文京区の護国寺は1681年、徳川五代将軍・綱吉が生母・桂晶院のために創建した祈願寺。
本堂(観音堂)と月光殿は国の重要文化財に指定されている。
江戸随一の構造物という重厚な本堂は参道の石段を上った高台にある。
綱吉の御成道だった
音羽通りの正面には、当時は江戸城
(天守閣は江戸大火ですでに焼失していた)の見えるパノラマ風景が広がっていたはず。
雑司ヶ谷台地先端に位置するが、さすがに現在では建ち並ぶビルに遮られ
皇居は見えない。
京都・鞍馬寺の山門をモデルにした不老門
(1938年建立)を通して、江戸の見晴らしを想像するのも面白い。
21世紀元年の冬は例年より寒く、1月21日、27日と2週続けて東京に雪が積もった。
特に27日は1998年1月15日以来、3年ぶりの大雪。
都心部の積雪は10cm程度だったが、時の流れを隠すように雪化粧した境内の静寂風景は江戸へのノスタルジアを増幅させた。