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MOMENT TO MOMENT
地上60mのミンミンゼミ
2003年8月23日13時05分 東池袋

例年7月20日頃に明けるはずの梅雨が、どうしたことか2003年は異常に長引き、東京では8月に入ってやっと真夏らしい暑さが訪れた。 関東甲信地方の梅雨明けは8月2日だった。 8月に入ってからの梅雨明けはこの地域では5年ぶりという。 遅れて来た猛暑も頼りなく、戻り梅雨のような天気がしばらく続いた。 とうとう日照時間の少ないまま、この季節が終わってしまった。 毎年の梅雨明け宣言は単なる事務的なことのように思えてしまう。 冷夏の原因はもちろん気象庁のせいではないが、どうも責任の矛先を何かに向けたくなる。

この短い夏も終わりそうな日の昼下がり、突然セミの鳴き声が響いてきた。 吹きさらし通路の太いコンクリート柱に、どこからか飛来したミンミンゼミが止まり鳴いている。 建物の北側壁面に沿うU字形の通路に鳴き声が反響して、うるさいほどの音圧レベル。 驚くことに、ここは高層マンションのフロアで地上60mの高さだ。 高層ビルを巨大な樹木と見間違えたか。 風のエレベーターよろしく上昇気流に乗って、この高さまで上ってきたのだろうか。 こんな所で鳴いていても雌のセミは寄ってこない。 コンクリート柱からは樹液も出ない。 無垢な都会のセミが残り少ない寿命を精一杯使っているようで、健気なものだ。

ミンミンゼミはほぼ国内全域で生息している。 人のいちばん聴感度の高い周波数で鳴くので、よく耳につく。 ホワイトノイズのようなアブラゼミの鳴き声とは違い、ミンミンゼミの蝉時雨コーラスを聴くと、日本人誰もが真夏の到来を感じるくらい風情のある存在だ。 2週間ほどの短い地上生活を送るセミのパワー源は樹液だけ。 7年間地中で暮らす幼虫も木の根から樹液を吸う。 東海地方より東では市街地でも多く見られるが、西では平地よりも低山地に生息する。 高層マンションで鳴いていた個体は関西方面の出身かも知れない(?)



data
camera : Minolta alpha-7000
lens : Minolta AF zoom
         100-300mm F4.5-5.6
exposure : F8 , 1/60 sec.
film sensitivity : ISO 100

虹の大アーチ
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updated : July 1, 2005
released : September 14, 2003

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久しぶりに聴きたい
ザ・ビートルズの名曲
ティル・ゼア・ウォズ・ユー
Till There Was You
●1957年のスタンダード曲をポールがリードボーカルをとる。スローな曲も聴かせるバランス感覚はビートルズの特徴。ジョージのクラシックギター、ジョンのアコースティックギター、リンゴのボンゴが心地よく耳に響く。
●セカンドアルバムのレコーディングには1カ月を費やし、1963年末に発売された。スタジオ機器も進歩し、当時最新のダブル・トラックで録音、ビートルズらしい音作りの基礎が出来てきた。
(Kuri) 
収録アルバムCD
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK