第1章 きっかけ 公園デビューす。っていっても普通は保育園に行っているし、公園に行く機会はほとんどないんだけど今日は朝から天気が良くて「公園でも行ってみようか」という気になったわけだ。 それにね、敵が忙しい時期でどこにも連れて行けないっていうのもあったし、ぢつは私自身誰かとしゃべりたいとか弱い気持ちになったのも確かだ。 |
第2章 公園の選択 まずはどの公園に行くか。今の保育園にはかなり広い園庭があり、外の公園にはいかないんだけど去年までの保育園ではよく連絡帳に「○○公園に行きました」とあり、一番行っていた公園が豆猿も慣れているだろうとA公園に決める |
第3章 公園への入園 公園に行くと豆猿は見慣れた公園ですっかり興奮していた。私ははじめての公園でちょっとビビリ気味。 いるいる、豆猿と同じぐらいのコドモと母が。母たちは砂場で何人かで立ち話をしている。いかにも公園デビュー風景にふさわしい |
第4章 公園での出来事 6さいぐらいの男の子がやってきて「ここってさぁ、あかんぼばっかなんだよね。同じぐらいの子ってこないんだよね」とぼやく。「あ、そっかい」 母たちにちょこっと「おはよーございます」と声かけてみる。「あ、おはようございます」と返してもらう。いつものメンバーらしくお互いの子の名前も家族構成もわかっているようだ。 自転車で何人か来るがみな顔見知りらしく、コドモを適当に遊ばせ母たちは立ち話している。 豆猿はまだ手の掛かる子で、私はずっと豆猿と遊んでいた。シャベルで砂をバケツにいれバケツからシャベルでかき出す。そんなことを100回ぐらい繰り返す豆猿。あきたぜ。茂みをかき分け100回ぐらい探検する豆猿。あきたぜ。 スベリ台で100連発滑ろうとする豆猿。あきたっちゅうの。 いや、目的は誰かとお話することだったんぢゃん。ふと思い出す。そっか、話し掛けてみようかな。 近くに行ってみると、みなのお話の内容が聞こえる。 「そうそう、あの子いつもきてるわよね」(「あかんぼばっか」とぼやいた子) 「でも両親と来てるのみたことないね」 「うん、あの子のうちって○○あたりみたいよ」 「そんな遠いんだ」 「で、ご両親って○○だって」 「そーなんだーー!!だからいつもいないのね」 「この前なんか私ね、あの子に『お休みの日なのにお母さんもお父さんも一緒に遊ばないの?かわいそーね』 なーんて言っちゃった。わははは。」 「あーー、ひっどーい。わははははー」 「そういえば保育園に行ってる子ってさぁ・・・」 それ以降の話しは聞きたくない。豆猿を追っかけるふりしながら走って話し声の聞こえないところまで行った(言い換えれば逃げた)。 |
第5章 結果 いや、いいんですよ。世間話だもんね。噂話もするわいな(でも普通の大人だったら6歳の子の噂話はしないかも)でも結局はこちらが腰がひけたらしい。結局私が話した相手は豆猿と彼と一緒に遊んでいた1歳児、2歳児ぐらいのコドモだけだった。(話題の6歳児とも話した、彼はBB弾を集めてるので収拾したら声をかけてくれという旨を申し付けてきた。確かに変ってはいるが小さい子をいじめたりはしていなかった) 仕方ないのでいい加減遊びつかれた豆猿をベビーカーに乗せ、魚やで「今日はなにがいい?」とか会話し、クリーニング屋のおばさんに愚痴をこぼし、豆猿に手を振ってくれたおばあさんと話した。 |
教訓 ・臨時避難的にコミュニティにはいろうとするな いくら寂しいからって自分が話したいときだけ付き合ってくれる相手を探してはイケナイ。 一時的な会話をしようと思えば街中にいくらでも会話してくれる人はいる。金だして会話してもらえ(魚屋とかパーマ屋とかね)。 いつも行かない公園でいつも行く人達の仲間に入れてもらおうなどと思うな。開かれているコミュニティなどないんだ。こじあけるつもりがないならはじめから近づくな ・公園に行く時は帽子をかぶろう ・子供は反復が好きだ |