MY FIRST TRAVEL
by 山本雅世
このあいだの土曜日、青山劇場へジルコール・ベコーのコンサートを
聞きに行きました。コンサートは、とっても楽しかったのですが、
思ったより早く終わったので、一緒に行った友だち(この人は川越に
住んでいる)と会場で会った歌い手さん2人と一緒に乃木坂の「ラペ」
へお茶をしに行って、それから赤坂の「ブン」へ遊びに行きました。
日曜日に仕事があったので、
「きょうは最終のひかりで帰るの。」
と言っていましたが、当然の成り行きで、
「10時ののぞみでいいわ。」
ということになり、9時40分まで「ブン」にいて、9時55分に
東京駅にたどりついて、ひまそうにしていた緑の窓口のお兄さんに、
「名古屋まで禁煙席」
と言ったら、
「えっ???」
と言われてしまいました。
ショック!
だって、10時ののぞみが平日だけなんて知らなかったんだもの。
教訓その1 時刻表の運転日に注意!
町田のおじさんちか横浜のおばさんちにお泊まりに行こうかなって
思ったけど、どっちも結構遠いし、それに絶対しかられると思って、
駅員さんに「帰れないの?」と聞いたら、いろいろさがしてくれて、
ムウンライトながらは満席だけど、寝台列車の銀河だったら岐阜まで
行けます。ということになりました。
両隣の窓口のおじさんたちまでのぞいていたりして、こういうヒトの
不幸を楽しむ姿勢って、・・好きだなあ。
今から泊まるところを探すよりは絶対おもしろそう。と思って、
ま「それでいいけど、名古屋で降りていいんでしょ。」
駅員「名古屋は止まらないんです。」
ま「今日だけ止めてくれない?」
駅員「そういうわけにはいかないんです。」
ま「じゃあ、もうたのまないから岐阜までの禁煙席」
駅員「禁煙だと上段しかありませんよ。喫煙なら下段もあります。」
ま「どうして?上段だと落っこちるといけないから?」
駅員「そういうわけじゃないんですけど・・・」
というわけで、岐阜までの禁煙席の切符を買ってわくわくしながら
電車に乗りました。
そうしたら、寝台列車の上段というのは、ベッドの横のハシゴを上ら
なきゃいけないんです。で、その日は、ミニスカートだったりしたの
で、駅員さんが気にしてたのはこういうことね、と納得しつつ、下段
の男の子の視線が気になったけど、まっいいかと思ってハシゴを上り
ました。
教訓その2 寝台車に乗る時は服装をチェック!
車掌さんに寝起きが悪いから20分前に起こしてね、とお願いしまし
たが、はじめのうちは、「初めての夜行列車、初めての寝台列車」で
うれしくて寝られない状態で、列車の中を探検しましたが、売店もな
い、車内販売もない、電話もない、・・・
教訓その3 銀河に乗るときは食料を買ってから乗ること。
教訓その4 銀河に乗るときは携帯を持っている友だちと一緒に乗ること。
車内放送がないのでどのあたりを走っているのか全然わからないので
すが、何度も止まって、こんなにいっぱい止まるのにどうして名古屋に
止まらないのかなあ? 寝相が悪いから、この高さで落っこちたら痛い
よねえ、とか、寝言で歌う特技があるので今日もやったらはずかしいな
あ、とか思っているうちに眠くなって、車掌さんが起こしてくれるまで、
ぐっすり眠れました。
ベッドから落ちることもなく、寝言の歌はやったかどうか定かではない
のですが、無事に岐阜に着きました。
降りる支度をして、ブラインドを開けてみたら、まだ外は真っ暗で、
でも競馬場の横を通ったら、馬はもう起きていて、ブラシをかけてもらっ
ていました。
教訓その5 馬は早起きなので虫をつかまえるに違いない。
岐阜に着いたのが夜中の5時で、それから名古屋に引き返して、おうち
に着く頃には東の空が白々としてきて、朝帰りの気分も味わえたのでした。
おしまい
山本雅世の初めての寝台列車物語、でした。
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