1998年の夏は、西オーストラリアPERTH(パース)へ行きました。家族4人の手作り旅行です。
現地の英語はうまく聞き取れませんでしたが、何とか無事に9日間を過ごすことができました。


                
 

 Perth の休日

     パースの良いところは、どこ?
 どこがよいと一口でいうことはできない不思議な魅力を持つ街です。きっと全体の雰囲気がよいのだと思います。
  たとえば動物園。フェリーに乗って創立100年になるというパース動物園に行きました。のんびりとした動物園です。
 ゾウ使いがゾウにりんごなどのえさをやっています。あまりにのんびりしているのでゾウを見ていたはずなのに、その周りにやってきたトリに見とれてしまったり、この周りの樹木は昔からそこに生えていたのだろうかなどと考えてボーとしてしまったりします。
 それが心地よいのです。静かなたたずまいの中、自然の安らぎがあり、それを楽しむことができる!そんな動物園でした。

 次に植物園。キングスパークは、市の中心部から車で10分ほどの所にある大きな大きな植物園です。
 行ってみて初めてその広さと美しさを実感しました。とにかく広い。
そこでインフォメーションセンターへ行き1時間くらいで歩けるところを教えてもらいました。地図ももらいました。
公園の中を歩き始めると、植物にはこまめに名前がつけられていて手入れが大変行き届いています。
日本では見られない植物がたくさんありました。
カンガルーポー。(上のイラストです。)
  彼岸花の仲間でカンガルーの足の形をしていることからこの名前が付きました。背丈は1メートルくらい。
バンクシア。
 樹木ですが葉っぱの形がギザギザで、鞠のような大きな花を付けます。
 こんな葉っぱ、今までに見たことがありません。
きままに小道を歩いて行きました。途中、広々とした芝生に池がありました。座って休みます。人もまばら。
小鳥がそばで餌をついばんでいます。のんびりしていると突然のかるいシャワーのような雨。
あわてて今きた道をもどることにしました。スタート地点にもどってこれで1時間。
全体の20分の1も歩いていないのでしょう。 見晴らし台からはパースの中心部が一望できます。通り雨のあとだったので、大きな虹が海の上に架かっているのを見ることができました。
 

 
現地のバスツアーに申し込んで、ピナクルズへ行きました。『ここは地球の墓標』といった人がいたとか・・・。 
売店もトイレもなーんにもない寂しいところでした。
 ピナクルズのバスツアーを終え市内のホテルまで送ってもらう途中のこと。
 金曜日の夜でした。
 とある一流ホテルの玄関前にリムジンが並んでいます。近くには20代前半の若いカップルが黒のロングドレスやタキシードなどの正装で身を包みにぎやかに集まっています。今までのなーんにもない砂漠の風景から一変して
まるでハリウッド!!!。バスの中からため息がおこりました。
何という生活の違いでしょう。ここはイギリスでもあるのです。
横に座るジーンズ姿で飾り気のない我が子をしみじみ見てしまいました。
 
 

 

FREMANTLEの休日

パースの街を流れるスワン川を下っていくとインド洋にたどり着きます。その河口にある港町フリーマントル。
港が活気あふれた時期もあったそうですが、今は静かな街です。
フリーマントルの街の外側を一周して港を回るトラムバスツアーに乗ってみました。おもな見学場所は刑務所と港。
うーん。たしかに・・・静かです。けれどうらやましい限りの豪華な個人住宅も続きます。パースから遊覧船でフリーマントルにはいると川岸に立派な個人住宅がたくさん建てられていてその解説もしてくれます。
町中ではれんがつくりでテラスの鉄柵で飾られた2階建ての住宅テラスハウスがおしゃれです。隣の家との境界は30cmくらいの低いれんが。住宅の庭や歩道には真っ赤な花を付けるデイゴの木やコップを洗うブラシのような花を付ける木、その名もボトルブラシなどがうまく植えられています。木一本で実に豊かな家になるものです。
美観を損ねない色使いで古く質素でも美しい町並みをつくっています。
パースまで電車でも20分です。じつにうらやましい環境です。
 
 

SYDNEYの休日
 

 フリーマントルのホテルから空港まではホテルまで迎えにきてくれるバスを予約しておきました。朝、駅やユースホテルでお客さんをピックアップしながら空港へ向かいました。
パースからシドニーまで飛行機で5時間。丸1日を移動に使ってしまったことになります。
逆コースだったら時差で得したかな?(時差2時間)と反省もしました。
 夕方4時過ぎ、曇り空の空港に着くと雨上がりせいか、タクシー乗り場が大変でした。20分くらいならびました。
やっとの思いでタクシーでホテルまで向かいます。
道路にはたくさんの車がひしめきあっている様子です。運転席に目をやると、かなりのスピードで走っているのに、なんと燃料を示すメーターもスピードを示すメーターもゼロのまま。全く動いていません。それでもドライバーは果敢に少しでも前にでようと張り合って他の車へ進みます。見上げたもんだ!すごい車でしたが運転手さんはとっても親切でした。

 今日泊まるホテルは日航ホテルダーリングハーバーの筋向かい。メゾネット形式の1ベッドルームのアパートメント です。小さな所なので入り口を探すのが大変でした。部屋は7階。キングサイズのベッドに母子3人、ソファーに父親が眠り、なんとか一晩を過ごすことができました。ベランダからダーリングハーバーが望めます。
 夕食はダーリングハーバーの船上レストランへ行きました。平日だったせいか人が少なく静かでした。
 翌日はフェリーでタロンガ動物園にわたりました。お目当てはカモノハシ。意外と小さい動物で、暗闇の中で水槽の中のカモノハシを見る形だったので余りよく見えませんでしたが、確かにこの目でカモノハシを確認しました。


今回の旅行の目標は海外で暮らしているように過ごすことでした。
大げさなテーマですが、自分たちでやれることはがんばってみようと考えてやってみました。

 まず準備では、
 
格安航空券 周遊券(カンタス航空) 成田− パース −シドニー −成田 H.I.S.で購入。 往復ともに夜便 
(それぞれ直行)。 
ホテル パース CITY STAY APARTMENTS 直接電話予約。4泊
フリーマントル ESPLANADE インターネットで直接ホテルに予約。2泊。
シドニー METRO SUITE  INN ON SASSEX 豪の旅行社にインターネット予約。1泊

現地では,
 
食料の調達 ホテルの売店で。 
デパートの総菜売場で。 
おいしいパン屋さんで。
ツアーやレストランの予約 街の旅行社で予約。 
ホテルのレストランを予約。 
直接お店に出向く。
交通機関の利用 シャトルバスで空港からホテルまで送迎。 
トラムバスでのんびり観光スポットを巡る。 
猫が目印のバスは無料バス。うまく乗れれば交通費節約! 
ホテルまでタクシーで移動。これで荷物はらくちんです。 
パースからフリーマントルまで船で移動。
フリーマントルからパースまで電車に乗ってみる。 
モノレールでシドニーの街をぐるりしてもとの場所までもどってくる。 
地図を頼りに歩く!

反省したことは,

その1
  食事のメニューを素早く読みとれるようにしておけば良かった・・・

   調理方法は英語とは限らないからちょっと困った。
   せめて素材がわかれば一安心かな。
   家族みんなの注文をするはけっこうしんどい仕事。結局自分はじっくり考えられず、なんだかわからないものを頼んでしまったり・・・

その2
  わからないことがあったらその場で聞けば良かった・・・

   インフォメーションや、フロントで聞く。お巡りさんやドライバーさんに直接聞く。
   パンフレットは必ずもらう。

その3
  いざというときに自信に満ちた笑顔ができるようにすれば良かった・・・。

  笑顔で”ハーイ”、”グッドモーニング”。物事がスムーズに行くためには最初のこえかけが大事。
  とは言っても顔の方が緊張してしまい、なかなかなめらかに行かない。

その4  
  インターネットの情報は複数の情報源で確認すればよかった・・・

  事前に調べたインターネット情報はほぼ正確でした。
  が、インターネットで調べているときに、つくりが素敵で泊まりたいと思っていたコテージがありました。
  予約するまではしなかったのですが、
  気になって、現地に行ったときに、地元の人に聞いて見たり、案内所でパンフレットを探したりしたけれど・・・
  見つからない・・・ぞーっとしました。予約しないで良かった!(探し方が悪かったのかもしれないけれどね・・・)
  でも、安全第一。何冊ものガイドブックで調べたり、現地で再度資料集めしたりして再々確認を。
 


HOME PAGE