フランス通貨事情

2009年8月 改訂

フランスではほとんどすべての商店、飲食店にカルトブルー(CB)の端末機が有りました。この端末機はICチップ付きのVISAカードを認識します。ごく一部の中華料理店で、CB利用は10ユーロ以上と掲示してあった程度で、スーパーマーケットなどでは少額の支払いもVISAカードで済ませました。レジに合計金額が表示されたら、カードで払うと言って、キーパッドに自分でカードを差し込み、表示に従って必要に応じて緑キーを押し、暗証番号を入力し、「カードを抜け」と表示されたらカードを引き抜くと、レシートが印刷されます。店員にカードを渡す必要もなく、安心です。飲食店ではテーブルに無線端末を持ってくるので、同様に操作します。地下鉄の切符も窓口では売らず、券売機のみの駅が増えてきましたが、大抵の券売機でICチップ付きのVISAカードが使えます。これまでのようにATMで現金を引き出す事も可能ですが、結局現金はほとんど使いませんでした。ICチップ付きのカードと暗証番号が必須です。

1989年 作成 の旧版

 日本国内でドルで買物が出来ないようにフランスでは一部免税店等を除き、当然のことながらフランスフランで支払いを行なわなければなりません。

 日本は世界で最も現金の信用度の高い国の一つですが、フランスでも現金の信用度はかなり高いと言えます。つまり相当に高額の支払いを現金で行なっても問題になることは滅多にありません。また最近ではほとんどの両替所で日本円の両替が行われております。従って交換レートの問題はともかくとして、日本からフランの現金を持っていく、あるいは日本円を持って行ってフランスで両替するということですべての用が足りることは確かです。

 しかしながら現金を持ち歩くということには危険が伴います。東京は世界一安全な都市の一つと言われていますが、統計上の数字はともかくとして、実感としてパリで犯罪や事故に遭う確率は現在のところ東京の二倍ぐらいというところでしょうか。つまりこれは世界の他の大都市に比べてパリはかなり安全な都市であるということです。ただし日本人は現金を持ち歩いているということで集中的に狙われていることも確かです。そして現実に数多くの被害例があります。

 そこで旅行者にとって安全性の高い所持金と言えば通常トラベラーズチェック(T/C)ということになります。しかしフランスにおいてはたとえフランのT/Cであってもじかに受け取ってくれるのは旅行者相手のごく一部の商店に限られます。またホテルなどでは受け取ったとしても割り増し手数料を要求されることがあります。従ってT/Cは使う前にいちいち現金化する必要があります。銀行によってはフランのT/Cを手数料なしで額面通り現金化してくれる所もありますが、そういった銀行は営業時間も限られており、また土日祭は休業等、なかなか不便です。  ではフランス人は通常の支払いの際いったいどうしているか。現在のところパリで最も多く使用されているのがCarte Bleue(CB)という銀行系のクレジットカードで、次が欧米では昔ながらの個人用小切手、そして現金といったところです。実際フランス人はほとんど現金を持ち歩かず、現金が必要となる度に街中至る所に設置されている現金自動払出機で、100F,200Fという小さな単位で現金を払い出していますし、スーパーマーケットやデパート、レストランといった日常生活に必要なほとんどの場所で直接CBにより支払をすることが出来ます。

 ではフランスの銀行に口座を持たない旅行者の場合はどうでしょう。フランスではCBにより社会的にカード化が進んでいるので日本よりもVISAカード等のクレジットカードの通用度が高いようです。私の場合VISAカードしか使ったことがなく、他社カードについては説明が出来ませんので、ここでは話をVISAカードに限ることにします。

 VISAカードにおいて最も重要な点は、日本から持参したカードでフランスでフランの現金が直接引き出せるという点にあります。前述のようにフランスでは現金ですべて片付くわけですから(最もカード会社の宣伝にあるようにレンタカーやホテルの予約ではカードの方が良いこともあるが)VISAカードでフランの現金を引き出してしまえば、後は何の不便も無いということになります。ただしキャッシングのための手数料はとられますが。もちろんクレジットカードですからそのまま使える商店やホテル等ではそのまま使えば良いわけで、この場合には原則的に手数料はかかりません。 VISAとCBは提携関係にありCBの使える店では特に表示が無くてもかなりの場合にVISAも使えます。もし相互乗り入れになっていればすべての店で使えるはずだが、現実にはCBが使えてもVISAの使えない場合が時々ある。この辺りの詳細についてはカード会社に問い合わされたい。

 VISAカードによる現金の引き出しについては、フランスの大手銀行の一つであるSociete Generalle の設置している現金自動支払機の大部分で引き出せるようです。つまりパリの街じゅうにある支払機のうち、実感として5台に1台ぐらいの割りで日本国内で銀行のCD機で現金を払い出すのと全く同じ方法でフランスフランが飛び出してきます。またBNPやCL等他の大手銀行とも提携しているとのことで、これらの銀行はフランス中に支店があるのでどこの街でも銀行の窓口では現金を手にすることが出来ることになります。ただし現金化については当然回数や金額に制限があるのでカード会社に問い合せること。また時間帯や日にちによって?他のカードでは引き出せてもVISAカードが受け付けられないことがときどきある。

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