第二に東北は不便で混雑する。西日本に比べると交通事情は圧倒的に悪い。道路も、鉄道も、西日本と同じ水準を期待してはいけない。しかも都会に働きに出る場合、大阪や名古屋などにも分散する西日本と違って東京に一極集中する。西日本ではこれらの都市間を移動するために常時交通が発生するが、東北では普段使われない交通手段に帰省時だけ集中する。
第三に東北は暑くて天気が悪い。東北の夏の平均気温が低いのは天気が悪いせいであって、涼しいわけではない。日が照れば西日本並みに蒸し暑くなる。だからこそ熱帯産の稲が育ち、うまい米が獲れる。雨が降れば涼しいが、観光どころではない。
にもかかわらず東北を旅行することは魅力的である。十和田湖、奥入瀬渓谷、八甲田山の景観は素晴しく、山頂からは津軽海峡が見える。本州の北の端まで来てしまったことを実感できる。八甲田に来たら、絶対に酸ヶ湯温泉に泊まらなくてはいけない。ここを抜きに日本の温泉を語ることはできない。山の中での食べ物は限られているが、浅虫温泉まで
足を延ばせば海の幸にありつくことができる。
常磐道土浦-郡山200km、東北道郡山-十和田400km、で高速だけで600km、そこから山道を100km。早朝出発して、運がよければ明るいうちに十和田湖で休憩できる。渋滞すると宿の夕食には間に合わない。途中で観光する暇もなく、ひたすら走らなければならない。
八甲田には山スキーに一度行ったきりだが、蔵王は夏も含めて何度か行っている。青森ほどは遠くないし、夏は宮城側から入れる。冬は樹氷とスキーだが夏の観光のメインはお釜になる。通常宮城側からはいるときは遠刈田温泉に宿泊する習わしだが、夏は暑いのでパスして、蔵王温泉に直行したほうが涼しいと思う。山歩きをするのでなければ間が持たないかもしれない。もう一泊は有名な銀山温泉まで足を延ばすという手もある。
常磐道土浦-郡山200km、東北道郡山-白石100km。
日光は国内有数の観光地であり、見所には事欠かない。朝出て、昼ごろには着くことができる。いろは坂を登らないと涼しくないので、東照宮あたりは結構暑いかもしれない。いろは坂を登れば、けごんの滝、中禅寺湖、戦場ヶ原、光徳牧場、湯の滝、奥日光などとなる。宿泊は中禅寺金谷ホテルなら豪華だが、奥日光にもピンからキリまである。帰りは懇精峠を越えて群馬県側へ抜ける手もある。峠を越えてしまうと大したものはないが、片品温泉などひなびたところもいいかもしれない。吹割滝は一見の価値があるが、子供には危険。大人でさえ落ちて死ぬ人がよくいる。群馬県側に出た場合には、関越を渋滞しながら帰ることになる。