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MOMENT TO MOMENT
虹の大アーチ
2003年8月31日16時05分 東池袋

夕方近く、にわか雨が降った。 やがて雨足が弱まり、西空に広がる雲間から薄日が射してきた。 晴と雨が同時に混在する天気を「狐の嫁入り」というが、太陽高度の低いときは虹が見られる絶好の気象条件になる。 見晴らしの良い高層ビル最上階(地上90m)へ上がってみると、東の地平線に見事な虹の大アーチ。 虹の原理通り、アーチの内側にも分散光があるので外側より明るく見えている。 水平画角100度の超広角レンズで撮影したため写真では小さく見えるが、実際の虹のアーチは高さ20度、水平73度に広がる規模だった。

虹の光学原理は300年以上も前から知られている。 フランスの哲学・自然科学者デカルトが幾何光学の屈折法則を水滴に応用、虹の分散や見える方向について数学モデルを作った。 太陽の真反対側に視半径40〜42度のスペクトルアーチができる。 現代では三角関数を知る人なら計算は難しくないが、明るい主虹の外側に淡く見える副虹の原理も当時から解明していたとは驚く。 今回の虹は全体にコントラストが低く、副虹が見られなかったのは残念。 自然現象はゆっくり待ってくれない。 消え去るのに10分もかからなかった。

公園の噴水や滝などの水しぶきで人工虹を見かけることはあっても、天然ものを見る機会は非常に少ない。 まして、ビルの建て込む都会の街中では見上げる空の面積が狭く、たとえ虹が出ていたとしても気づかずに通り過ぎてしまう。 虹は年間を通して7〜9月に見られる回数が一番多い。 夏の夕方に、にわか雨の多いことがその理由だ。 この季節の気象変化を知れば観察できる確率はずっと高くなる。 雨がもうすぐ上がりそうな夕方、西空の雲の切れ間から日が差し始めたら、開けた東空を探してみよう。 きっと、虹が見える。



data
camera : Voigtländer BESSA-L
lens : Super Wide-Heliar
         15mm F4.5
exposure : F11 , 1/250 sec.
film sensitivity : ISO 100

地上60mのミンミンゼミ 雷は何色に見える?
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updated : July 1, 2005
released : November 8, 2003

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久しぶりに聴きたい
ザ・ビートルズの名曲
ザ・ロング・アンド・
ワインディング・ロード

The Long And
Winding Road
●グループ内部の意見対立で、原点に戻れなくなったやるせない気分を歌う名作。ストリングスとコーラスが曲の厚みと広がりを増しているが、ポールは手を加えたことに激怒したという。
●すでに確執がピークに達していたビートルズは、このアルバムの制作を拒否。後日未完成曲にプロデューサーが手を加え、有名な屋上ライブ演奏曲をミックスして1970年に発売された。
(Kuri) 
収録アルバムCD
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK

●後期ビートルズのヒット曲を集めた2枚組ベストアルバム「青盤」。このCDにも収録されている。
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK

●オーバープロデュースとしてビートルズメンバーから悪評をかっていたアルバム "LET IT BE" が、2003年にリニューアル発売された。当時のレコーディングを忠実に再現、メンバーでただ2人残るポールとリンゴも気に入っているという最新CD。
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK