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MOMENT TO MOMENT
金星日面経過
2004年6月8日15時24分 東池袋

「金星日面経過」とは少し硬い天文用語。 見かけ上、月が太陽を隠す「日食」と似た天体現象だ。 金星や水星の内惑星は月と比べて見かけの大きさが非常に小さく、太陽面を黒い点が移動するように見える。 太陽が欠けるような「日食」とはならずに「日面経過」となる。 内惑星と地球の公転軌道は互いに傾いているため、この天体現象はごくまれにしか起こらない。 今回は130年ぶりの天体ショーというが、今世紀を生きる我々はさらに運が良い。 この天体現象は2012年6月6日に再び起きるので、見逃した人は楽しみに。

天体ショーの開始は6月8日14時過ぎ。 東京では太陽の位置も判らないほどの曇り空だった。 上空に吹く風のお陰で、開始30分後からときどき雲が薄く切れるようになった。 流れる薄雲を透して見える太陽面に、明瞭な黒い点を確認することができた。 日面経過時では、金星の見かけの大きさは太陽の1/30。 大きめの太陽黒点も日の出や日没時に肉眼で見えることがある。 17時頃には再び雲が厚くなり、金星通過中の太陽は隠れたまま日が暮れてしまった。 沈みゆく真紅な夕日にポツンと浮かぶ黒い金星が見たかったのだが。

太陽面の観察には危険が伴う。 真昼の太陽を裸眼で直視し続けるだけでも網膜を痛めるくらいだから、そのまま望遠鏡で覗けば簡単に「目玉焼き」ができる。 望遠鏡による太陽観察は、減光フィルターを通さずに専用の投影版や白紙に投影して見る方が安全だ。 今回の薄曇り天気は意外に好条件。 流れる雲を通して太陽光が減光し、直に撮影することができた。 しかし、雲の厚みが適度に薄くなるタイミングはほんの一瞬。 地上にくっきり影ができるほど太陽が眩しくなれば、カメラのファインダーを通しても確実に眼が損傷する。



data
camera : Minolta alpha-9000
lens : Minolta AF zoom
         100-300mm F4.5-5.6
         x1.4 rear converter
exposure : F16 , 1/4000 sec.
film sensitivity : ISO 100

東京風ぐるま 地平線から昇る朝日
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updated : July 1, 2005
released : June 26, 2004

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久しぶりに聴きたい
ザ・ビートルズの名曲
アイル・フォロー・
ザ・サン

I'll Follow The Sun
●演奏時間は2分弱と短いが、これもポールの名曲。別れようとする恋人をジョンに置き換えると、この先の2人仲を暗示させるような歌詞だ。美しいメロディにジョンのハーモニーが加わる。
●1964年末発売のビートルズ第4作アルバムに収録。過密スケジュールの合間を縫ってレコーディングされたが、新しい楽器をフューチャーするなど音作りに確実な進歩が見られる。
(Kuri) 
収録アルバムCD
ザ・ビートルズ
写真提供:JBOOK