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MOMENT TO MOMENT
夜のユリカモメ
2004年2月12日17時50分 晴海

この日、夕暮れ時の晴海埠頭は風がほとんどなく、東京港の海面が間近に迫る吹きさらしの場所でも真冬の寒さをあまり感じなかった。 晴海客船ターミナル臨港広場に宵闇が迫るころ、レインボーブリッジのイルミネーションが鮮やかさを増してきた。 ふと人工池の縁を見ると、ユリカモメが片足立ちでまどろんでいる。 静かに接近してカメラを向けた。やはり、こちらに気づいたようだ。 距離は3mほど。 ときどき小さく頭を動かすが逃げようとはしない。安定した一脚で立ち続けている。 フラッシュを発光させずに長時間露光で撮影した。

東京に飛来するユリカモメは人によく慣れている。 リバーサイドの公園でハトに餌をやっていると、どこからか飛んできて横取りしたり、遊覧船上からパンくずを投げると上手にキャッチする。 採餌時にじゃまするカラスに空中戦を挑むことも多い。 ユリカモメはその愛くるしい顔立ちに対して気性の激しさはカラス以上だ。 都会の街中で生ごみをあさり優雅に暮らすカラスと違い、採餌に対する貪欲さがないと自然環境の厳しい渡り鳥は生きていけないのだろう。 東京で越冬するユリカモメは東京湾埋立地の生ごみもよくあさっている。

ユリカモメは平安時代初期の名作、在原業平が書いた「伊勢物語」に都鳥(宮こ鳥)として登場する。 『名にし負はば いざ事とはむ 宮こ鳥 わが思ふ人は ありやなしやと』 旅人が隅田川の渡し守に鳥の名を問い、遠く離れた京の恋人を想って詠んだ有名な和歌だ。 このエピソードが基になって東京都の鳥に指定され、臨海副都心の新交通路線名にも「ゆりかもめ」として採用されている。 桜の季節になると、日本で冬を過ごしたユリカモメは黒マスクで変装したような顔立ちの夏羽に変わり、ユーラシア大陸へ向かって飛び立つ。



data
camera : Minolta alpha-9000
lens : Minolta AF zoom
         100-300mm F4.5-5.6
exposure : F5.6 , 4 sec.
film sensitivity : ISO 100

ダイヤモンド富士 東京風ぐるま
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updated : July 1, 2005
released : March 1, 2004

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久しぶりに聴きたい
ザ・ビートルズの名曲
ホワイル・マイ・ギター・
ジェントリー・ウィープス

While My Guitar
Gently Weeps
●ジョージの名作。メンバー間の絆が弱まってきたことを心配し嘆いているような歌詞だ。ジョージと親交の深かったエリック・クラプトンをゲストに迎え、リードギターを担当させた贅沢な曲。
●真っ白なジャケットの「ホワイト・アルバム」に収録。初の2枚組で1968年末に発売された。すでに成熟期は過ぎ完成度の高い曲が多いが、個人趣向が強くアルバムにコンセプトがない。
(Kuri) 
収録アルバムCD
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK

●後期ビートルズのヒット曲を集めた2枚組ベストアルバム「青盤」。このCDにも収録されている。
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK