昨年2020年はライブに行きまくるぞと、調布駅前にまたアパートを借りた途端に緊急事態宣言で一度も行けず。 なので今年は買ったアルバムの紹介だけです。しかも新譜はありません。

「Kantele」 はざた雅子

フィンランドには10年ちょっと前に一週間ほど行ったことがある。ラップランドの民族博物館に行ったり駅前のレコード店でフィンランドポップスのCDを買ったりしたが、このカンテレという楽器のことには気がつかなかった。
人口500万人、人間よりトナカイの方が多い国で、独立してから100年しか経っていない。ほとんどがフィンランド語を話すフィンランド人だが、ほとんどの掲示物はスウェーデン語が併記されていて、小学校で英語を教えている。駅前のレコード店のお兄さんも英語で話していた。だったらフィンランド語はやめてしまえば、とはならない。フィンランド語のベストセラー小説もあればフィンランド語の歌謡ベストテンもあった。
このアルバムはNHK-FMで聞いたのだが、大手通販サイトでは見つからず、キリスト教用品を売っている店で扱っていた。関連で日本基督教団のホームページを見たらその生い立ちについて興味深いことが書かれていた。余談はさておき、このCDに収録されている曲は日本人にはお馴染みの曲ばかりで、カンテレの澄んだ共鳴音が心地よい。カンテレとは木の板の上に弦を張った民族楽器だそうで、それだけ聞くと世界中どこにでもありそうだし、日本の箏も言ってしまえば同じようなものになる。現代フィンランド人の恐るべきはこの素朴な楽器を近代的な西洋音楽が演奏できるように発展させてしまった点にある。日本でも宮城道雄の十七弦や、最近では和楽器バンドの活躍もあるが、基本的に伝統音楽のための楽器でしかない。自分で和箏を西洋音階にチューニングしてクリスマスソングを弾いてみたことはあるが、邪道であって一般には流行らない。日本の伝統楽器はあくまで伝統の殻に閉じこもっていて、ポップスに展開したり、学校教育でリコーダーや鍵盤ハーモニカと同じように同じような曲の演奏に展開していかないところが弱い。カンテレもまだ国際展開には程遠い状況としても、危機的状況にある和楽器よりは国をあげて努力しているように見える。

Finnish Kantele, Vol.1

では、本物の民族音楽はどんなものだろうかと、買ってみた。北欧の民族音楽というと何か暗いイメージがあるが、そしてそういう曲もあるが、軽快なダンス的な曲や明るいワルツもあって結構色々楽しめた。

「Christmas Kantele」 Eija Kankaanranta (kantele) and Mervi Yli-Vainio (kantele)

上のアルバムと一緒に並んでいたのがこれ。そうだ、サンタクロースはフィンランド人だった。フィンランドのサンタクロース村という観光施設に行ったらクリスマスカードを発送するというサービスがあって、本物のサンタクロースからクリスマスカードが来たと、子供たちを喜ばせることができた。で、なぜかこのアルバムには「サンタルチア」が収録されていて、なんでイタリア民謡がクリスマスなのかと検索してみたら、北欧ではクリスマスの直前に聖ルチア祭というお祭りが盛大に祝われていて、ナポリ語の元の歌詞とは関係なく、聖ルチアを讃える歌詞がつけられているとか。

「Around The Next Dream」 BBM 1994

BBAからカーマイン・アピスを抜いたのではなく、BBはベイカーとブルース。つまりクリームからクラプトンを抜いて代わりにゲーリー・ムーアをいれたらどうなるか。全く想像通りの音がする。

「Brothers And Sisters」 The Allman Brothers Band 1973

あまりに有名な名作。最近ラジオの番組でかかっているのを聞いて、久しぶりに聴きたくなったが、しかし学生時代にFMラジオからエアチエックした音源しか持っていなかったので、それを自分でデジタル化するのもなんなので、CDを買った。

「Les Harpes Du Ciel」 Mara Galassi, Gabriella Bosio 2002

ルイ16世とマリー・アントワネット時代のサロン音楽。2台のハープによる幻想的な響きです。

「Klavierraum」 Henning Schmiedt 2007

上記の「Les Harpes Du Ciel」をオンラインで中古版を注文したら、ジャケットは正しいのだが、なぜかハープではなくどう聞いてもこれはピアノだ。よくよく盤を見てみると中身が間違っている。返品の連絡をしたら、代金は返金するが、返送するだけ手間なので、処分してもらいたいとのこと。せっかくだから全曲聞き直してみたら、これがすごくいい。元の持ち主が、中古盤で売却するときに入れ間違ったのだろう。検索してみたら、旧東ドイツ出身のピアニストで、なんとつくば市内の喫茶店で来日公演をすることになっていた。コロナで中止になって残念。このピアノをホールでなく喫茶店で聞けたらすごい。

「Faure; Orchestrial Works」 Serge Baudo: Orchestre De Paris 1969

フォーレの有名なシシリアーノのいい録音を探していてなかなか見つからなくて、ラジオでやっていたのを注文したら、フランスのオケだしいいかなと思ったのだけれども、1969年の録音だった。なので微かにテープヒスが聞こえる。

「Beyer Vorschule Im Klavierspiel Opus 101」 田村宏 1992

バンドをやろうとしてネットでメンバーが集まった直後に緊急事態宣言で、結局年内に顔を合わせて練習することはなかった。一人でベースの練習をしているだけではイマイチなので、一人で完結する楽器の最たるものはなんといってもピアノ。で、田村宏のCDをお手本にピアノのお稽古を始めました。今日現在92番で、80番以降、急激に進みが遅くなってはいるものの、もうひと頑張りで全曲クリアを目指します。

「Far Islands and Near Places」 Quentin Sirjacq 2016

歳のせいか環境音楽的なものが多くなっているが、これは単に心地よいだけでなく緊張感もある。