Liane Foly (Zenith, 97.11.16)
1993年にアルバム「les petites notes」がベストセラーになっているときに買ってみて、こういうのがヒットチャートのトップになるのっていいなと思っていた。今回新アルバム「CAMELEON」の発売にあわせてライブがあったので出かけてみた。Zenithって昔から有名なところなので、さぞかし由緒ある立派な建物の劇場なんだろうとおもって書いてある番地を地図で見て出かけたのだか、着いてみるとCite de la Misiqueのただっぴろい公園のど真ん中でなんにもない。ふつう番地さえわかれば市内で迷うことなんかないのに。ま、Cite de la Misiqueは音楽関係の施設がいっぱいあって、一度ゆっくり探検したいところではあるけれど。しばらくうろうろして道標を見つけ、それをたよりに公園のなかを突っ切って延々と歩いていくと、番地のあった道路とは反対側のはずれのあたりについに見つかった。それが何とテント。Olympiaがボロだというのは前にも書いたけど、まさかZenithがテントだとは知らなかった。で、入ってみると座席指定ではなく自由席。だったらもっと早く来ればよかった。それでもアリーナの後方中央に座ることができた。ほぼ満席で、客層はほとんど市内で見かける人をそのままサンプリングした感じで幅広い。子供から老人まで、子供がこんなの聞いて面白いのかしらんと思うけど、家族連れとか結構いたし、若いカップルも結構目立って、こちらのほうはまさにぴったりなのだけれども。アラブ系はさすがに少なかったけど、黒人は市内で見かけるぐらいの割合でそこそこいて、東洋系も数人見かけた。
定刻5時の10分過ぎぐらいから、前座が始まった。黒人4人のR&Bコーラス。そのいでたちといい、サウンドといい、まさにアメリカのそれそのものなのだけれども、唯一違うところが、歌詞がすべてフランス語であるところ。きちんとしたフランス語なので黒人二世なのだろうけれども、これが日本だったらと思うと笑えてしまう。日本人が黒人のまねをしたR&Bグループというのはあったけれども、本物の黒人が正しい発音で日本語の歌詞でR&Bを歌ったら。
前座が30分あって、休憩が30分あって、それから本番。私はこの人のスローバラードが好きなのだけれども、今回のライブでは結構アップテンポの曲が半分くらいあった。でもやっぱり観客の反応もスローバラードの方が良かったように思う。スタジオ版ではボソボソ歌っている感じのところが多かったけれども、ライブではめいっぱい大きな声ですごい迫力。最後のところで観客が席を立って前のほうに行ったので私も行ってみた。座席の間隔は狭いけれど、縦通路は十分広いうえにステージが高いところで、前に行すぎると逆に見えなくなってしまうので、特に混乱はなかった。終わったのが8時半ちかく。結構長時間やったことになる。
Gilbert Becaud
(97.11.23 Olympia)
例によって着いたらパリスコープを買って、そうしたらOlympiaのスケジュールが出ていないのでどうしたのかと思っていたら、テレビのニュースを見ていたらじきにわかった。改装中で11月13日に新装オープン。報道番組で繰り返し放送し、当日は生中継をニュースの度に入れるなど、結構な話題になっていた。そしてそのそのこけら落としがGilbert Becaud。実はそのあとのAxelle Redの方が行きたかったのだが、日程が1日合わなかったのと、初日はすでに売り切れていて残念。Olympiaが想像を絶する恐怖のボロ劇場だということは以前書いたが、Olympiaは史跡に指定されているので簡単に建て替えるわけにはいかないのだ。それでも、ニュースでずいぶん金がかかったといっていたように、入り口付近はちょっと豪華な雰囲気になり、場内の内装も塗替えられていた。座席は比較的最近交換されているので今回の改装では全面改装といいながらも変わっていなかった。そして相変わらずどうしても安っぽいイメージが湧いてくるのはあのカラー豆電球のせいだろうか。でも改装されて一番うれしいのは、PAが更新されて音が飛躍的によくなったこと。
でここは全席指定で、座席の案内係にはチップをお忘れなく。請求されたりはしませんでしたが、みんなちゃんと払っていました。で、席について周りを見回すと、ものの見事にフランス人のおじいさんおばあさんばっかり。前後左右の中で自分だけ飛び抜けて若いような気がしました。2000人満席の中で黒人はわずか数人。東洋人は自分のほかにおばさんを一人見かけただけでした。ステージの中央には透明なボディーでさらに視野を妨げないようにピアノが傾けておかれていた。「前座も休憩もありませんのでご注意」というアナウンスに続いてさっさと始まる。中味はライブアルバムも出ることだし、あまり説明の必要はないでしょう。さすがベテラン、おなじみの曲を完璧な安定感とともに次々と歌い
上げていきます。L'important c'est la roseは観客と合唱。フランスのおばあさんたちって年の割にいい声してるんですね。そして最後に「こうしてショーは終り、、、」というパントマイム。この終り方がとってもスマートでした。休憩なしで正味2時間以上の結構ながいコンサートでした。
このほか、いかなかったけどPalais de Congresでは1月3日までCharles Aznavourが長期公演。Bercyの体育館のジェネシスは即売り切れ。テキサスもなかなかの人気でした。Olympiaの今後の予定にも日本でもおなじみの英米系のロックグループが名を連ねていました。
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