ヨーロッパ風の滞在型バカンスを楽しむのなら、貸別荘(と言っても実際はアパート)がお勧めです。特に子連れの場合はです。フランスではLocation(ロカシオン)と言っていました。アラビア語で何と言うのか知りません。一週間単位で土曜日から土曜日の朝まで借ります。どこの旅行代理店にもヨーロッパ中のが奇麗なカタログになって揃っていました。そこで予約して、現地事務所で鍵をもらいます。あとは全く自分の家と同じように使えます。台所など自分の家よりもよく道具が揃っていたりします。私はシャモニーとツェルマットでこれを利用しました。ホテルのようなわずらわしさがありません。もっともヨーロッパのホテルはピーク時を除いては予約の必要がないので、日程を考えずに気の向いた街、あるいは日の暮れたところで泊まるという気ままな旅もできますが。

シャモニーもツェルマットもスキー場です。フランスはとにかくおいしい国です。もっともシャモニーで日本と同じモンブランケーキは売っていませんが。ツェルマットはスイスなのでシャモニーほど美味しくありませんが、マッターホルンの見える奇麗な街です。ただし車で直接乗り入れられないので、大きな荷物は問題です。インスブルックもそこそこおいしい街でした。大きな街ですが、街の中心からケーブルカーでスキー場に上がれます。また少しはなれた別のスキー場に行くこともできます。路面電車に乗って郊外に向かい終点で降りるとそこはチロルの谷です。そこからリフトに乗って山頂から反対側にゲレンデが広がり、その眺めは絶景でした。以上述べた4箇所はいずれも日本には存在しないスケールの大きなスキー場です。道具一式はレンタルで借りるのが普通ですが、この際本場で買って日本にもって帰るのも手です。ちなみに最後に日本に帰国する際の引っ越し荷物は、酒や煙草は駄目ですが、家具や衣類はいくらもって帰っても現地で使っていた生活用具は原則無税です。

旅行ガイドブックは緑色の表紙をしたミシュランを愛用しました。日本のガイドブックを使うとたいていひどい目に会います。特に「地球の迷い方」とか言う本は、絶対に避けるべきです。

ヨーロッパでの移動の手段は自動車が一般的です。アフリカナンバーのつわ者もたまには見かけますが、さすがに遠いので、飛行機とレンタカーでしょうか。脱線するかもしれませんが、TGVは一度乗って見る価値があります。予約すれば食事もできます。もっとも子連れだと、車内カフェでサンドイッチを買ったほうがいいかもしれません。

旅行となると荷物が多くなりがちですが、実は手ぶらでも旅行はできます。イタリアで身ぐるみ盗まれてそのことがわかりました。VISAカードとパスポートだけあれば何とかなります。ヨーロッパは一般に治安がよいので、殺されることは滅多にありませんが、多額の現金は持ち歩かないに越したことはありませんし、トラベラーズチェックはいちいち銀行で現金化しなければならないので結構不便です。VISAカードはかなりの田舎でも使えますし、銀行のCDマシンで現金も出せます。もっとも旧東側ではちょっと問題があるかもしれませんが。

長期間の旅行で、洗濯物がたまったらコインランドリーを見つけて洗濯をします。乾燥機もあります。長く居られるのはメシのうまい国に限ります。その点イギリスは絶対にまずい。あの国のメリットは英語が通用することぐらいです。ラーメンかカレーライスで腹ごしらえをしたら、さっさと買いものを済ませて、もっとおいしいところに移動しましょう。


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