぜひ、いらっしゃって下さい。





古き良き時代のアメリカの歌  2007.11.4


Vaya con dios / Les Paul & Mary Ford

スペイン語で「良き旅を!」というように、旅人にかける言葉らしいのだけど、直訳では「神と共にあらんことを」と言う様な意味らしい。

この曲のメロディーの美しさったらない。デビー・レイノルズの「Tammy』とパティペイジで有名な「テネシーワルツ」と並ぶ、大好きなメロディの一つです。レス・ポール&メリー・フォードの録音が秀逸です。





名曲は世代を超えて  2007.11.3


新譜です。

ベイビーフェイスの「プレイリスト」

ベイビーフェイスがアコースティックギターを抱えている写真で、久々にジャケ買い。
クラプトンのワンダフル・トゥナイトやボブ・ディランの天国への扉 、ジェームス・テーラーのファイア・アンド・レインという曲をアンプラグドにカヴァーしている。新曲も4曲。

プレイリストにはジム・クロウチの「タイム・イン・ア・ボトル」も入っていて、少し驚いた。日本で言えば、みなみらんぼうの「ウイスキーの小瓶」を平井堅がカヴァーする様な感じだ。または、高田渡の「生活の柄」をケミストリーがカヴァーする、もしくは山崎ハコの「飛びます」を宇多田ヒカルが・・・もういいって(笑)

そんな、異種格闘技観戦的興味で聴いてみた。

スパニッシュギターのイントロではじまり、原曲に忠実なアレンジ、名曲は世代を超えていくのです。





ライ・クーダーのジャズ。  2007.11.2


Jazz / Ry cooder

ライ・クーダーのジャズはハートウォーミィな一枚。ボーカルは3曲のみだけど。
「ビッグ・バッド・ビル」なんていうのを歌っています。

パイオニアのカーコンポ「ロンサムカ−ボーイ」のCMがライ・クーダーとの出会い。シングル盤を買った。ドーナツ盤ね。「アクロス・ザ・ボーダーライン」をバックにアロハを着たライ・クーダーがめちゃかっこ良くって、それだけでもう釘づけだったのに、片岡義男のナレーションがまた、渋いんですね。

「ビッグ・バッド・ビル」は、ヴァンヘイレンもカヴァ−していて、こちらもなかなか良いんです。この曲だけのためにハードロックが何故か一枚だけあるという...




グレイハウンド・バスに乗って、アメリカ探しの旅に出る。  2007.11.1



アメリカ(サイモン&ガーファンクル)1968

ポールサイモンの歌うアメリカ。ライブ・ライミン(1974)というソロアルバムを聴く。白いスーツのジャケットは評判悪く、当時、余りセールスも伸びなかった(笑)かもしれないけど。内容はとても素晴らしく、彼のライブはこれにつきるというポールファンは多い。

サイモン&ガーファンクルの「ブックエンド」(1968)というアルバムでは、アレンジがしっくりこなくて少しはっきりしない感じの歌だなあ、と思っていたのが、解散後のソロライブアルバムでは本当にのびのびと自ら奏でるギターで歌う。(ジャケットのギターはマ−ティンD-35S)

キャシー、ボクはどこにいるんだろう。と僕は聞いた。

彼女が寝ているのはわかっていたけど

空しくて、心が痛い。なぜだかわからないけど。

ニュー・ジャージーの高速道路で走る車を数えた。

みんな、アメリカを探しに来たんだ。


この曲を歌う前にチューニングをしているサイモンに観客が叫んでいる。

say a few words!

そして、

Say a few words...Well let's hope that we continue to live ...

とぽつり。

観客、一瞬戸惑い、大歓声に変わり、イントロがはじまる。
何度聴いても、背筋がゾクっとする。



何処にも、行けない。  2007.10.22



今日はロックな気分で、Counting crows。カラスを数える、野鳥の会じゃないよ。

カウンティング・クロウズは残念ながら日本ではあまり知られていない。正統派のアメリカン・ロックバンドです。今日、紹介するのは全盛期のミック・ジャガーを彷佛とさせるノリのアダム・デュリッツのボーカルがかっこいい「Hard Candy」(2002)。

日本盤のボーナストラックでディランのYou ain't going nowhere(邦題:何処にも行けない)をラフに演奏している。シャッフルに乗せてこの単純な曲をすごく楽しそうにやっている。ボブ・ディランの曲はディランが歌わないと、なんじゃこりゃ、と言うのが多いんだけど、このアダム・デュリッツの歌唱は、ディランが歌うよりもかっこいい、と、思う。何度かの来日の話もあったけど、まだ実現していない。何処にも行かない。なんて言わないで、ぜひ、来日公演を実現して欲しい。

それから、ディランのカヴァーで好きなのはノーニュークスのライブ盤、ジェームス・テーラー&カーリー・サイモンの「時代は変わる」。




晴れる?  2007.10.20



というわけで、レイ・チャールズの「ハレルヤ・アイ・ラブ・ハー・ソ−」を、ジョー・サンプルとデヴィッド・T・ウォーカーのコンビで。

Swing Street Cafe / Joe Sample And David T.Walker

録音がNovember 29,30 1978で、発売されたのは1982年。3年以上も眠っていたのは何故だろう?で、これも今は廃盤なので、またまた、アナログを引っぱり出す。高品質レコード材料:スーパーヴァイナル使用と書いてある。その上、ハーフスピードカッティングで、直輸入メタル原盤使用だそうだ。なんかすごそうだ。

帯には「ジョー・サンプルとデヴィッド・T・ウォーカーのダイナミック&ファンキーな世界がガッツなサウンドで展開する!」というコピーが書いてあります。ガッツなサウンド!

同じギターとピアノのコラボでも前に紹介した、ビルエヴァンス&ジムホールとは好対照で、まったく軽快そのもの。ブルースをベースにリラックスしまくった、演歌の様な(笑)タメのある、お約束満載のフレーズの応酬が聴けます。ガッツなサウンドで気分も晴れるや!ってね。




さあ、歩こう。  2007.10.18



今日の一枚。「Walkin'」です。これが、ジャズ。

「Walkin'」といっても、ウオーキングを推奨している健康おたくの事ではありません。ある意味対極の不健康さです。(笑)酒とドラッグと女です。それでもとても愛おしいのは人間の神髄がそこにあるからです。そいで、ニューヨークのストリートをちょっと斜に構えながら、颯爽と歩いてる。そんな「Walkin'」です。マイルスの気概が一曲目からビシバシ感じられます。小粋です。ウエスト・コースト全盛の当時のジャズ界に一石を投じた、というジャズ史上においても重要な一枚。マイルスのホーンが時にシャイに、時につき抜ける感じで、その表情を刻々と変える。その表現力には、いつもマイルス・・・また駄洒落かい!ちなみに作曲のリチャード・カーペンターは、カーペンターズのおに−ちゃんと同姓同名で、クレジット見ると結構驚く。




我が心の、ジョージア。  2007.10.16



名曲ぶらり旅(笑)今夜は・・・

ペーパームーン〜スターダストと来たら「ブルームーン」「星に願いを」あたりで来ると思ったあなた、読みが甘いぞ。

今夜は「ジョージア・オン・マイ・マインド」です。

なぜ・・・?

レイチャールズの歌唱であまりにも有名なこの曲の作者は「スターダスト」と同じホ−ギー・カーマイケル、その人であります。ね、知らなかったでしょ。レイのオリジナルだと思ってる人結構多いんだけど。違うんだ、失恋して、母校の屋上で星を見上げたホ−ギーさんに降り注いだメロディは、もうひとつ、きらめいていたんですね。すごいですね。名曲を2曲も、残してる。(実はもっとあるけど)ホ−ギー・カーマイケル本人の歌唱も素晴らしいのですが、今日はアニタ・オディの歌う1941年のジーン・クルーパ楽団のテイクを聴いてみたい。本当に鯔背な歌唱であります。

吉祥寺に学生時代すんでいた事があるんだけど、まあ、あれも我が心のジョージや、ね。

駄洒落かよ!(自分で突っ込む)





ベースボールパーク  2007.10.14



本場アメリカのベースボールパークはいろんな場所にいろんな時代のいろんな形が残っていて楽しい。野球場とはいわない。「Baseball Park」なんだね。それぞれの地域の人に愛されている。先日のテレビ中継では、ものすごい量の蚊が発生して、投手も打者もその蚊を振り払うのに一生懸命で、こりゃ試合どころじゃないなあ・・・と思いながら見てた。生で観るのが一番だと思うけど、あれじゃ、多分観客席もすごい事になってたんだろうな・・・。

今日のレッドソックスは惜しかったですね。これでタイ。次は松坂の真価が問われる試合になって、彼も燃えているでしょう。プロ野球では中日も頑張ってる。

ジャズにもベースボールパークを使ったアルバムジャケットがあります。グレイト・ジャズ・トリオの何枚かのアルバムジャケットにも。中でもヴィレッジ・バンガードのライヴ盤はクールですね。デザインのまとめ方なんかも。





空から降ってきたもの。  2007.10.12



スターダスト。(沢尻さんの所属事務所じゃないよ。)名曲にして、スタンダード。この曲も沢山のアーティストがとり上げているのでどれを聴こうか悩みます。でも今日はあえて日本ではあまり知られていない役者にして作曲者でもあるホーギー・カーマイケルのテイクを聴く。実はこのホギーさん、大失恋をして、もう死んでしまおうと母校の屋上に上り空を見上げると、満天の星空で、その瞬間に、あのメロディーが降ってきたというのです。スターダストとは自分の事だったんでしょうか・・・





それは、ただの紙の月。  2007.10.10



ペーパームーンという映画がある。タイトルもスタンダードのIt's only a paper moon からとられている。

Paper Moonは様々なアーティストの演奏がある。今日はKenny Drew Trioを聴く。CDは未入手なので、久しぶりにLPレコードを引っぱり出す。ターンテーブルも。久々に聴くアナログな音。ついでの事にデジタル化して私製CD-Rを作る。ジャケットもスキャンして小さなCDサイズにする。これで、大きなLPをいちいち引っぱり出さなくてもすむ・・・やれやれ。

うん?

It's only a paper moon・・・!!!





愚かなりし我が心  2007.10.9



1990年頃のエスカイヤの記事にビルエヴァンスが取り上げられていて、あの有名なヴィレッジヴァンガード(本屋じゃないよ)のライヴ「ワルツフォーデビイ」(成り金婦人じゃないよ)の最初の曲My foolish heartの最初の一音を弾く前にエヴァンスが何かをいっている様な気がする、という記述があって、今もあの名盤を聴く度に、その事を思い出し、じっと聴いてみたりする。お客の声なのか、エヴァンスの声なのかはわからないけど、たしかに何かの話声がする。あの演奏をニューヨークのあの場所で聴いていた人たちがいる。ニューヨークが一番ニューヨークらしかった時代。





寄り道と、ジャズ。  2007.10.8

この時期になるとCD棚の様子が変わる。ジャズばかりハードローテーションするからだ。スタンダードから、ボーカル、インスト、前衛にいたるまで、すべてジャズでなければならない。何故だろう。決まってこの時期だ。

土曜日に買い物をするために横浜に行った。ジャズプロムナードという催しがたまたまあって、街中にJAZZが溢れていた。素晴らしい。港町にジャズ。ベタな感じだけど、お似合いだ。いろんなアーティストがいろんな会場で演奏をしていた。中華街で食事でも、と思い足早に通り過ぎようとした、みなとみらいの片隅でピアノソロが聴こえている。少しだけ耳を傾けてみる。10秒後、そこからからだが動けなくなった。すべての思考は中段を余儀無くされ、40分くらいの彼の演奏に釘付けになった。すごいピアノだった。そのミュージシャンの名は「石田幹雄」。札幌を拠点に活動をしている若きピアニスト。普段はトリオでやる事が多いそうだが、この日は迫真のソロプレイを聴かせてくれた。衝撃的な音との出合いはいつもそんな風にやってくる。その度に、いろんな音楽の持つ不思議な力に感服したり、また、歩き出せる切っ掛けになったりする。そう、寄り道するのは、とても楽しいのです。








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