イタリア旅行記 98.5.

先週9年ぶりにイタリアへ行ってきました。ローマは一日にして成らない変わりに100年たっても変わらない。もっともかつて行ったレストランはマクドに化けていたけど。
さっそく食べ物の話から。
かつてフランス料理とは量の多い料理のことであると書いたが、イタリア料理とはもっと量の多い料理のことであると言わなければならない。特に前菜のパスタの澱粉質の量がものをいう。もっともそのぶん結構まともなレストランでも前菜だけを注文して主菜を食べずに帰ってもフランスと違ってそんなに嫌がられることはなさそう。
会議の夕食会は結構立派な晩餐だったので書き留めておこう。海辺なので海産物のオンパレード。
1. お庭で地中海に沈む夕日を眺めながらカクテルパーティー。オードブル、カナッペ、生ガキ等がカクテルとともにバイキング形式になっている。私は生ガキにさえありつければあとはどうでもよかったのだが、ボーイが一通り盛ってくれたので、それを全部食べてしまう。これがそもそもの敗因。
2. 室内に入り、テーブルに着席して食事が始まる。まず食前にシーフードサラダ。えびのタルタルソース、イカのマリネ、それに鰯位の魚の酢の物が2枚。タルタルソースが結構胃に重いが、とりあえず全部食べる。
3. 前菜その一。シーフードスパゲッティのトマトソース。日本の喫茶店のランチタイムよりもたくさんある。
4. 前菜その二。トマトソースリゾット。リゾットといっても日本のやつと違って水分が少なく、むしろ柔らかめのピラフといった感じ。残念ながら私の胃袋はこの段階で主菜を待たずして限界に達する。
5. 本日の主菜は手長海老2匹と、もとは30センチぐらいの大きさだったと思われる魚を骨を外して身だけをソテーにしたもの。海老は中央部だけいただき、魚は申し訳程度に食べる。
6. 主菜には別の皿でサラダがついてくる。
7. 次は当然チーズ。スポンジ状の塩味のマシュマロみたいなチーズ。たぶんモッツアレラ系。この手の新鮮なチーズは日本では手に入らないだけにしっかり食べておきたいのだが、ピンポン玉ぐらいのを5個ぐらい盛ってくれたけど、胃袋に収められたのは一個だけ。本来食べ足りない人はここでチーズとともにパンを好きなだけ食べて胃袋を満たすのだけれど、私にとってはとんでもない。
ワインはボーイがしょっちゅう点検に来て空になっていると新しいボトルと入れ替えていく。このあたりで3本目が空になり4本目に突入。4人のテーブルだから結構飲んでいることになる。
8. デザートがなければ食事をしたことにならない。今日は一見大型のショートケーキみたいなアイスクリーム。日本のと違って空気がほとんど入っていないから、ずっしりと思い。卵の味がしてさすがに旨い。いいかげん酔いが廻っているところに、デザートとともに別のグラスに発泡酒が注がれる。ちなみにフランスではシャンパーニュは食前酒。
9. おなじみのコーヒーが出てきて遂に終り、かと思いきや、
10. 食後酒。レモン風味のリキュール。甘いが、アルコールは結構きつい。

というわけで、夜11時をしばらく過ぎていたでしょうか、今夜はまだまだ飲むぞ、とういう人達もいたが、わたしははちきれそうなお腹を抱えてそそくさとホテルの部屋へ引き揚げ、まるくなって寝たのでした。

簡略化する場合、1.の部分だけを主催者が行なって、あとはその場で気の会った同士でそれぞれに食事をして下さいという場合がある。風習を知らない日本人ばかりが固まった場合には、「食べ物が少ない宴会だった」とか「飲み物は炭酸入りワインしかなかった」(実は高級シャンパーニュなのに)と不平を言って帰ることがある。

会議があったのはローマとナポリの中間のFormiaという港町兼保養地。
毎日雨でした。現地の主催者によれば例年なら気候のいい時期で、今年はエルニーニョによる異常気象とのこと。もしかして泳げるかとかすかに期待したのに思いッきり寒くてセーターを着込んでふるえていた。天気図を見てもしっかり雨なのだが、タクシー運転手もボーイも、「あしたは晴れるさ」、といっていた。
最後にローマで晴れてじりじりと照りつける太陽で汗だくになった。

ローマに泊まったがホテルは予約して行かなかった。というのも前回予約して行ったら駅から結構遠くて、あんまりよくなかったから。ネット上で検索したら、250軒も見つかったし、繁忙期とはいえ絶対にどこか空いているだろうと予想した。駅に4時ごろ着いて、駅から出て最初の路地を曲がったところで最初に見つかったホテルで、あっさりOK。シャワー、トイレ付で、一泊80000リラ(1000リラ=78円)。狭い部屋の割には高いけど、ローマは高いと言われているのでまあしょうがないか。Hotel Luciani, Via Milazzo, 8 -00185 Roma, Tel 06/490659 - 491327- Fax 06/491327。朝飯まずい。夕食はホテルお勧めのレストランに行ってみた。"SEVERO 2000" Via Vicenza, 10, TEl 4957797。たしかに一品10000リラ程度で結構安い。例によって、前菜と主菜をとメニューを眺めていると、となりはでっぷりとした大男を含むアメリカ人観光客。そこに運ばれてきた山盛りのパスタ類を見て、前菜を注文しようとする気は消滅した。その大男が景気良くパスタの山をたいらげると、次に登場したのは直径40センチもあろうかというピザ。で、これが一人前。さしもの大男もさすがにげんなりしていた。で私は代表的な北部イタリア料理、牛カツにしてみた。これも直径30センチぐらいありそうで、でも薄いから大したことないかとおもいきや、ホウレンソウの油いためとともに食べたら満腹になった。ここのワインはまずい。

フランスではワインのピシェは1/4リットルか1/2リットルだが、イタリアでは1/2リットルと1リットルで1/4がなかった。値段はイタリアのほうが安いが、味はフランスの方がいい。料理の味もイタリアは塩味がきつくてフランスの方が繊細だが、量はイタリアのほうが多い。日本で食べ放題の店で喜んでいるやからはイタリアに挑戦してみてはいかがか。普通の店でもパンは食べ放題である。

コーヒーの味はイタリアが世界一だ。フランスもそこそこだけど、フランス人もイタリアのコーヒーは旨いと絶賛していた。前回はイタリアに長期滞在の経験があるプラ研の百田先生と一緒になったが、先生はイタリアに来る度にこのコーヒーとの再会を楽しみにしているとのこと。そしてその極意はつかった豆の量よりも出てくる液体の体積の方が少ないところにあるのだとか。

パリでは今や昼休みをとる店は少なくなったが、ローマでは一般向けの店はしっかり昼休みをとっていた。午後は3時とか4時からの営業である。みんな夕方涼しくなってから買い物に出てくるみたい。一瞬ドイツみたいに土曜日は早く店が閉まるのかと思って焦った。

折しも通貨統合の合意でローマはお祭りだった。イタリアは一番得する部類だからそれもうなづける。市内何箇所かでイベントがあったみたいだけど、私はコロッセオの前でテレビ中継用と思われる結構大きなイベントを見た。最初にビデオとウォータースクリーン、レーザーショーなどを組み合わせて加盟各国の紹介をし、そのあとのライブは創作フラメンコみたいな出し物だった。出し物の内容にはイマイチなじめなかったものの、古代遺跡をバックにしたライブを見る気分は何とも贅沢。こればっかりはそこまで出かけないことには見られないものだし、それがある場所でしかできない。


(で味はどうでしたかという質問があったので、5.19追記)
もちろん美味しかったです。ベースはトマトとチーズとバジル。
ちょっと塩辛かったですが、これが本物である事には間違いありません。
先週末、友人一家を招いてお土産ワインを肴に自分達でイタメシを作ってみました。 意外と簡単にそれらしいものができました。このあたりが日本でイタメシの流行る理 由の一つかもしれません。
昨日は昨日で子供を連れていったゲーセンでまたまたイタメシレストランに入るはめ になりました。本格派を自称していてなかなかそれらしく出来ていて途中までは美味 しかったのですが、途中で油くどくて気持ち悪くなりました。どうも日本の外食は油 がきつくて苦手です。ちなみにイタリアにいたあいだ、量はいつも多すぎましたが、 そしてそれなりにオリーブ油とか使ってありましたが、油がきついとは感じませんで した。やっぱり本物はどこか違うのかもしれません。
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