カニかま

シャンゼリゼ通りのカフェ のメニューでカニかまそのものを見たことはありませんが、サラダに入っていてもおかしくはありません。

カニかまそのものは15年前に初めて行ったときから、朝市の魚屋の片隅で「スリミ」と称して並んでいるのを時々見かけます。街角の朝市では日本人の想像を絶する多種多様な食材が売られていて、今回のように調理の手段がないために何も買う当てがなくても、日曜の朝に朝市の歩道を通り抜けるのが楽しみです。
3年前にはスーパーマーケットに客を取られてちょっと寂しくなったかと思ったのですが、 そしてさしものフランス人もスーパーの便利さには抗しきれないのかとも思いましたが、 今年は形勢が逆転していて、スーパーマーケットの入っているショッピングセンターに空き店舗が目立つ反面、 朝市は大にぎわいで、雨降りにもかかわらず通り抜けるのが困難なすごい人ごみでした。
こっちのカニかまは大抵は日本のより大きな固まりで、「カニ」という認識はなく、水産加工品の一種という感じでしょうか。 醤油をつけてそのまま食べる人はあまりいないと思います。やはりサラダかな。 米も野菜の一種で、ゆでてドレッシングをかけて食べる人たちですから。
一般的という意味では、もし蛙やウサギや鳩や豚の血の腸詰めを一般的というなら一般的だと思います。 豚の血の腸詰めはどこの市場でも売っていますし、生の挽肉500gほどを山盛りにしたタルタルステーキなるものも、街角のカフェのメニューによくあるものです。タルタルステーキは一度挑戦して途中で降参しました。 フランス人でも食べる人と食べない人がいます。 そんなわけでカニかまも多様な食材のうちの一つ、と思っていただければよいと思います。
先に書いたように怪しげな日本料理店が増えていて、メニューには「ニギリ」とか「ノリマキ」とか並んでいるので、かれらが日本人の職人さんのような鮮魚の扱い方を知っているとも思えないので、カニかまやサケの薫製やツナやゆでたエビなどが安直なネタとして使われているのではないかと思いますが、後で暇があったらもう少しよくみてきます。

2003.12


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