ずいぶん前から、書く書くと言っていてのびのびになっていた
「女性のためのバイクとラブラブになる方法」
メールマガジン「旅倶楽部」のお勧めでとうとう書くことになりました。
足が短く、背が低く、方向音痴で、中年の私。
無理して、背伸びして1300ccのバイクに乗っている苦労は
そのまま、女性の方のバイクに乗る苦労です。
参考にして頂ければ、幸いです。

ご意見聞かせてください。
掲示板で待ってます。


     *****************CONTENTS***********GO TOP
     走る前編
     第一章 気持ちの問題 バイクに乗るための心問題
     第二章 押してもダメなら引いてごらん バイク取り回し問題
     第三章 あら不思議、足が伸びる バイク足つき問題
     
     ■街角ラクラク走り方編
     第四章 上手な発進、上手な停止 止まるのが苦手問題
     第五章 街角の曲がり方 低速コーナーの安心問題
     第六章 バイク駐輪のノウハウ伝授 バイクが出てこない問題
     
     ■ラクラク・ツーリング編
     第七章 高速コーナリング どうして亀なのか問題
     最終章 自信のつけ方 バイク自己嫌悪問題

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バイクに乗る前に編

第一章 気持ちが大切 
バイクに乗るための心がけ問題
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1.素晴らしいバイクの世界

世の中のバイクに対する風当たりは、強く、冷たいものがあります。「バイクは、危険。バイクは暴走族。バイクは、邪魔。」バイクに乗らない人は、まず間違いなくこんな思いのひとつやふたつ、または全部を持っています。そして乗ったことのない人ほど、その思いは強いように感じます。そうした環境の中でも、「バイクに乗ってみたい」と思う人がいるのも確かです。あなたもその1人なのでしょうか。まして、女性で、若くて、美しいあなたが、バイクに乗るなんて、回りの人が聞いたらなんと言うでしょうか。親、兄弟、恋人、友達。いまバイクを乗っていない人たちは、「危ない。止めておけ。君はバイクに乗れる性格じゃない」などと言うでしょう。「スピードを出しすぎる性格だから、絶対死ぬ」とか、「運動神経がないから、必ず事故を起こす」とか、そうした人たちの声がここまで聞こうえてきそうです。
そう言われて、「そうだな。止めておこう」と思ったら、止めておいた方がいい。確かにバイクは危険な一面もある乗り物です。仕事上どうしても必要という人以外は、無理して乗るものじゃない。そして、そう言われたぐらいで諦められるようであれば、いいバイク乗りには決してなれない。やっぱり止めておいた方がいい。私の回りにも、「バイク乗りたいけど、女房がうるさくて・・・」とか「大型取るのが5年前からの夢で、まず中型かな・・・」などと言っている人たちはたくさんいます。でも、最後の1歩が超えられない。乗りたいと言っているだけで、こういう人は一生乗らない。それでいいんです。一生の夢で終わった方が、本当にその人のためだと思います。あの時止めておけばよかった、と後で後悔するのが関の山です。
「人の言うことなんて関係ない。誰がなんと言おうと、私は乗る」と頑固に決心して、実際に行動を起こしている人。それがあなたであれば、それは最後の1歩を踏み超えています。もう、立派なバイク乗りです。何が起こっても自分の責任。人のせいにはしない。私は、私の決意と責任でバイクに乗る。ほっといて。それくらい強い意思が必要で、またそれがないと、違った意味で危険なのがバイクなのです。
さて、頑固者のあなたは、いまバイクに乗ろうとしています。まだ、何も知らないバイクの世界。原付に乗ったことがある、後ろに乗せてもらったことがある、無免許で乗ったことがある。こんなことは、これからバイクに乗るということに何の関係もありません。自分のバイクを持って、自分の責任でバイクに乗るとは、もう全然違う世界なのです。教習所を出て、免許を手にして、自分のバイクを持ったとたん、あなたはそのことに気づくはずです。直線でほんの少しスロットルを回せば、全身で感じる風、つまり爽快感。重いはずのバイクが軽がると動くおもしろさ、つまり征服感。そしてとてつもなく大きな不安、つまりスリル。これが、バイクの素晴らしさの原点です。これから先、あなたは様々に場所で、この素晴らしさを感じることでしょう。狭い教習所の檻の外は、無限に広がる道があなたを待っています。どこへでも自由に走って行ける。思いきりスピードも出せる。いろいろな人との出会いがある。そしてそのかわりに、すべての責任は自分にある。いままで、あなたが子供の頃から、そして社会人になったとしても経験したことのない「たった1人の人間としての自覚と自立」が、バイクには求められ、それに応えられた時、よくやった自分に涙が出るほど嬉しいと感じることでしょう。バイクは喜びに溢れています。

素晴らしい、バイクの世界にようこそ。


2.女性だってバイクにラクラク乗れる

重くて、油くさくて、剥き出しで、バイクはやはり男の世界。小さくて、非力で、上品な女性には似合わない。正直に言ってその通り。女性には、バイクは負担が大きいのは確かです。でもね、あなたは決心した人なのです。「誰がなんと言おうと、私の責任でバイクに乗るわ」と決めた人なのです。もう、女性だからなんていい訳は、通用しないのです。女性ではなく、バイク乗りなのです。とは言っても男性と同じことはできません。そして同じことなんてする必要もない。女性には女性の乗り方がある。それさえ理解していれば、ラクラク乗るとができるのです。私の場合、背丈と足の長さに似合わない大型バイクに乗っている。それは、普通の女性が400ccのバイクに乗るより負担が大きいと感じています。せめて900cc位のバイクにしておけばもっともっと楽なのに、精一杯背伸びして、精一杯無理してる。だから、女性の気持ちがとてもよく分かるのです。私が1300cc、300kgのバイクを動かす苦労は、そのまま女性が400ccや600ccを動かす苦労に通じるのです。足付きも、立ちゴケも、女性以上の恐怖に耐えながら、何とか乗っている。この経験をすべて公開致しましょう。必ず、実践的に応用できるはずです。
女性がバイクに乗り始めて最初に感じる不安は、バイクの重さです。自転車か原付きしか乗ったことがなければ、たとえば400ccのバイクの重さは、大きな不動の岩のように感じます。サイドスタンドから立てることもできなかった経験をしたことがあるでしょう。でも少しなれれば、全然平気。嘘のようにできるようになります。そうです、慣れがすべてを解決してくれるのです。腕だけでバイクを立てようとしても、バイクはビクともしません。でも、腰をシートに当てて、ハンドルを真直ぐにすると同時に当てた腰でシートに力を加えれば、あらま、簡単。実は、すべてがこれなんです。男性だって力任せにバイクを動かしているのではなく、ちょっとしたコツで、楽にバイクを動かすやり方を知っているだけです。だから、女性でもできるのです。センタースタンドをかけるのが苦手な人がいます。これも、腕の力でバイクを持ち上げようとしているから、絶対に上がらないのです。センタースタンドの足掛けに、乗っかっちゃえばいいのです。テコの原理で、バイクは軽く上がってきます。でも、この時バイクが倒れそうで怖い、と言うことになるから思いきってできないのです。これは、練習です。誰だって始めからなんかできません。練習をするのです。バイクの右側に誰か立っててもらって、サイドスタンドを出したまま、センタースタンドがけを何度も練習するのです。100回も成功すれば、あなたには自信がつきます。そこまでトコトンやることが、非力をカバーする方法です。最初は、バイクを押して歩くと、1歩ごとに足にステップが当たってアザだらけになるでしょう。でも5kmも押していれば、だんだん分かってきます。練習の成果です。力がなくても、小さくても、練習する根性がほんの少しあれば、克服できることがほとんどです。人が練習しなくてもできるものを、自分は練習無しには出来ないことに、コンプレックスなんて持つ必要はない。要は、できるようになればいいんです。バイクを愛して、バイクに愛されるには、人それぞれのドラマがあると思えばいいのです。
私なんか、バイクに乗り始めて25年以上経つのに、足が短く、背か低く、覚えが悪くて、怖がりだから、もう練習ばかりです。安心して乗れるようになりたいの一心で、足付きの練習なんかいまだにやっています。交差点で右、左、右、左とお尻をずらしながら、足を換えてる変なオヤジがいれば、それは私です。赤信号で止まる度に、今の止まり方は何点と自分で点数をつけています。そんな努力、人には見せなきゃいいのです。聞かれたら、「お尻が痒かったの」と答えておけばいい。でもその分確実に、上手くなるのじゃなくて、あなたの「自信」が付いていきます。すっかり自信が付いて、それがあなたの実力になった時、自然に意識しなくなります。その日まで、「練習」という言葉を持っててください。しかしね、バイクの練習は、足付き、立ちゴケだけではないので、おそらく練習は永遠に続きます。一見自信ありげに走っているバイク便のにーちゃんも、聞いてみると実は「俺、コーナーの入り方が全然ダメなんだ」とか「すり抜けが怖いよー」とか、それなりに悩んでいます。それがまた楽しそう。それがバイクのいいところです。

悩まずに、楽しもう。そうすれば、自然に自信が付きます。


3.決心と練習

女性がバイクに乗ることで一番大変なことは、周囲の視線かもしれません。とやかく言う人が、ほら、あなたの周りにも大勢いるとこでしょう。でも、前回も書いたようにあなたは「決心した人」なのですから、周りなど気にせずに乗ってもらいたいのです。バイクに乗ってみると分かると思いますが、バイクは世間で言われているほど危険なものじゃありません。自己の率だってクルマより全然低いんです。良識ある運転をしていれば、乗る度ごとに事故に遭うなんてことはまずありません。道路を普通に走っている時は、スクーターや自転車より安定してるし、パワーがあることで、危険回避も容易なんです。高速道路の合流なんかも、いたって安全です。雨の日だって、端で見ているほど辛くない。雨で滑ると言っても氷の上を走っているわけじゃない。用心していれば、ちゃんと走れる乗り物です。まず、「決心した」あなたは、そのことを十分理解してください。必要以上に怖がる必要はないと言うことです。そんなに危険な乗り物なら、もうとっくにバイク乗りすべてが死に絶えていますよ。
反面、バイクは油断すると危険な乗り物です。では、「油断」とは何かを少し説明しましょう。決して「オイル切れ」のことではありません。
まず、@「自信の途切れ」です。馬に乗る人がよく「馬に馬鹿にされる」と言います。乗り手が素人だと思うと、わざと命令に反した行動を取るのです。少し自信が付いてきた頃も、もう大丈夫などと気を抜くとまた馬鹿にされるそうです。乗り手の緊張感が、ちゃんと馬に伝わっているのです。バイクも同じです。バイクが機械だなんて思っては行けません。バイクは生き物です。バイクもちゃんと乗り手の緊張感が分かるのです。でも馬鹿にすることはありません。その代わり突然思うように動かなくなります。今までできたことが突然できなくなります。これが「自信の途切れ」です。バイクに始めて乗ったあの日に、突然戻ってしまうのです。
次ぎにA「過信の逆襲」です。@とは逆に「これぐらいはできるはず」と思う気持ちが、実力以上のことをやってしまうのです。バイクはとても正直な乗り物ですから、実力以上の乗り方をすると大きなしっぺ返しを受けてしまいます。例えばジャンプ。簡単そうですが、実は少しづつ練習しないと、バランスが保てないものです。前輪が宙に浮く瞬間にアクセルを開けてハンドルを引き、身体は前傾になる。アクセルを閉じ、着地は必ず後輪から。30センチくらいの小さなジャンプなら、これが誤魔化せます。でもこれが70センチ、100センチになると、経験がない限り絶対に誤魔化せないのです。スピードもそう。性能のいいバイクなら直線でアクセルを空けるだけだから、誰でもスピードは出せそうな気がします。しかしスピードを出すこととスピードを上げて走ることは根本的に違います。バイクに乗せられているか、乗っているかの違いです。
最後にB「パニックの処理不能」です。突然起こる状況の変化に、いままでの経験の中から対応できずに起こる現象です。たいていはバイクと身体がばらばらになり、最も危険な転び方をします。転ぶまでに余裕がないからです。例えば林道を気持ち良く走っていたとします。オフロードは気持ちいい、なんて気分です。しかしだんだん山道に入ってきて道路は次第に狭くなり、路面も荒れてきます。あれれ、轍が深くつきだした。道路は縦のクレパスのようです。そうなるとそんな道は走ったことがないので、頭がパニックになってしまいます。どこを走っていいか分からない。怖くて腰か引けて腕に力が入る。バウンドした瞬間にアクセルが開いてしまう。あとは転ぶしかありません。でも轍の走り方は、キャンバー走行です。轍の横斜面に乗って、轍の深いほうに体重を乗せます。アクセルを一定にして、ハンドルを細かく切って走れば、全然大丈夫。おそらく今まで知らないうちにキャンバーの走り方も少しはマスターしているはずです。それなのにパニックになる。これも、油断の一種だと思ってください。
では、この油断に対してどうすればいいのか。それは、「練習」しかないのです。「練習」とは、テーマを持って、何かを克服するために、繰り返し同じことをすることをいいます。そして「練習」が大切なのは、自分が「下手だ」と十分に知ることができるからです。ご自分のバイクで、ハンドルをフルロックにして「8の字」ができますか。一本橋を1分かけて渡れますか。自分が下手だと認識することは、油断をしない重要な要素です。これからだんだんに具体的な練習法もご紹介致します。バイクに乗ろうと「決心」したら、次は「練習」を通じて上手に乗ることを目指しましょう。上手に乗れると、バイクは何倍も楽しくなります。

バイクとクルマが違うのは、「決心」と「練習」がずっと必要なことなのです。


4..バイクに負けない気持ち

今回は3回目。バイクに乗る心構えがずいぶん分かってきて頂けたと思います。バイクは、もともと普通の人には乗る必要のない乗り物ですから、それを敢えて乗ろうと言うなら、それなりの覚悟が必要と言いたかったのです。社会もある程度バイクをそう見ているのです。まあ、大したことではないけど、社会の風向きとは逆の方向に進もうとしている私たちですから、その意地悪に負けていては乗っていけないのです。バイクに対する意地悪は、また別のところで討議し、徐々に良くしていく努力をしましょう。今日は、社会にではなく、「バイクに負けない」気持ちの話です。
バイクに負けるとは、どんな気持ちなのでしょう。ちょっと考えてみると、あれかもしれないと気が付く方もいると思います。そう、あれです。例えば、センタースタンドを掛けるのが苦手、道路でUターンするのが怖い、気が緩むと立ちゴケする。数え上げれば限がないほど、バイク初心者恐怖症があります。そのすべてが、ズバリ、「バイクに負けている」ことが原因です。誰でも絶対にできることなのに、ちょっとした苦手意識ができなくしている。他の人にできていることは、必ずあなたにもできることです。なのに何故かできないと思いこんでいる。こんな気持ちを克服しない限り、バイクは好きだけど、大変だから、といつまでも本当の楽しさを味わえないままになってしまいます。必ず克服できるのです。バイクに負けさえしなければ。
では、どしてバイクに負けてしまうのでしょか。それを考えて見ましょう。前回書きましたが、バイクが機械だなんて思ったら大間違いです。バイクは生き物です。何故生き物なのでしょうか。それは、あなたの気持ちをそのまま反映するから、あなたと同じ生き物なのです。倒れたバイクを起こそうとするとき、あなたが起きないと思うと、その気持ちをバイクはそのまま反映して起きようとしてくれません。「起きるッ」と思えば、バイクも起きてくれます。ちょうど臆病な子犬のようだと思えばいい。そしてそれは、そのままあなたの気持ちなのです。バイクとラブラブになるためには、自分からバイクの気持ちをわかってあげて、バイクを励ましてやらなければならないのです。
「ごめんね、倒れちゃって。今、なんとしても起こしてあげるからね。ちょっと我慢して」と言う母親にも似た気持ちがあれば、なんだこんなに軽いのかと思うほど簡単にバイクは起きます。
「ああ、どうしよう、どうしよう。私じゃ起こせっこないわ」では、絶対に起きないのです。Uターンもそうです。
「曲がらない、曲がらない」と思ってUターンをすると、どんなに広い道でも曲がれません。
「さあ、曲がるわよ。バイク君協力してね。二人の力で一緒に曲がろう」とバイクに声を掛けてあげれば、バイクもその気になって曲がってくれます。バイクは正直な生き物だから、あなたの気持ちをそのまま反映するのです。実は、声をかけることで、あなたがバイクに負けていた気持ちを、どこか遠くに追いやることができるのです。それがとても大切なのです。ただ、強がっていてもバイクに負ける気持ちは消えません。バイクとラブラブになることが一番いい方法なのです。私もツーリングに出かける朝バイクに
「今日も安全で行こうな」と声をかけます。バイクに耳はないのですが、それがそのまま自分の気持ちに反映されます。本当のことを言うと、バイクに声を掛けているのは、自分に声を掛けているのです。マインドコントロールです。でも不思議にバイクは黙って言うことを聞いてくれているような気がします。一心同体で走る相棒ですから、ただの機械だと言われると寂しい気がするくらいバイクに人格を感じているのがバイク乗りです。どんどん言葉を掛けてあげてください。
「みてみて、凄い綺麗な風景。一緒に写真とろうか。」
「ちょっと待っててね。ご飯食べたら、あなたにもガソリンあげるから。」
「道が荒れてきたわよ。頑張ろうね。」何でもいいのです。いっしょに話をしてあげてください。バイクとラブラブの状態であれば、あなたはバイクに負けることは決してありません。バイクと敵対しないことが大切なのです。少し気持ち悪いけど、男性だってバイクとラブラブの関係なんです。きっと自分の愛車に語りかけていると思います。だから、あんなに綺麗に磨くし、細かいパーツまで気になるのです。盗難なんかに合うと、それはもう恋人を失った男のように、惨めにしぼくれて、自分を責めています。バイクを大切に思う気持ち、バイクと一緒に生きていると言う気持ちが、バイクと敵対せず、コミュニケーションが取れ、二人が自由に大地を駆け巡ることのできる条件です。

恋人は、バイク。そんな気持ちになってください。


5.絶対無事故宣言

バイクに乗る前の心構えも、今回で最後になりました。まあ、結局はバイクと友達になればいいんだ、と言う結論なんですが、その大切さが分かって頂けたと思います。さて最後は、嫌なお話ですが、事故についてです。嫌でもこれだけは避けて通れないものです。心がけ次第で事故が無くせるなら、こんなにいいことはないでしょう。我慢してぜひお読みいただければと思います。
事故は、誰もが起こしたくないものです。そして誰もが起こさないようにと思っていることです。でも本当にそうでしょうか。心の底のどこかに、「事故はある程度仕方のないもの」とか、「一度や二度事故を起こしていなければ、一人前のライダーじゃない」とか「世の中にはもらい事故と言うものがある。自分では防げない事故もあるんだ」などと思う気持ちはないでしょうか。もしこのうちひとつでも自分の中にそんな気持ちがあるとすれば、それは間違いです。今すぐに訂正してください。「事故は、自己。」事故はそうした自己の甘えの気持ちが引き起こすものです。

すべてに例外なく、すべてに甘えなく「事故は絶対に起こさない」と言う強い意思を持つことが、事故を起こさない一番の方法です。自分の中に事故を肯定する気持ちが少しでもあれば、今すぐにすべてを否定してください。「どんなことがあっても、自分は事故を絶対に起こさない」と心に強く誓い、強い意思を持ってください。

そのためには、自分を律することが必要になってきます。開けたいスロットルを戻すことが必要かもしれません。カットきた自分の気持ちを静めることも必要かもしれません。無理して行けば行けるのを、じっと耐えることかも知れません。でも、事故を起こすことを思えば、絶対にそうしなければいけないのです。バイクに乗ることの責任だと言ってもいいくらいです。事故は絶対に起こしてはいけないのです。何故そうなのでしょうか。それは私たち大人がバイクに乗るとこには、社会に対してひとつのハンディを背負っているからなのです。もともと仕事でどうしても必要なバイク以外は、世の中は、危険な遊び、不良の象徴、無用者の邪魔者と思われています。バイクに乗らない人たちには、バイクは非日常であり、排斥したい対象です。通常は「まあ、変わったご趣味でよござんすわね」と言っている人たちなのですが、ひとたび何かが起こると、「いい歳をしてバイクなんかに乗ってるからだ」とか「女だてらにあんなもの乗ってるからよ」に豹変してしまうのです。そして人を傷つけたりの事故であれば、あなただけでなく、あなたの家族、恋人、職場の上司に至るまで、「バイクを許すからこうなるのだ」とクルマの事故では考えられない、いわれのない責を負わされるのです。私はそれを認めている訳ではありません。認めたくもありません。しかしそれが現状なのです。現実なのです。無視しても、逆らっても、一度事故を起こせば、いわれのない反社会の烙印を、確実に押されてしまうのです。そして、バイクを愛して、バイクを楽しんでいるたくさんの人たちに、バイクのイメージを落とすと言う迷惑を掛けてしまうのです。だから、事故を起こしては、絶対にいけないのです。
では、どうすれば事故は起こさないのか。それは、常に「事故は絶対に起こさない」と言う意思を持ちつづけることです。そのためには、この「事故は絶対に起こさない」と言う言葉を呪文のように唱えてください。パーキングからバイクを出しているときに「「事故は絶対に起こさない」。エンジンを掛け、その爆音とともに「事故は絶対に起こさない」。回転を上げ、スタートする時に「「事故は絶対に起こさない」。信号で止まってスタートする時も「事故は絶対に起こさない」。コーナーを回る前にも「事故は絶対に起こさない」。あらゆる時に、あらゆるチャンスに「事故は絶対に起こさない」と呟いてほしいのです。これだけで、カットきた感情が押さえられます。回したいスロットルを戻すことができます。交差点も無理に突っ込まなくなります。そんなんじゃあ、バイクに乗っててもつまらないと思う人がいたら、今すぐバイクを降りてください。そんな人に事故を起こされると、私たち善良なバイク乗りが迷惑をこうむるのです。社会で生きている以上、他人に迷惑を掛けないのは、最低限の礼儀です。それも守れない人には、バイクに乗ってもらいたくないのです。いえ、むしろ社会にいてほしくないのです。私たちは、社会人としての自覚を持ってバイクに乗れる大人のはずです。

いつまでもあなたがバイクを楽しむために。事故は絶対に起こさない。


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目から鱗といった感じで、テクニックがグンと上がりますよ。