今週の新発見




 ルーペ片手に証拠を発見したのはシャロックホームズ。DIVは水中での新発見のために、水中でも着脱可能な接写レンズ,
              クローズアップUを発売している。


デジカメの高倍率ズームに対応して色収差をおさえたACレンズを内蔵させたのがミソ。



1998年3月3週
デジタル機器になってやたらバッテリーの性能が気になる・・・・人が増えた。それに良い水中ビデオライトがないのもバッテリーの能力が低いせい。とかなんとか文句を言いたいのだが、今週の新発見。
バッテリーのエネルギーをワット時当たりで考えてみた。近頃のカメラ用リチュウムイオンバッテリー、まあ大まかに言って20ワットが1時間もつとしてだ、200ワットの出力にするとつまり人間がフルパワーをだして6分間。馬一匹の仕事量、1馬力で約1分。あのバッテリー1個が1kwのモーターを1分間回していられるだけのエネルギーを秘めていると知ったら、文句アッカ!? 大体が、こんな大きなエネルギーをあんなに小さい中に閉じこめておくなんて。それが不用意に放出されたときには危ないんじゃないか。リチュウム電池のショートによる発火事故などあるはずだ。ビデオ用リチュウムイオン電池などには電子回路で安全装置が組み込まれている。
もっと強力な電池が欲しいというあなた、要するに欲張りなんだよ。水中ライトが飛行機の貨物室で発火したら、あなたを含めて何人死ぬと思う?
            
・・・・この項重要なので当分消去見合わせます・・・・ 
 
2006年 秋   追補
8年間も消去見合わせていた甲斐があってソニーの電池が発火さわぎ。パソコンよお前もか、だけれど。デジタル社会には予想も出来ないキケンがあること、テレビアニメでデジタルモンスターという。アナログモンスターは金正日か。



7月2週
空前絶後に水中写真向きのレンズである10ー17ミリフィッシュアイズーム。ペンタックスとトキナーの共同開発で、ペンタックス純正としては去年の暮れに発売されていたが、トキナーブランドで他のメーカーのデジタル一眼にも対応できるようになるのが今年の9月。大歓迎だが、そのその価格が発表された。8万6100円。このレンズのスーパーパフォーマンスからすれば決して高いとは思えない。が!全く同じ性能機能を持つペンタックス版は5万4800円である。これ結構な差があるではないか。普通はレンズメーカー製の方が、純正より安いのだが、ペンタックスの場合は違う?同様のねじれ現象がワイドズームの12〜24でも見られた。これは、レンズメーカーの地位向上なのか?でも、高くなるのはいやだ。

7月3週
一眼デジカメのCMOSで、毎秒60駒まで取り込める撮像素子をソニーが実用化しようとしているそうだ。これを使えばハイビジョンが撮れる一眼デジカメができるわけで、そうなるとカメラの概念が相当に違ってくるだろう。いやもう変えなければいけないのだが、その点で一番遅れているのは当の一眼デジカメユーザーなんだから、これってどういう展開になるだろう?

7月4週 
オリンパスの子会社が高性能の骨の補填材を開発した。水中写真にのめりこんで潜りすぎて骨の潜水病、骨粗障症になった場合の対策まで見てくれるのかな、オリンパスは。

7月5週
ちょっと前の ビデオ雑誌にハイビジョンカメラHC1の使い方、その一つに、カメラの構え方で、液晶モニターを左手で支えるのがベストだと出ていた。右の片手だけで持つのはゼッタイだめ。開いた液晶モニターの先を指で摘むようにでもよいから支えること。実はこの方法は液晶を開いて撮るのが世界標準になる今後の撮影ではギネス(ちょっと違うか)にでも登録しておきたいところ。だとすれば、液晶の先に小さなツマミやちょっとしたグリップをつけておくべきだと、それは水中ハウジングならなおのことだが、そういうハウジングを作ると当社の営業部門の反対で却下。理由はみんなが変だと思うから。

8月1週
5月3週に、キヤノンが2ヶ月後にハイビジョン民生機を出すと予測したが、ちょっと外れて2ヶ月と2週間、8月2日に発表になった。マア誤差の範囲だろう。意外だったのは縦型ビデオカメラであることで、ハウジングはちょっと作りにくいカタチ。製品が出たらもちろんDIVはすぐハウジングを作る。大体発売1週間後には出来ているだろう。

8月2週
カメラ量販店からストロボ売り場が消えた。もともと専用に売り場があったわけではないけれど、いまやショーケースもない。ストロボを品定めして買いたい人はどうすりゃいいんだ。この件についての考察は諸賢各自ご高察のほどを。

8月3週
30DがでてEOS20Dは押しも押されもしない旧型一眼デジカメだが、20Daはよく売れているという記事を発見。天文写真に特化したカメラだ。デジタルの特長を生かして天文用に都合の良い機能を搭載したもので、確かに天体ファンには有難いだろう。ライブブビューまで出来る。こういうので水中写真用EOS ができないのだろうか。何も新機種でなくて売れ残った20Dのカスタム化だってかまわない。20Dd という。ただしキヤノンのサイトで再発見。20Daの注文受付は4月21日に終わっていた。

8月4週
いまさら不覚ながら、ファットフォトという写真雑誌を発見した。これは写真をカルチャーとして捉える事において他の写真雑誌をはるかに追い越している。ひたすら芸術としてしかとらえていないマリンフォトとは大違いだ。

8月5週
デジモンバイスアイシーというおもちゃを発見した。子供たちはとうに知っている。テレビの人気アニメデジモンのキャラクターを育てて、バトルさせるという、いかにも今風男の子デジタルおもちゃだがその機能はわれらのダイビングコンピュータをはるかに上回るような気がする。それでいて値段は3000円台だ。おもちゃだもの。ダイコンの値段とくらべてその安さ!恐るべきは量産効果!かりに30分の1だとして、これをDIVハウジングに当てはめると量産型デジカメハウジングが2万円で、その30倍の60万円か。いいな、そのくらいがリーズナブルだとしたら。

9月1週
フルサイズ撮像素子と35mmフィルムカメラ用のワイドレンズとの相性をテストするために古いシグマの14ミリを引っ張り出した。カメラは話題のEOS5Dで,もちろん普通に装着できる。撮った結果は周辺の光量落ちが多少はあるけれどまずは問題なし。で、よかったのだが、これを明るい屋外にもって出たらシャッターは切れるけれどエラー表示がでて撮影不能。屋内に戻れば大丈夫。これは面白い、明るいところでは撮れないカメラになってしまった。アナログ時代にはこんなことは考えられない。こんなこと、キヤノンは関知しないだろうし、古いレンズだし、文句を言う筋合いではないし、水中みたいにちょっと暗いところでは大体は使えるだろうし、それでだめならNDフィルターをかければいいし、今までずっと使わなかったレンズをいまさら使う必要もないし、ちょっとスリルを楽しめたのが良かったってこと。デジタルって面白いな。

9月2週
ふと気が付いたのだが、今、アユがやっているD−SNAPの広告、音楽をダウンロードして再生する器械が、なんでディー スナップなんだろう?。スナップとは見たらすぐパッと撮ることだろ!前のD-SNAPは、ちゃんとスナップが撮れるカメラだったのにまるで売れなかった。実はオレはこれを常用して相当いいスナップ写真を撮りだめている。最高のスナップカメラだと思っている。生産終了で、中古で予備機をさんざん探してやっと手にいれた。その水中性能は、今週の新製品の頁の最後にある。どうしても消すのが惜しくてずーっと残している。それほど傑出したカメラなのだ。それが、カメラ機能のない音楽だけのiPODもどきになったら結構売れ出したようで、SNAPというネーミングだけ宙に浮いている。もっともこれでマーケットを固めてそれからsnapも撮れるカメラ搭載にするつもりなら、パナソニックは偉い!そうでなかったらD−SNAPというネーミングは詐欺に近い。が、そんなことを気にする消費者はいない。

9月3週
名機ペンタックスLXの価格が5万円台になったのを発見。LXがいかに名機であったかは、吉野雄輔やその周辺の連中が良く知っている。オレとしては「いよいよLXに手が届くようになったか」とわくわくしているのだが。もちろん新品はもう現世には存在しなくて中古だけれど、この価格低下は、いかに名機といえどもフィルムカメラではもう買手が無いことを意味して悲しくもある。

9月4週
ソニーのビデオカメラ、ハンディカムのハイエンド機、FX7はFX1の後継機。だが、そのハウジングの作りやすさは格段にちがう。もっとも、格段なのはFX1の作り難さのほうだけれど。とにかく寸法からして容積比で40%減。それ以上に違うのは、液晶モニターの位置が、FX1は メチャクチャに都合が悪い位置だった。確か、中村宏治がこのハウジングは不可能だとつぶやいたとか。それにも関わらず多くのハウジングメーカーがそれに殺到した。なんと言ってもハイビジョンだ。DIVも作ったし、それなりに売れたけれど、結構トラブルも多かった。もともと不可能なんだから・・・・ ところが今度のFX7は、一回り小さくなって液晶モニターの位置が普通になった。その結果、ハウジングは単純になり、すっきりまとまって、全容積では半分以下、したがって全備重量も半分ですむ。まるで違うものになる。かってハイエンド、ハンディカムとして一世風靡した名機VX1000とほとんど同じだ。作りも手馴れたもので出来る。まるきり使いよく信頼性も高いハウジングができるのだ。が、しかし。鍵井君の写真展のパーティで出会った日本一の水中ビデオカメラマン古島さんと話した 「FX7のハウジングは売れないでしょうね、これを使うような人は全部、すでにFX1用ハウジングを買ってしまっているから(もちろん古島さんも持っている)」 「そうでしょうねぇ・・・・」。
でも、FX1にみんなが飛びついて買ったからこそFX7が出た。ちょっと待てばもっと良い物が出るからと、みんなが買わなかったらFX7も出なかったはず。
つまりこれは、デジタルの進化の早さと、水中ビデオ・ハイエンド機のマーケットの小ささがぶつかりあった悲劇?この構図は誰も、いつまでたっても変えられない。DIVの場合は1台だけでも採算をとるからFX7のハウジング製作は可能だけれど、世間の常識的な商品生産の対象としてはFX7のハウジングは不可能。つまりFX1でもFX7でも、不可能なものを作ろうというんだよ、このギョーカイは。えらいこっちゃ。

9月5週
ボーダフォン、あらためソフトバンクで910SH、シャープ製品だとのこと。ボーダフォンの前がJフォンでその前がトーキョーなんとか・・・忘れた。ともかくケータイにカメラをつけて新時代を開いたのがここだから、スペック倒れでない良いカメラであってほしい。そのデジカメとしてのスペックは各自確認してくれ。

10月1週
CEATEC では、ビデオカメラやデジカメについてよりも大型画面の受像機の方が話題になっている。パナソニックやビクターの小型ハイビジョンカメラは参考出品だけ。ちょっと期待はずれだが、大型ハイビジョン受像機が普及しなければ、フルスペックで見られないわけだから、順序としてはこれで妥当なのだろう。

10月2週
アメリカの動画投稿サイト、ユーチューブがとんでもないアクセス数で、サワギが起こっている。当然当社は巻き込まれない。それにしても一日の投稿動画が6万5000件というのは大変なことだ。その中に水中動画がどのくらいあるかを知りたいものだ。根本的に、映像社会での動画の位置づけがどうなるのか。こんなに数があっては平均の程度は低いに違いないけれど。でも動画について何か認識を改めるべき事態になっているのではなかろうか。

10月3週
キヤノンのハイビジョンHV10はデジタルズームを効かせば200倍になる。もちろんそんな画像はぼけてぶれぶれで使い物にならないはずだがチョッと試してびっくりした。エンジンをアイドリングしたままの車の屋根に載せて、つまりその振動環境で100m先の4cm程度の大きさのものを撮ったらカタチが判別できる!!カタチを問わなければ1cmのものまで写る。エンジンの振動とカメラの手ぶれ補正の相性がいいのか。いや、おれのクルマは振動が少ないのだと信じる事にしよう。この凄い性能、水中ではまったく役に立たないところが泣かせる。

10月4週
フジのプロビアでISO400のフィルムがあるのを発見。今さらいったいどのくらい売れるのか気になるのだが、水中写真のマニア界ではデジタル一眼に移行するのが非常に遅れているから、ここらにアピールしたらいかがでしょうね、フジさん。余計なお世話だけど。

10月5週
キヤノンHV10
のカメラ内蔵ミニビデオライト、LEDだと思うけれど相当に明るい。これはもうマクロだったら十分に使い物になるだろう。明るい海だと、オートではレンズが絞り込まれるから、色を出すためのライトとしてはつらい状況になる。しかし、HV10はちっちゃいのにチャンと絞り優先モードがあるから大丈夫・・・・・だろう。まだ試していません。ごめんなさい。そんな南の明るい海へ行くチャンスに恵まれていませんので。

11月1週
10月5週のことを 11月5週まで書いたものと勘違いしてノンキにしていたことを発見した。耄碌。イや忙しすぎるため。いや月日のたつのが早いため。本当はそれらの全てが連関している。

11月2週
どうにも困ったものだ。マリンフォトという 水中写真専門誌は、ペンタックスとトキナーが開発したフィッシュアイ10〜17ミリズームレンズの革命的意義を理解できていない。

11月3週
パナソニック期待していたSDハイビジョンカメラ。縦型でないのは意外だったが、ファインダーがないことを発見、時代の流れは液晶で、ファインダーは落ち目だが、まさかハイビジョンまで。ファインダーなしでは、折角高画質だからがっちり構えて良い画を撮ろうという向きには都合が悪いんじゃないの?というのは頭が古くて手ぶれ補正があるから良い。というのはスペックマニアの誤解で、手ぶれとカメラゆれとの違いが分かっていない。

11月4週
単3仕様デジカメにサンヨーのエネループが最適だという意見がやっと増えてきた。全くその通りだと思うのだが、理由を述べると長くなる。あえて付け加えるなら、キミみたいに、たまにしか使わないひとのデジカメにはということ。

11月5週
オリンパスがE330を年末商戦にむけて2万円のキャッシュバックで売り出す。そのわけは誰にでも分かるよな。随分と先進的なのにナンデあんなに魅力が無いカメラなのか、メーカーは良く考えてほしい。



                  
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